#2 4人乗りベビーカーのロックし忘れ
園児数 :7名(0歳児クラス)
保育者数 :保育士3名
発生場所 :園庭
発生時刻 :9時45分頃
ヒヤリハットの概要
園庭に出る際、0歳児4名を4人乗りの折りたたみ式ベビーカーへ乗せようとした際、折りたたみ防止のロックをかけ忘れていたことに気が付かず、片側が折りたたまれそうになる。
ヒヤリハットの詳細
まだ、スムーズに歩くことのできない0歳児クラスが園庭で遊ぶ際、時々、4人乗りの折りたたみベビーカーを使用して、目的の場所まで連れて行ったり、園庭内をぐるっと回ったりしている。
この日もいつもと同じ流れで0歳児4名をベビーカーへ乗せようとしたところ、折りたたみ防止のロックを掛けることを忘れて乗せようとしてしまい、0歳児を乗せている最中にベビーカーの片側が折りたたまれそうになった。状況に気が付いた保育士2名が慌ててベビーカーを広げて、ロックをしたため、0歳児に怪我等は一切なかったが、一歩間違えれば0歳児がベビーカーに挟まれてしまうところであった。
今後の対策
これまでベビーカーを準備する保育士がロックなどを確認するというルールが明確になっておらず、気が付いた保育士がロックなどをかけていたため、このような事例が発生してしまったと考えられる。今後はベビーカーを用意する担当保育士が責任をもってロックとブレーキを確認し、また園児を乗せる前にもロックがかかっているかなどを指差し確認し、一人で行うのではなく複数名で必ず確認することとなった。
発生した事例から考える
ベビーカーに限らず折りたたまれているものを広げて使うということは、保育の中で見られます。例えば、机。園児が給食を食べたり、活動をしたりするテーブルの多くはテーブルの脚を折りたたんで収納したり、片づけたりします。折りたたまれた脚をしっかり広げずに使ってしまうと、急に机が倒れてしまうことも考えられます。
限られたスペースを有効活用するために、折りたたみ式の用品を保育園では多くの場面で活用していますが、しっかりとロックやストッパーなどで広げられているか?不意に折りたたまれてしまうことは無いか?など、日頃からチェックしなければならないと感じた事例でした。
もちろん、折りたたみに関係なく、子どもたちが遊んだり、使ったりする様々な道具などは、その使用方法を私たち保育者が確実に把握することで、子どもたちが安心安全に使えるようになります。どんなに安全とうたわれているものであっても、その使用法が間違ってしまっては、突如として危険なものと変わります。
この世の中で完璧な安全は存在しません。だからこそ、私たち保育者がしっかりと正しい使い方を把握し、子どもたちへその正しい使い方を教えていくことが、事故を未然に防ぐことへつながります。