【選挙ウォッチャー】 戸田市長選2022・分析レポート。
3月13日告示、3月20日投票で、戸田市長選が行われました。
思えば、4年前の戸田市長選は、3月も中旬だというのに、とにかく寒かった記憶だけがあります。雪が降るのではないかというぐらいに寒く、駅前の100円ショップで手袋を買い、この日から「億歩計」をつけて歩きまくる毎日が始まったのでした。(※今はコロナ禍なので歩けません)
さて、懐かしい思い出に浸る間もなく、今年の戸田市長選はコロナ禍ということで、電車ではなく、車で取材することになったのですが、今年は一転して暖かく、春を感じました。
直前まで無投票当選が囁かれており、今週は大田原市長選を取材するだけかと思っていたのですが、告示日の朝に突然、スーパークレイジー君が立候補を表明。当初は女性候補を擁立するという報道もありましたが、密かにスーパークレイジー君が立候補するプランも検討されていたようで、最終的に女性候補ではなく、スーパークレイジー君が直々に立候補しました。
ということで、いきなり話題性のある選挙レポートがリリースされることになってしまいました。ただ、ぶっちゃけ、スーパークレイジー君が当選する可能性はほとんどなく、政治家としてのスーパークレイジー君のポテンシャルが数字で表される選挙だと思っています。もし供託金が没収されるようであれば、政治家としての生命は限りなく終わりに近い状態になります。供託金没収ラインの10%を超えられるかどうかが、一つの目安となります。
■ 参院選で比例区から立候補する計画がある
スーパークレイジー君は、3月4日に最高裁で「居住実態なし」が確定してしまったため、当選無効となり、正式に市議ではなくなりました。当選が認められれば市議として活動を続けたかもしれませんが、今はもう市議ではありませんので、現在は参院選に向け、全国に後援会支部を作る動きをしているそうです。
ということは、1人で比例区から立候補することはできないため、既存政党から立候補する、あるいは、10人以上の仲間と一緒に立候補しなければならないので、スーパークレイジー君を擁立しようとしている政党や政治団体が存在することになります。
スーパークレイジー君が、かつて壮絶にヤンチャだったことは誰もが知るところなので、自民党や共産党といった「身体検査が厳しい政党」から立候補する可能性はほぼありません。公明党とはケンカをしているので擁立することがないとして、立憲民主党、国民民主党、社民党、れいわ新選組が擁立することも考えにくいとなると、スーパークレイジー君に声をかけている政党や政治団体は限られてきます。
筆頭は「N国党」です。「N国党」の場合には、「昔はけっこうヤンチャだった」みたいなエピソードではなく、現在進行形でバリバリに重犯罪をしていても、供託金さえ出してくれるんだったら擁立しかねないクソ政党なので、スーパークレイジー君はウェルカムでしょう。むしろ、積極的にアプローチしている可能性があると思うほどです。その他は、平塚正幸率いる「国民主権党」、神谷宗幣や武田邦彦を中心とした「参政党」です。それ以外にもノーマークの政治団体が声をかけている可能性がありますが、スーパークレイジー君が参院選でどれくらいの票を獲得できそうなのかを見極めるためにも、今回の戸田市長選の数字というのは、けっこう大切です。
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