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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#583)。
尊師・立花孝志は、一体、いつまで野放しなのでしょうか。
国会では今、完全に立花孝志を念頭に置いた「2馬力選挙」を禁止する法改正が行われようとしており、少なくとも参院選に間に合うように議論されようとしています。
憲法で保障されている「表現の自由」との兼ね合いもあるため、議論は慎重でなければなりませんが、それでも「立花孝志のような選挙のやり方を許すわけにはいかない」というのが、与野党一致の考えだと思います。ですから、今国会の動きも見逃せません。
■ N国党の参院選に向けた動き
反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」が、参院選に向け、1億5000万円の資金調達(借金)に成功しました。このお金を用意するのはまだ20歳だという「造船太郎」という男です。
尊師・立花孝志は、2022年の参院選では、ガーシーこと東谷義和に目をつけていましたが、今年は「造船太郎」という男に目をつけていて、サッカーの宝くじで億単位の収益を出した瞬間から猛烈に持ち上げ、時にコラボ動画も撮影し、ついには出資してもらうことになりました。
一番のマブダチであるはずの堀江貴文が1円たりとも出資せず、「鬼スベり天狗」こと奥野卓志が1円たりとも出資しない中で、なぜ20歳の「造船太郎」を名乗る男は出資してしまったのか。
さまざまな株にお金を投じるなどして、これまでお金を運用してきたはずの男が、よりによって、立花孝志という不良債権の塊に手を出してしまうのですから、あまりに経験が足りないということでしょうか。既にたくさんの屍が転がっている「NHKから国民を守る党」に、今から出資してしまう人間にかける言葉はありません。1億5000万円は溶けるだけです。
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しかし、2月4日深夜から2月5日未明にかけ、「造船太郎」を名乗る男は、立花孝志がバイトをしている銀座のバー「アズライール」に出かけ、コラボ動画を撮影。堀江貴文が国民民主党に怒っている理由を解説していました。
結局、堀江貴文が怒っている理由は、現在、株で儲かった利益にかかる税金は、どれだけ儲かっても一律20%なのですが、これを最大30%に引き上げる法律を作ろうとしているからです。投資家の税制が優遇され、労働者に厳しい税制が敷かれるというのは「働かざる者食うべからず」の精神から離れてしまい、いわゆる「正直者がバカを見る世界」が実現していくだけですが、株で儲けているお金持ちからすれば税金が高くなることに反対するのは当然でしょう。にしても、堀江貴文という人間は、常に自分のことしか考えていません。そんな人間に、へいこらへいこらと頭を下げている立花孝志はマヌケでしかありませんが、これが立花孝志の処世術です。やはり政治家にはとことん向いていません。
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この動画は、見れば見るほど味わい深く、20歳にして株式投資や宝くじの穴をついた大博打で3億円の資産を作ったという若者が、立花孝志に口説かれ、盛大にお金を溶かす歴史的な瞬間となっています。
昨年7月の東京都知事選で「ポスター掲示板ジャック」なるものを思いついて大ゴケし、既に約1億円の借金を背負っているはずの立花孝志。今度の参院選で一発逆転をするために追加で1億5000万円を借りる算段となっているわけですが、これで立花孝志の借金は約2億5000万円に膨みました。
かねてから指摘していることですが、立花孝志の言う「政党助成金で借金を返済する」という話は嘘です。政党助成金で借金を返済することは、政党助成法で禁じられており、それでも法律を無視して借金を返済した場合には同額を国庫に返納しなければなりません。つまり、最初から政党助成金をもらわなかったのと同じになってしまうというわけです。しかし、立花孝志はそれでも法の抜け穴を利用して、借金を返済するプランを考えています。こうなってしまうと、法律の意味がまったくありません。
実は、この動画では、あまりに堀江貴文や造船太郎のご機嫌を取りたすぎて、圧倒的多数派を占める「サラリーマン」を、とんでもなく軽視する発言を連発していました。そもそもサラリーマンがいなければ、どんな会社が回らないだろうに、立花孝志は常に投資家気取りです。
N国信者は無職やニートの割合が多いものの、働いている者はほとんどがサラリーマンだろうに、うだつの上がらないサラリーマンのN国信者たちはこんなに雑に扱われていながら、「さすたち!」になっています。
せっかくなので、立花孝志がどんなことを言っていたのか、全国のサラリーマンの皆さんにご覧いただきましょう。
立花「僕はとにかくサラリーマンは、とにかく守りたくない。サラリーマンを守りたくないのは、サラリーマンっていうのは、労働三法で守られていて病気をしてもちゃんと保険も効くし、年金とかももらえるから、本当ね、何だろう、無責任な奴らなんですよ」
造船「ふふふ」
立花「僕、サラリーマン20年してたから。結局、NHKだって、フジテレビだって、テレビ局の奴らって、サラリーマンの集まりなんですよ。あいつらは、ろくなことしなくても、ただ出勤だけしておけばお金もらえるし、大きな改革をしなくてもお金もらえる奴らなんで、でも、時代時代に変化に合わせて経営者は変わっていかないと、最終的に経営者がサラリーマンっていうか、労働者に仕事をこう、やらせてあげてる。その言い方は言い過ぎだけど、環境を作るのは経営者なのでね」
これが「自称・偏差値70」の、アホのN国信者から「天才」と崇められている極限のアホの思考回路です。
まず、サラリーマンが病気になった時に保険が効くのは、給料から国民健康保険が天引きされているからです。当然、年金がもらえるのも、国民年金や厚生年金が天引きされているからで、つまり、毎月の給料から保険や年金を払っているから、いざとなった時に保険が効き、老後に年金がもらえるのです。無責任どころか、責任をもって払っているから、こうして社会が回っているのではないでしょうか。
なお、テレビ局の最もコアな部分である「制作」は、局のプロデューサー以外、だいたい外注です。制作会社や技術会社の社員という立場の人はたくさんいるかもしれませんが、民放の場合、テレビ局から来ている人は、大きな番組で2~4人ぐらい、ほとんどの番組で1人です。もちろん、出勤しただけでお金をもらえるなんてことはないし、局付きのプロデューサーで暇をこじらせている人なんているはずがなく、どこの会社でもそうですが、いちいち従業員が「改革」だの「革命」だのしていたら、組織として終わってしまうので、経営陣と従業員は役割が違います。きょうび、「経営者が従業員を働かせてあげている」と考えている奴に、安定した会社経営なんてものができるはずもなく、そんなことを堂々と言えるのは、よっぽど規模の小さいワンマンな創業社長か、ドアホでドクズの2代目社長ぐらいなものではないでしょうか。これでよく「時代時代に合わせて経営しないといけない」などとホザけたものだと思います。
こうしたサラリーマンに対する考えを聞いただけで、こいつがバカだということが分かりそうなものだし、「NHKから国民を守る」とホザいている一方で、キッパリと「サラリーマンは守りたくない」とホザいてしまう極限のアホに、3億円の資産のうちの1億5000万円を貸してやるのが、いかにバカなのかという話ですが、どうしてこんな口から嘘と臭い息しか出てこないような人間に騙されてしまうのか。その一端が垣間見えます。
立花「これはまさに政治家同士なんで。まあ、だってね、まだハタチで2億円ぐらいお金、もっと持ってるのか、3億円ぐらい・・・」
造船「3億ですね、はい」
立花「すごいんですよ。で、彼が選挙に出れないのおかしいんで、まあ、党の役職も次の役員会とかも、もし来れるんだったら役員会・・・」
造船「行きます!」
立花「うん、ぜひ金曜日の4時から、いや、5時か。5時からやってるんで役員会来てもらって、ちょっと造船太郎君に、まあ、副党首なり、何らかのポスト就いてもらって、で、国政政党になってからの対談とかには、ぜひあの、ハタチとか21歳とかのね、形で出てほしい。若者の代弁ができる人をね、やってほしいと思うので」
尊師・立花孝志は、20歳の造船太郎という人間に「副党首」なるポジションを与え、まるで国会の中枢で仕事ができるような錯覚を与え、お金を出してもらおうとしています。
しかし、「NHKから国民を守る党」の副党首は、かつては大橋昌信が務めていたように、アホでも務まるクソポジションです。現在の副党首は丸山穂高ということになっていますが、丸山穂高はほとんど党の仕事はしておらず、「いなかったらいなかったで成立するニックネームのようなもの」でしかありません。
普通に考えてもらえば分かりますが、たかだか1億5000万円を貸してあげただけで簡単になれる「副党首」なるポジションに、大した価値があるはずありません。しかし、造船太郎という男は、まるで政治に参画できるかのように考えています。自民党の要職があるまいし、社会から「ならず者の集団」としか認識されていない端っこの政党の名ばかり副党首になったところで、動かせるものなんて何一つないのに、こんなものに立花孝志のホラッチョを信じて1億5000万円も出しているのですから、いくらお金を持っていても騙される奴は騙されるのだということです。
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今のところですが、「NHKから国民を守る党」は、全国45選挙区に候補者を立てる計画だといい、特に、今年は7人が当選する東京都選挙区にはエースを投入するといい、4人区の大阪、埼玉、愛知、神奈川、3人区の北海道、千葉、兵庫、福岡は「勝てる可能性がある」と豪語し、ここにも医者か弁護士を立てると言っています。
その他の1人区と2人区については「勝てる可能性がない」ということで立候補したい奴はどんどん擁立するとしており、前回は特に面接をしなかったので、今回も応募人数次第では面接もなく立候補させるということになるとしています。
比例区から立候補するのは、尊師・立花孝志、洗脳豆坊主こと浜田聡。
これで必要になる供託金の合計は、各都道府県選挙区が300万円×45選挙区となり、1億3500万円。比例区から600万円×2となり、1200万円。この時点で合計1億4700万円となります。造船太郎がお金を貸す1億5000万円にピッタリとハマるということで、尊師・立花孝志は大喜びで準備に取り掛かっています。
もし直前になって造船太郎が「やっぱりお金を貸さない!」と言い出したら面白いのですが、今のところ、特にリスクなどを考えずに1億5000万円を貸すことになりそうです。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
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1月末で「夕刊フジ」がご臨終し、今でもしっかり生き残っている「日刊ゲンダイ」は、2月から「選挙ウォッチャーちだい」の集中連載をスタートさせました。
発売から3年が経っても売れている「『NHKから国民を守る党』とは何だったのか?」は、2022年1月に発売された本なので、ガーシーこと東谷義和以降の話は、『チダイズム』以外の媒体で記事にしたことがありませんでした。
すべて書き下ろしとなっており、今まで届かなかった層に届いているのではないかと思いますし、常にセンセーショナルな内容をお届けできているのではないかと思います。
そして、この集中連載がN国信者たちにボディーブローのように効いており、毎日、発狂が止まりません。「ちだいの記事を載せるなんて、日刊ゲンダイもおしまいだー!」と叫んでいますが、そもそもアホのN国信者どものロジックでは「オールドメディアはおしまい」だと言っているので、僕を起用しようがしまいが、既に終わっているもののはずです。それなのに、まだ発狂しているのですから矛盾だらけです。尊師は、はよブタ箱入れ!
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