【選挙ウォッチャー】 多摩市長選2022・分析レポート。
4月3日告示、4月10日投票で、東京都の多摩市長選が行われ、現職と新人2名による戦いとなりました。多摩市では、現職の阿部裕行さんがそこそこ強いので、自民系の候補者は現れず、日本維新の会の東京支部「東京維新の会」が推薦をする新人と、3回連続で多摩市長選に立候補している名物オジサンの戦いになりました。
東京維新の会から推薦されている遠藤千尋さんは、あくまで「推薦」ということで、「公認」ではないので、仮に当選したところで、維新にゴリゴリにやられてしまうようなことはないのかもしれませんが、アンチ維新の方々が警戒をしてくれて、ネット上では軽い落選運動が起こっていました。大きな「うねり」になることはありませんでしたが、それなりに見守られていたのは興味深い現象です。
アンチ維新の方々を中途半端に喜ばせても仕方がないと思いますが、維新の勢いは「マイナス」に転じている可能性があります。「維新」を理由に票が取れなくなりつつあるということです。
毎日、全国の選挙を現場で見ていると、維新の勢いに翳りが見えていることが手に取るようにわかります。このレポートも含め、維新の凋落ぶりをぜひご覧いただきたいと思います。
■ 維新の看板が「マイナス評価」の可能性
ここ数週間、「維新」への風向きは思いっきり変わってきているのではないかと思わずにはいられません。一つには、維新のスポークスマンである橋下徹先生がクソ発言を連発していることも挙げられると思いますが、大阪の新型コロナウイルスの死者数が多い中、吉村洋文知事と松井一郎市長でドバイ旅行に出かけてしまうメンタルなどが紹介され、そこに音喜多駿先生が相変わらずのゲスっぷりなので、「維新」が嫌われ始めています。
3月末から4月初旬にかけての選挙を見るだけでも、維新の勢いは明らかに落ちています。東京では2月に維新公認の市長候補を擁立しましたが、自民党の2候補に大惨敗。今回も推薦の候補が大惨敗。
長崎県知事選や石川県知事選では「維新推薦」で勝ち、京都府議補選では維新の候補が勝って世間を驚かせましたが、少なくとも関東では落ちてきている印象です。おそらくネット上で維新のクソさ加減が伝わるようになってしまったからだと思われ、松井一郎市長が水道橋博士を訴えると発言して反撃を喰らっていることも大きいのではないでしょうか。
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