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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#530)。

 選挙のセオリーからするに、このままだと斎藤元彦が勝ちかねない状況に追い込まれています。これは明確に、稲村和美選対の選挙戦略が間違えているからで、後半の1週間でどれだけ戦い方を変えられるかが勝負となってまいります。
 なぜ斎藤元彦が応援されるのかと言えば、「マスコミと戦う」「批判と戦う」「利権と戦う」という姿勢を打ち出すことができているからで、実際にはマスコミはちゃんと報じているし、県職員がお亡くなりになっているという結果だけをもってしても批判されて当然ですし、「利権と戦う」に至っては、阪神の優勝パレードや大阪万博の対応などを見ても、むしろ「現職として利権を作り出してきた側」にもかかわらず、「自分の改革に反対する県議たちのクーデターだ」と表現し、こうしたことと戦っているような姿を見せることで、「#斎藤元彦がんばれ」のアホを大量発生させています。
 一方、稲村和美陣営は何をしているかと言うと、相手候補の批判をせずに堂々と戦うという選択をしています。これは一見、最も票を取れそうな気がするのですが、実際は、そうとは限りません。こちらが現職であれば、あえての「横綱相撲」という戦い方もあるかもしれませんが、今回は横綱相撲では勝てません。理由は明確で、今回の相手は「勝つためなら立花孝志を利用してデマを拡散してでも勝とうとしている」からです。
 そして、これが成功してしまうと、立花孝志は「相手の誹謗中傷を撒き散らすモンスターマシーン」として、今後もさまざまな選挙に立候補して、同じことを繰り返すようになるのではないかと思います。これを食い止めるためにも、稲村和美陣営には「相手を垂直に批判する」ことに全振りをしていただきたいのです。
 僕の頭の中でイメージしている選挙戦術というのは、相手の作戦をどう無効化して、こちらの主張を届けるか。これに尽きます。相手が何も仕掛けていないのであれば、そのまま自分の政策を語るだけで勝てるかもしれませんが、今回はさまざまな仕掛けをされているにもかかわらず、まったく対応できていませんので、斎藤元彦陣営の作戦だけが有効となり、その差はどんどん縮んで、いずれ逆転される運命になります。


■ 斎藤元彦の作戦に翻弄されないための作戦

 果たして、僕の話を稲村和美陣営が聞き入れてくれるかどうかはわかりませんが、斎藤元彦陣営がどのように批判を無効化し、票を伸ばしているのかを示したいと思います。

① 斎藤:「そもそもパワハラをしていない」

 斎藤元彦側の主張は、「パワハラをやってしまったけど、これから改めます」という話ではなく、そもそも「パワハラなんてしていない」という、立花孝志と変わらないレベルのホラッチョをかましています。
 実際にパワハラがあったことは事実であり、斎藤元彦本人も認めているところなのに、「これはあくまでマスコミの印象操作」「マスコミも斎藤元彦を辞めさせるために加担している」とホラッチョを流し、それを信じるアホが続出しています。
 これに対抗するためには、しっかりと「パワハラがあった」という大前提を整理した上で、今回の一番の争点が「パワハラ」であるということを、県民の皆さんに改めて訴える必要があります。なんなら、「パワハラなんか許しておけるはずがない!」と主張しなければなりません。斎藤元彦側は県庁舎の建て替えの話をしていますが、これも「話を逸らすな!」と厳しく断罪しなければならず、自分のやってきたパワハラと向き合わず、もう一度、県政に戻ったらどうなるか。反省していない人はまたパワハラをして、今度は何人がお亡くなりになるのか。あらゆるところが人手不足の時代、県職員は宝であり、いざという時に県民のために動いてくれる人を大切にしなければならない立場だと訴える必要があります。

② 斎藤:「元県民局長の自殺の原因は不倫だ」

 斎藤元彦陣営は、お亡くなりになった元県民局長が遺書を残しているにもかかわらず、「元県民局長がお亡くなりになった原因が『パワハラ』ではなく、不倫がバレるのが嫌だった」という荒唐無稽なことを言っています。
 しかし、普通はお亡くなりになった職員がいて、遺書に「死をもって抗議する」と書いてあったら、こんなことをさせて申し訳ないと思い、しっかり謝罪をして、心からの反省を示す意味でも、今回の兵庫県知事選に立候補するようなことをしません。
 ところが、お亡くなりになった元県民局長に一度も謝罪がなく、それでも立候補して当選を目指そうというのは、これもまた元県民局長に対する「マウンティング」ではないでしょうか。「オマエが死をもって抗議をしたところで、再選をすれば意味がないんだ」ということを示すための、新しいタイプのパワハラです。
 本来、この選挙は「元県民局長の弔い選挙」であるはずですが、ちっとも弔い選挙になっていないのは、稲村和美さんが元県民局長の死に言及することなく、まったく別の話題をしているからです。「命を懸けて県の職員たちを守ろうとしたその気持ちを、ここで『無』にするようなことは絶対にあってはなりません。だから、私は勝たなければいけないのです!」と言わなければなりません。
 稲村和美さんの街頭演説が、ちっともエモくないというのは問題で、立花孝志らが展開している「斎藤元彦性善説」により、「お亡くなりになった元県民局長の方が悪くなっている」という、最もあってはならない現象が起こっています。正義の心が悪意によって踏みにじられ、その死さえ冒涜されるようなことがあってはなりません。このことを訴える必要があります。

③ 斎藤:「不倫日記を公開するべきだ」

 今、斎藤元彦を応援している人たちは、「元県民局長の男性が残したとされる『不倫日記』なるものを公開するべきだ」と主張しています。
 しかし、僕たちは騙されないようにしなければなりません。彼らが「不倫日記」と呼んでいるものは、果たして、本当にそう呼べるものなのかどうかがわかりません。まるで官能小説のように生々しく綴られているものを想像するかもしれませんが、もしかしたら、誰かとメシを食いに行って聞いた話をまとめただけかもしれません。海のものとも山のものとも分からないものを「不倫日記」という過激なタイトルをつけて、あたかもヤバいもののように仕立て上げようとしている。いかにも選挙に立花孝志を利用する奴らが考えそうなことです。
 さらに、この「不倫日記」なるものは、私物のUSBに入っていた可能性が高いことがわかっています。元県民局長の男性は、パソコン以外に私物のUSBを持って行かれたことがわかっています。当初は公用パソコンの中に入っているという話でしたが、立花孝志の話は変説し、「USBに入っていた」と話していることから、私物のUSBに入っていた内容を公開しようとしているのだということがわかります。これは極めて悪質です。しかも、それを「公開するぞ、オラ!」をやったら、これもこれでパワハラです。
 しかし、斎藤元彦陣営がおっしゃる「不倫日記」なるものが、尾ひれはひれがついて、まるでとんでもないものであるかのように語られています。ただ、この存在について語っているのは、斎藤元彦陣営を応援している人たちだけで、オフィシャルに『不倫日記』なるものが確認されたわけでもなければ、どのような内容なのかという話を、立花孝志のような、一度も見たことがない人たちが、あたかも見てきたかのように語っているだけです。
 また、百歩譲って、仮に『不倫日記』なるものが存在したとして、それを公開すれば、それで斎藤元彦のパワハラがチャラになるという話でもありません。斎藤元彦陣営の話では、「不倫日記をバラされたくないから自殺をした」というロジックになっていますが、死ぬほどバラされたくないものをあえて公開しようというのは、これもまた「パワハラ」でしかありません。斎藤元彦はどこまで「パワハラ」を繰り返すのでしょうか。だから、ここでポワハラから脱却しなければならないのです。
 その上で、どうして県職員がお亡くなりになったのかということは、今後の県職員の命を守っていく上で非常に重要なことなので、稲村和美さんが勝っても真相の究明は続けていく。今のままだと、あらぬ方向に捻じ曲げられてしまいそうなので、自分への批判を交わすための調査ではなく、しっかり原因を究明するための調査をする。これができるのは、当事者である斎藤元彦ではなく、稲村和美さんであるということです。

 いずれにしても、今回は斎藤元彦のまわりに魑魅魍魎たちが集まり、立花孝志まで利用され、非常にダーティーな選挙を戦っています。これに対抗するためにはどうしたらいいのかを常に考えなければならず、稲村和美陣営に腕の良い軍師が必要ですが、どうやら今のところ、軍師はいないのではないかと思います。


■ 立花孝志が情報の流出元をゲロる

 尊師・立花孝志のことなので、いつか情報の出所をゲロると思っていましたが、こんなに早いと思いませんでした。立花孝志の話では、百条委員会の副委員長をしている日本維新の岸口実先生から情報をいただいていたのだそうです。
 この話の面白いところは、立花孝志が追い詰められてゲロったわけではなく、たくさんの聴衆に囲まれて演説をするのがあまりに気持ち良くて、フル勃起状態となり、ついリップサービスのつもりで流出元をゲロっているところです。
 ちなみに、立花孝志は明石市のカラオケボックスで百条委員会の音声データをもらったとしていますが、岸口実先生は「明石市選出」の県議でいらっしゃいます。立花孝志が音声データをもらうために密会した場所が明石市のカラオケボックスだということも、立花孝志がゲロっているので、いろいろとつながる部分が出てきてしまいます。
 追い詰められてゲロったとしても問題ですが、調子こいてゲロっているところが、いかにも立花孝志です。これにより、岸口実先生が百条委員会で詰められることは間違いないでしょう。それとも斎藤元彦を再び知事にすることができれば、この話を有耶無耶にすることができるのでしょうか。
 立花孝志は、他にも「3人の県議と会った」とゲロっているため、他にも立花孝志に情報を流出させている人間がいることは間違いありません。他の県議が誰なのかという話は、おそらく選挙が終わった後にでもゲロると思いますので、こちらもいずれ誰なのかが分かると思います。すべてゲロるのが立花孝志という男です。


■ 斎藤元彦陣営は旧統一教会がバックアップ

 どうやら斎藤元彦陣営を支えているのは「旧統一教会」であることがわかり、いよいよ鈴木エイトさんや藤倉善郎さんの案件になってまいりました。
 そもそも立花孝志が斎藤元彦に入れ込むようになった原因は、浜田聡から説明を聞いたことがキッカケです。そして、これは何度も言っていることですが、浜田聡は今、「旧統一教会」のメッセンジャーとして活躍している壺議員のド真ん中です。タチの悪いことに、故・安倍晋三が銃殺され、旧統一教会が社会問題として取り上げられた後、誰も寄り付かなくなった旧統一教会に自分から近づいていきました。
 斎藤元彦と立花孝志は、表向きはつながっていないように思うかもしれませんが、裏ではつながっていると考えるべきでしょう。恐ろしいことに、斎藤元彦陣営は、左エンジンに統一教会、右エンジンにN国党(立花孝志)を搭載しているという魑魅魍魎の集団であると言わずにはいられません。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 選挙は残り1週間となりました。
 まったく体調が回復せず、今日は1日中寝ていたのですが、それでも体調が回復していません。月曜の朝イチで病院に行き、ガッツリと薬をもらってこようと思っていますので、新しい薬の効果に期待したいと思います。
 絶対に兵庫県知事選の取材には行きますので、とにかく1日も早く体調を回復できるように努めます。こうしている間に情報は収集していますが、立花孝志がいろんな所で暴れているので、冷や水をぶっかける係がいないというのは問題です。毎日、立花孝志が思いっきりフル勃起していますので、少し萎えさせてこようと思っており、アホのN国信者どもの気持ち悪さもしっかり可視化したいと思います。

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