【選挙ウォッチャー】 衆院選2021・東京9区レポート。
10月19日公示、10月31日投票で、衆院選が行われました。
東京9区は、練馬区ということになりますが、もともとは菅原一秀先生が地盤としているエリアでした。ところが、菅原一秀先生がカニやメロンを送るなどの公選法違反をしていたことを受け、公民権停止の処分を下されることになり、急遽、自民党も自民党で候補を立ててきたものの、地元をコツコツ回っていた山岸一生さんが議席を獲得するに至った選挙区ということになります。
山岸一生さんは、2019年の参院選に東京都選挙区から立候補したことがあります。当時は、塩村文夏さんが当選し、山岸一生さんは落選してしまい、その代わりに日本維新の会の音喜多駿が当選してしまったという具合です。その後、菅原一秀先生との戦いとなる「東京9区」の支部長となったわけですが、最大のライバルとなるはずの菅原一秀先生が公民権停止となったため、ライバルらしいライバルがいなくなり、棚ぼた式に議席を獲得することができたというわけです。
■ 小林興起候補の主張
新党日本、減税日本、オリーブの木などを作って来た政界の重鎮・小林興起さん。今回の衆院選では「新党やまと」なるものを立ち上げ、東京9区から立候補してまいりました。かつては大物政治家の一人だったかもしれませんが、2019年に立ち上げた「オリーブの木」が黒川敦彦に乗っ取られるぐらいに痛々しいことになっているのです。ほとんど力が残っているとは思えず、支えてくれるのは元市川市議の石崎英幸さんぐらい。今ではすっかりホゲホゲとしたポンコツジジィという感じです。
2022年の参院選では候補者を擁立することができず、3年後の参院選に勝負をかけると宣言していた小林興起さん。「憲法改正以上に日米地位協定の見直しが必要だ」という、まっとうなことを言っていたのですが、ちょっとレベルの高い話なので、アホのネトウヨにはまったく浸透していないのだと思います。3年後に勝負できるかどうかは、かなりの未知数。今の調子だと難しいと思います。
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