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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#438)。

 昨日は、ガーシーこと東谷義和の刑事事件の判決がありました。
 問われた罪は、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)、威力業務妨害、名誉毀損、証人威迫。
 絶対に忘れてはいけないのは、ガーシーこと東谷義和は、俳優の綾野剛さんをはじめ、ジュエリーデザイナーの男性などに対し、名誉毀損を繰り返したことにより、被害者の人生をメチャクチャにしているということです。
 しかし、3月14日に東京地裁で下された刑事裁判の判決は、懲役4年の求刑に対し、懲役3年・執行猶予5年という「執行猶予付きの有罪判決」でした。つまり、東谷義和がただちに収監されることはなくなりました。




■ 3.14 裁判ドキュメンタリー

同性でも結婚できない民法は違憲状態であるという画期的な判決が下された

 ガーシーこと東谷義和の判決が言い渡された3月14日は、もう一つ、非常に重要な裁判の判決が下されました。
 同性同士の結婚を認め得ない民法などの規定が「婚姻の自由」「法の下の平等」を保障する憲法に違反しているとして、東京都内の同性カップルら8人が国を相手に損害賠償を求め、現行法の規定は「個人の尊厳に照らし合わせて合理的な理由は認められない」として「違憲状態」との判決が引き出されたのです。
 同性同士でも結婚できないのは憲法違反だということを認める画期的な判決で、今後、日本でも「同性婚」が本格的に議論されていくことになるでしょう。

同性婚裁判で盛り上がっている横で、YouTubeを配信するサーファーTAKASHIさん

 LGBTの方々にとっては喜ばしいニュースで沸き上がる中、YouTubeを配信する、いつものメンバー。今日は「判決の日」ということで、黒川敦彦や山本武彦、寿司太郎、エンタメチャンネルなど、界隈は大集合です。

東京地裁前に響き渡る「立花孝志をぶっ壊~す!」の掛け声

 同性婚を認めてほしいと願うLGBTの方々が勝利の余韻に浸ることさえ許さぬ勢いで、大声の「立花孝志をぶっ壊~す!」をする寿司太郎、サーファーTAKASHI、誰だかよう知らん配信者。
 11時50分から傍聴券の抽選が始まったのですが、ここには300人近くが並びました。アホのN国信者1名が当たったようですが、僕はハズレでした。

「つばさの党」でも動員をかけていたようだが、誰一人として当たらず

 裁判は13時30分から始まり、判決文が読み上げられただけで、10分ほどで終わりました。裁判所の中で記者からの第一報を聞いた黒川敦彦が飛び出し、「執行猶予5年!」と叫ぶと、裁判所の前に集まっていた人たちからは歓声が上がりました。

執行猶予付きの判決だったことを集まった人たちに伝える黒川敦彦
歓喜に沸く裁判所の前に集まった「ガルー」と呼ばれる東谷義和のファン

 ガーシーこと東谷義和を熱心に応援している「ガルー」と呼ばれるファンは、50代の男女が中心です。実は、N国信者とカブっており、全国のネトウヨも似たような世代となっています。コミュニティーを作り、遅ればせの青春を謳歌しているというのが、この人たちの実態です。
 驚くべきことに、ここに集まっている人たちは、サーファーTAKASHIさんや黒川敦彦を含め、全員が「執行猶予、おめでとう!」というテンションでした。被害者の心配よりも、いろんな人の人生をメチャクチャにしてしまった東谷義和に執行猶予がついたことを喜ぶという点で、N国信者同様、物の善悪の判断がついていないということだと思います。

執行猶予がついたことに安心して泣いたという黒川敦彦

 よく考えれば、黒川敦彦は立花孝志と一緒になって、三軒茶屋のトライストーンの事務所前で、東谷義和の音声を流し、街宣活動をしていたような人物です。しょせん、一味だということです。

ガーシーこと東谷義和が乗った車に群がる「ガルー」と呼ばれるファンら

 裁判を終え、車に乗って出てきた東谷義和に「おめでとう!」と集まるファンの男女。そこに配信者も混ざり、餌に群がる池の鯉みたいな状態になっていました。
 車の中の東谷義和は、何度もファンに頭を下げながら、どこかホッとした表情で微笑みを浮かべていました。実刑だけは避けたかったと思うので、東谷義和にとっては「完勝」と言えるでしょう。


■ 立花孝志らの破産が認められる

N国信者たちが大勝利に沸く破産申立の成立(引用元リンク

 かねてから懸念していた「破産申立」について、大津綾香側の主張が十分に汲み取られず、感情的な準備書面を書いた村岡徹也の言い分が通り、なんと、破産が認められる事態となりました。
 これは「みんなでつくる党」にとっては大きな痛手で、財産を差し押さえられてしまうと、ほとんど活動らしい活動ができなくなり、選挙に立候補することさえ難しくなります。
 尊師・立花孝志としては、大津綾香が苦しむところを想像しながら、フル勃起で「ざまあああぁぁぁ!」をやりたいと思うのですが、ブサイクな56歳のオジサンが、ブサイクをこじらせて、若い女性に嫌がらせをして喜んでいるのですから、N国信者以外は気持ち悪いと思って見ているのではないでしょうか。
 今回、尊師・立花孝志は債権者の男と一緒になり、破産の申立に成功しました。これによって確定したことは、実は、大津綾香党首が泣くことではありません。
 債権者にお金が戻らないこと。
 確定したのは、お金を貸した債権者が猛烈に損をすることだけです。大津綾香党首のお金がなくなるわけでも、大津綾香党首の住んでいる家がなくなるわけでも、大津綾香党首の生活が苦しくなるわけでもありません。よりによって「破産」をしたことで、すべての債権者が「損をする」ということだけが確定したのです。こんなに頭の悪いことはありません。大津綾香のことをピストルで撃っていると思ったら、債権者の背中をガンガン撃っているのですから、血を流しているのは「債権者」です。
 そして、N国信者になってしまうような頭の悪い債権者なのですから、おそらく多くの債権者が「大津綾香、ざまあああぁぁぁ!」になっていることでしょう。しかし、いざ破産の手続きが進み、手元に二束三文のお金が戻って来た時に初めて気づくのだと思います。
 あれ? 損してるの、俺じゃね?
 アホのN国信者たちは、損をしないと気づかないと思います。いざ自分にお金が戻らないことをもって、初めて「これって、おかしいのでは?」と思い始めるのです。半分くらいの人は「大津綾香が代表権を返さなかったせいだ!」と思い続けるかもしれませんが、「どうしてこうなった?」を突き詰めていくと、誰でも答えは分かるはずです。

令和4年の支出は約11億8850万円に及んでいる(引用元リンク

 尊師・立花孝志は、まるで大津綾香が破産をさせた張本人であるかのように印象操作をしていますが、実際は、大津綾香が就任する前から、立花孝志は約11億8850万円もの支出をしています。
 この令和4年の収支報告書は、1月から12月までの収支が記録されていますが、総務省への提出は3月31日までとなっているため、3月8日に就任した大津綾香が代表者となっていますが、約11億8850万円の支出は大津綾香が存在もしない頃の支出であり、党の収入が3億3300万円しかないところに、約11億8850万円の支出をすれば、破産状態に陥るのは明らかで、大津綾香が党首に就任した直後に、立花孝志は破産宣言をしています。
 立花孝志は、SMのような政治資金パーティーを計画したから、債権者からの返金要求が殺到した結果、返済ができなくなって破産をしたと主張していますが、会計責任者は立花孝志であり、大津綾香が党首に就任する際、会計の面倒は自分が見ると宣言していました。
 しかし、12月31日の時点で党の残高は1億円しかなく、前年の支出を見れば、ランニングコストが月1億円ほどかかっている状況なので、3月頃には誰の目にも「破産」が見えてくるという話です。

 僕が2年前に発売した本の中でも、「この党はいずれ破産をする」と書いてあります。大津綾香が党首になる以前から、このままでは破産は免れないというお金の使い方をしてきたのです。
 この借金を大津綾香になすりつけ、一時はトンズラをこく計画を立てましたが、ハメられたことに気づいた大津綾香が「代表権を返さず、この会計不正を明らかにする」と立ち上がったという経緯です。
 会計不正を明らかにすると立ち上がったものの、なかなか目に見える進展がなさそうに映るのは、会計を精査するためのリソースが足りないこと、立花孝志が会計資料を大津綾香側にすべて渡していないことが原因です。


■ この破産騒動の問題点

これまで社会に迷惑をかける行為しかしてこなかった尊師・立花孝志

 迷惑系YouTuberとして培った59万人のフォロワーに発信できる尊師・立花孝志は、圧倒的な発信力を有しています。一方、大津綾香側は、ほとんど発信力を持ちません。
 これは大津綾香が「何でも晒すような立花孝志のやり方をしたくない」と考えているためで、迷惑系YouTuberと同じ土俵に上がらず、対抗するような言論をネット上でほとんど展開していないことが原因です。しかし、こうすることで、世の中には立花孝志のホラッチョが、まるで真実であるかのような認識が広がってしまい、まるで大津綾香が悪者で、その背後に総会屋のような人間が跋扈していて、政党助成金を狙っているという印象を与えることになります。
 そして、立花孝志側の主張ばかりが出てくることに加え、東スポやデイリースポーツといった「N国党の広報機関紙」と化している媒体が、大津綾香側にはまったく取材をせず、立花孝志の記者会見の情報だけを一方的に掲載するため、現実とはまったく異なる情報が発信されています。
 本来、これは「消費者問題」と言っても過言ではありませんが、おそらくテレビや一般紙も、情報を追いかけ切れておらず、立花孝志側の発信だけを理解しているのではないかと思います。しかし、忘れてはいけないのは、立花孝志は「希代のホラッチョ」であり、「NHK時代は海老沢会長の右腕だった」と豪語しておりますが、まったくのホラッチョです。自分のプロフィールさえホラッチョで、口を開けば嘘と口臭しか出てこない男です。まずは立花孝志の主張が真実なのかを検証する必要があります。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 絶対に負けてはならないはずの裁判で負け、尊師・立花孝志の思惑通りに進みつつある状況の中で、「みんなでつくる党」に逆転の一手はあるのか。
 答えは、「ある」です。
 これまで裁判などを通じて、つくづく感じていたことは「大津綾香側にはリソースが圧倒的に足りない」ということです。大津綾香本人も忙しいと思いますが、このプロジェクトに情熱を持って集中する人間が確保できていません。「報酬が出るわけでもない」ということもあり、専属で働いてくれる事務スタッフなどが存在せず、N国党やN国信者からの猛烈な嫌がらせを受けるリスクもあるため、ほとんど機能不全に陥っているのではないかと思うのです。
 また、尊師・立花孝志の発信力に対し、「みんなでつくる党」や大津綾香党首の発信力は乏しく、主張がまったく伝わっていません。まずは、この状況を克服することが何より大切だということになりましょう。
 立花孝志の主張では、大津綾香が「卑猥な政治資金パーティー」「詐欺的な政治資金パーティー」をしようとしたから借金の返済ができなくなったといいますが、海外逃亡中の詐欺師を参議院議員に擁立するような政党なのに、こんな話で返金希望が殺到するはずがありません。これまでの政治資金収支報告書を見れば、立花孝志の散財は明らかで、1年間で11億8850万円使ってしまったことを見ても、「そりゃ破産するだろう」という話でしかありません。


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