【選挙ウォッチャー】 東京都知事選２０２４・荒れ果てるポスター掲示板問題。
選挙が始まる前から懸念されていたことが、とうとう現実になってしまいました。
６月２０日、東京都知事選の告示日を迎え、過去最多となる５６人が立候補をしました。このうち１９人は、反社会的カルト集団「ＮＨＫから国民を守る党」の公認候補。加えて立花孝志に口説かれ、自腹で３００万円の供託金を用意するなどした関連候補が５人。合計２４人が「Ｎ国関連の候補」ということになっています。
これだけたくさんの候補が出ていますが、この中に、本当に東京都知事になりたいと思っている人間は１人もいません。全員が立花孝志の「ポスタービジネス」に乗っかり、「世間を騒がせることに参加したい」と考えている物の善悪の判断がつかない極限のアホだからです。
既に報じられていますが、立花孝志率いる反社会的カルト集団「ＮＨＫから国民を守る党」は、２４枚のポスターを自由に貼れる権利を１ヶ所５０００円で販売してきました。告示日が過ぎ、いろいろなポスターが貼られるようになって世間がザワザワしてきた後は、１ヶ所２万５０００円という強気な値段設定で、さらに参加者を募集しようとしています。
しかし、あまりに利益を追求するあまり、公序良俗に反する過激なポスターがあらゆる場所に貼られるようになってしまいました。
■ 「出逢い系アプリ」につながるポスター
中野区役所前のポスター掲示板をジャックしていたのは、「これやん」という名の「出逢い系アプリ」につながるポスターです。１枚ずつ異なる女性たちの写真がデザインされていますが、ＱＲコードを読み込むと、それぞれの女性たちのプロフィールページに飛びます。そして、この美女たちとはコンタクトを取れるようになっていて、アプリをインストールすると、投稿１回につき５００円などを支払うことになります。つまり、巧妙に仕組まれた「出逢い系アプリの宣伝」になっているわけです。
ぶっちゃけた話、この写真の美女が、本当に存在するのかは不明です。
ＡＩが進化している昨今、美女を作り出そうと思えば、いくらでも作ることができ、返事のメッセージさえＡＩが自動的に作り出す可能性があるからです。
しかし、そうとも知らないマヌケが、彼女と仲良くなりたくて、セコセコと課金をしながら、年甲斐もなく、歯の浮くような臭いセリフに満ちたラブレターを綴り、先方の美女からの返信に心ときめき、手応えを感じ、いよいよお互いが「会いたいね」と言うところまでは行くのですが、あと一歩のところで不思議と会えない。しかし、恋というのは障壁が大きければ大きいほど燃え上がるもの。「ロミオとジュリエット」がそうじゃありませんか。この幸せを掴めるかどうかは、次の５００円に、いや、次の２２００円にかかっているのかもしれないのであります！
この美女たちと仲良くなりたい！
そう思って、メッセージを送れば送るほど、どんどんお金がかかる仕組みになっています。「東京都知事選のポスター掲示板」のＱＲコードを読み取ったら、なぜかお金を払うことになってしまう。これは非常に危険なことだと思います。
この記事を読んでいるアナタは引っかからないかもしれませんが、世の中には、「そんなのに引っかかるの？」というものに引っかかってしまう人は意外とたくさんいるからです。
ちなみに、このような記事を書くと、「まんまと釣られて、出逢い系アプリの広告効果を高めてしまうのではないか」と心配する人が出てしまうのですが、事前に情報があってアクセスするのと、何の情報もなくアクセスするのでは、心構えが全然違います。最初から「出逢い系アプリの宣伝」だと言われていれば、引っかかる人は少なくなるはずで、付近を歩く子どもたちにも注意喚起できるのではないかと思うのです。
これは明らかに「出逢い系アプリの宣伝」です。
なお、選挙ポスターを使って「商品の宣伝」をすることは禁じられていますので、そもそも立候補をしていない人たちの宣伝を課金型のアプリのプロフィールを利用して、ビジネスにつなげようというのは、法律に抵触する可能性があります。
例えば、ここは「中野区役所の前」なので、公共性と信頼性が高い場所です。もちろん、中野区が仕掛けていることではありませんが、区役所の前にある掲示板のＱＲコードを読み込んだら、まさか「出逢い系アプリ」につながって、メッセージのやり取りをすればするほどお金が吸い上げられていくなんてことを想像する人はいないのではないでしょうか。ましてや、ここには図書館の本を返却するポストがあります。小学生や中学生が借りた本の返却のために訪れるような場所です。最近の小中学生はスマホを持っていますので、本来は安心してアクセスできる情報があるはずの選挙ポスターのＱＲコードを読み取ったら、課金型の出逢い系アプリにつながってしまう危険性があるのです。
このポスターに採用されている「カワイイ私の政見放送を見てね」という言葉は、今回の東京都知事選で、実際に立候補している内野愛里という女性の政治団体の名前と同じです。おそらく政見放送が流れる時にも、そのように紹介されると思いますが、ポスター掲示板に貼られている女性が実在するかどうかは不明でも、少なくとも内野愛里は存在しており、まるでポスター掲示板に貼られている女性たちが実在するかのような説得力を持たせています。
ここを専門に取材している僕だからこそ語れる話をすると、今回の東京都知事選で、内野愛里は３００万円の供託金を立花孝志ではない誰かに出してもらっています。これは立花孝志の動画に出演した際に語られており、もしかすると、この「出逢い系アプリ」を宣伝することを条件に、３００万円の供託金を受け取っている可能性があります。業者としては、広告料だと考えれば、それくらいの予算はあっさり用意できるのではないでしょうか。
今となっては、常に立花孝志の隣に立ち、まるで「今カノ」のような振る舞いをしている内野愛里ですが、ポケカショップの事業で失敗し、巨額の借金を背負うことになったところに立花孝志から声をかけられ、このたびの東京都知事選に立候補することになりました。しかし、立花孝志に身を捧げた結果、さらなる不幸に巻き込まれようとしている可能性があります。
■ 女性向け風俗のポスターが貼られる
いよいよ来るところまで来ているとしか言いようがありません。
表参道でジャックされているのは、最近、巷で急増している女性向け風俗店を経営していた男性のポスターです。奇妙なことに、告示日の前日である６月１９日に「閉店した」と紹介されている「東京Ｓ性感」というお店。
少なくとも７月７日の投票日が終わるまでは「閉店」しているのだと思いますが、また開店しないとは限りません。「あくまでお店に誘導しているわけではない」と言いたいのでしょうが、ポスターに書かれている内容が非常に問題です。
男性用だろうと、女性用だろうと、風俗店は風俗店です。コンビニからエロ本が消えて久しいですが、道に面した公共のポスター掲示板を使って風俗の宣伝になってしまうようなポスターが貼られてもいいのでしょうか。
このポスターもまた、子どもたちの目に触れる場所にあります。
おかげさまで、さまざまな人生経験をさせてもらっている僕のような人間は、今さら「性感って何？」みたいなことにならず、言葉を見た瞬間に「風俗やないか！」となりますが、僕がなぜ「性感」を「風俗」だと知っているかはともかく、好奇心旺盛な子どもたちが「なんだこれ？」とアクセスしてしまう可能性は十分にあると考えます。なにしろ公共性の高い道路に面して貼られているからです。しかし、これは「風俗の入口」です。しかも、男性向けではなく「女性向け」の。
男性向けの風俗店もトラブルがあるところにはトラブルがありますが、女性向けの風俗店を利用する際は、より一層、慎重にならなければならないところがあります。このお店の安全性を担保するものは何もなく、いきなり路上に広告のようなものが貼られているのですから、選挙を利用して何をしているのかということが問われるのではないでしょうか。
なお、このポスターの掲示責任者は「立花孝志」となっており、さらには印刷者もまた「立花孝志」となっています。立花孝志は「名義を貸しているだけ」だと言うかもしれませんが、「責任者」というのは「責任を持つのは自分である」ということを示すもので、お金を取ってポスターを貼らせているのは立花孝志なので、責任を取ってもらわなければ困るという話です。
■ 町中にヌードを貼るバカもいる
これは、アウトもアウト、完全なる「アウト・オブ・アウト」です。
モザイクは筆者の方で入れていますが、実物は、乳首と局部の部分だけが小さく河合悠祐（候補者）の顔写真で隠れていますが、女性が裸の状態でＭ字開脚をしています。
このポスターを貼ったのは、「鬼スベりピエロ」こと河合悠祐です。
２０２１年の千葉県知事選で、映画『ジョーカー』に登場するピエロのような顔面白塗り姿で登場し、当時、「ＮＨＫから国民を守る党」の裏切り者となっていた「国民主権党」の平塚正幸を追いかけ回す「Ｎ国しぐさ」を見せていました。
その後、「つばさの党」の黒川敦彦と同様、立花孝志が提唱する「諸派党構想」に乗り、２０２１年の衆院選や２０２２年の参院選では「ＮＨＫから国民を守る党」の公認候補として立候補し、知名度を上げ、２０２２年の草加市議選では「顔面白塗り」を封印し、「真面目に働く」を公約に掲げ、市民を騙して当選することに成功。しかし、当選直後から「顔面白塗り姿」に戻ってしまい、暇空茜の話に一丁噛みして、困窮した若年女性たちを支援するColaboの活動を追いかけ回したこともあります。
このヌードポスターをめぐっては、警視庁が河合悠祐を直接呼び出し、都の「迷惑防止条例違反」にあたるとして警告が出たといいます。もし警告を無視して貼られ続けるようなことがあると、河合悠祐もまた、黒川敦彦と同じ場所で生活することになるかもしれません。
しかし、この問題のあるポスターを我々が剥がしてしまうと、今度は我々が罪の問われてしまうので、河合悠祐が自分で剥がすのを待つしかないという状況にあります。
感性がいろいろとバグってしまっているため、本人の中では、めっちゃ面白いことをしているつもりなのだと思いますが、僕が河合悠祐につけているあだ名は「鬼スベりピエロ」です。
顔面を白塗りにして歩いている段階で鬼スベっていますが、町中にヌードのポスターを貼り散らかして「面白い」と思ってしまうところが、「鬼スベりピエロ」の名にふさわしいスベり方をしていると思います。社会的害悪としか言いようがない行為で面白がるのは、「立花孝志の教え」です。
■ 選挙ウォッチャーの分析＆考察
今回の東京都知事選では、供託金として３００万円がかかるものの、政見放送や広告料の公費負担を考えれば、最終的にトントンまで持って行くことができ、さらには「ポスター掲示板ショバ代ビジネス」によって、プラスに持って行くことができるというのが立花孝志の考え方です。
たくさんの迷惑をかけながら、皆さんの税金を使って「儲け」を目論んでおり、このようなことがまかり通れば、立花孝志は今後も同様のことをしてくるに違いありません。この反社会的カルト集団には、多くの人が「ふざけるな！」と言わなければなりません。
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