【選挙ウォッチャー】 下野市議選2022・分析レポート。
4月17日告示、4月24日投票で、栃木県の下野市議選が行われ、定数18に対して20人が立候補しました。この選挙の見どころは、幸福実現党の現職、日本共産党の現職が無事に残れるかどうか。落選する人は2人しかいませんが、共産党の衰退ぶりは激しいので、残れるかどうかは、かなり微妙です。
実は、幸福実現党は昨年から地方選の勝率が急上昇しており、今年に入ってからは一度も負けていません。いきなり選挙に強い政党に変身してしまいました。どうしてそうなったのか、その一端を垣間見ることができましたので、そういう意味では有用なレポートだと思います。
下野市は、とても風光明媚なところで、お花が綺麗な季節に取材することができ、春を満喫できました。唐揚げが美味しい弁当屋さんでテイクアウトをして、ガゼボみたいな所で食べながら、ツイキャス限定配信をお届けできたのは、良い思い出です。
■ ポスターと選挙の強さのギャップ
ポスターを見る限りでは、あんまり強そうには見えないのに、実際は、とてつもなく強かったのが村尾光子さんです。ホゲホゲした中高年マダムのように見えて、圧倒的な実績と信頼で、ゴリゴリに票を持っていました。
ただ、下野市議会は一般質問をYouTubeで公開してくれていますが、村尾光子さんの質問内容には「デジタル化社会に向けた電磁波影響への不安にどう対処するか」や「香害対策」みたいなものもあり、その主張は「生活者ネットワーク」や「新社会党」に近いものがあります。共産党がそれほど強くない分、無所属でもゴリゴリのリベラル系のおばちゃんがいたことに驚きです。時には「戦争の悲惨さと平和の尊さを伝える事業実施を求める」なんていう質問もありました。
ちなみに、学校給食問題、水道広域整備事業、障碍児への福祉サービスの問題まで、かなり幅広い分野を質問しており、このオバチャンがいるのといないのでは議会が全然違うだろうと思います。
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