【選挙ウォッチャー】 潮来市長選2019・分析レポート。
2月10日には茨城県潮来市長選が行われました。茨城県の南東に位置し、鹿島市や神栖市にも近い自治体なのですが、こんな田舎の選挙を見たところで面白くないかなと思ったのですが、今どき、現職市長の敷地の自動販売機にトラックが突っ込むなどの嫌がらせがあったことが発覚。「トラックが突っ込む」なんて、選挙の伝説では聞いたことがありますが、まもなく平成が終わろうとしている21世紀のご時世に、まだ現役バリバリで起こっているというのですから、こいつはとんでもない自治体です。4年前は候補者の敷地に産業廃棄物のゴミが撒き散らされたそうですが、エピソードに事欠かない面白選挙だったことがわかりましたので、皆さんにお伝えしたいと思います。
原 浩道 56 現 市民派
松田 千春 62 元 利権派
最初は2月10日に行われる選挙で、行けそうなものが潮来市しかなかったから行くことにした程度の選挙でした。茨城県の端っこにある市長選ですから、正直、多くの人にとってはどうでもいいでしょうし、面白いとも思えない。だから、地味に100円くらいのレポートになったらいいなと思っていました。どころがどっこい、実際に取材してみたら、めちゃくちゃ面白い。これは一言で言うならば、みんなのためにお金を使う現職と土建屋のためにお金を使う元職の戦い。今の市長は愛されていますが、これに異を唱える元職がどこまで迫れるのかという選挙でした。
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