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creatortetsuo
ウソ日記【秋刀魚の気持ち】
俺はサンマのジュン。
北海道沖で友達のタケシと
どっちが早く泳げるかの競走中。
「おいっ、タケシずるいって!」
『海の中で同じ位置からスタートなんて無理だろ?!』
なんて日常のやり取り中
っっっ💦
「『おいっ何だよこれ?!』」
二匹は網に捕らえられてしまった・・・
秋刀魚漁の船にガッサーっと入れられて
たけしとも離れ離れ。
「タケシーーーーーー!!どこだよ?!」
何だよこれ!北海道の海より冷たい・・・・
い・いきが・・・・・
一気に氷水の中に入れられ、意識が朦朧とする中
「父ちゃん、母ちゃん、タケシ。
どこだよ。。。
これからどうなっちまうんだろう。。。」
パチパチパチパチ
「え?!これどこ?」
『パパー!サンマまだー?』
もうちょっとで火が起こるから
少し待ってなー!
「え????オレあんな網の上で焼かれんの?!」
「待って待って待って💦」
気づいたところは
七輪の準備をしている
【何とも暖かそうな家庭】
俺にとったらあったかい所じゃなく
丸焼きにされる場所だがな。
「あーもう俺は逃げられない。
どうせなら、あの綺麗なお母さんに食べられたい」
「この親父だけには食べられたくないな〜」
なんて考えていた。
「焼けたぞー」
俺の最後の願い。
綺麗なお母さんに食べられたいという願いは
通じたようだ。
あーこんな美味しいって喜んでもらえるなんんて
俺、一生懸命生きてきて良かったって初めて思った
綺麗なお母さん、
俺をこんなに綺麗に最後まで食べてくれてありがとう!