【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#520)。
先日、反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」が、船橋市議の朝倉幹晴さんを名誉毀損で訴えた裁判があり、今回もしっかり傍聴してまいりました。
いつもであれば、こうした裁判の傍聴記録は有料のマガジンで販売するところなのですが、実は今回の裁判、N国信者もドン引くレベルで尊師がバカすぎるので、なるべく多くの人に知ってもらった方がいいという観点で、無料公開に踏み切ることにしました。
もはや、なんで裁判しているのかが全然わからないレベルの超イチャモンであり、裁判所の無駄遣いです。当たり屋にカラまれてしまった朝倉幹晴市議が可哀想です。それでは、ご覧ください!
■ N国党→朝倉幹晴市議の裁判
9月19日午前11時から東京地裁の415号法廷で、「NHKから国民を守る党」が、船橋市議の朝倉幹晴さんを名誉毀損で訴えた裁判がありました。原告は立花孝志個人ではなく、あくまで「N国党」となります。
この裁判の傍聴席には、武元誠、越智寛之、粟飯原美佳、山田信一、いつも山田信一と一緒にいる名称不明の女性の計5人の教団幹部たちが、尊師の裁判を傍聴席から見守っていました。
この日は「第1回弁論期日」で、裁判官は3人の合議体でした。
裁判が始まると、原告の訴状と、訴状の訂正書類の2つが陳述されることになりました。すると、冒頭から引っかかります。裁判官から「細かい話になりますけど」という前置きがあった上で、訂正書類で「法人格のない政治団体『NHKから国民を守る党』」の『NHKから国民を守る党』の部分が削除されているが、政党名まで削除するということで正しいのか?」と質問されました。
普通に考えて、原告が「NHKから国民を守る党」なのに、肝心の原告の名前まで削除されてしまうと、何が何だかわからなくなるので、立花孝志の凡ミスにしか思えないのですが、しばらく「間違ってないはずだ!」というアホ問答が繰り返された末に、最後は「削除したことに特に大きな意味はない」と言い出したため、「それでは、政党名は誤って消したので残すということでよろしいですね?」と確認され、「結構です」になりました。バカなんだからゴネるんじゃねぇよ、面倒臭せぇ!
被告(朝倉幹晴市議)からは答弁書が提出されており、擬制陳述という形になりました。証拠資料としては、立花孝志が甲1~甲2を陳述。被告側は乙1~乙4までを提出していますが、こちらは被告が出頭した際に確認して陳述してもらうことになりました。
答弁書が届いてから、立花孝志は9月15日付で準備書面1を提出。しかし、届いたのが9月17日ということで、被告が確認できているかどうかが不明なので、とりあえず陳述は留保されることになりました。
さて、問題はここからです。
なぜ船橋市議の朝倉幹晴さんが訴えられたのかと言えば、今年7月の東京都知事選で、N国党がこのようなポスターを東京都のアチコチに貼り散らかしたことについて、「(N国党が)誹謗中傷のポスターを貼っている」と発言したことが、N国党に対する名誉毀損だというわけです。
しかし、これを「誹謗中傷のポスターではない」と言えるのでしょうか。
ポスターを見れば、これが大津綾香党首に対する「誹謗中傷」のポスターであることは一目瞭然です。そもそも、そこらへんの電信柱に貼ってきたというならともかく、立花孝志率いる「N国党」が貼ったのは、東京都知事選のポスター掲示板です。本来、「自分が知事になったら、東京都をこんなふうにします!」ということをアピールする場で、東京都知事とはまったく関係のない一個人を名指しして「お金を返してください」と言っているのですから、誰がどう見ても「誹謗中傷のポスター」にしか見えないのです。
もし、この裁判で名誉毀損が成立するとするならば、本当はポスターなんて1枚も貼っていないのに、まるで誹謗中傷のポスターを貼っていたかのような大噓をぶっこかれてしまった場合です。もしポスターを1枚も貼っていないのに、まるで誹謗中傷のポスターを貼ったかのように悪意を持って大嘘をぶっこかれてしまったのだとすれば、それはさすがにとんでもないことであり、朝倉幹晴市議にも勝ち目はないことでしょう。
しかし、我らが尊師・立花孝志は『最強』です。これまで数々のレジェンドを残している大ポンコツは、なんと、「甲2号証」で自分からポスターの写真を証拠として提出してきました!
この裁判をする意味を、冒頭からすべて「ちゃぶ台返し」です。
というか、テメエが提出してきた「甲2号証」があれば、それ以上の説明は一切必要ありません! これを「東京都知事選のポスター掲示板に貼り散らかしてきました」で終わりです。
もっと細かいことを言うのであれば、立花孝志は党に対して3億5000万円の借金があるにもかかわらず、アホのN国信者をそそのかし、破産申立を通した後なので、お金を返すのは破産管財人の仕事であり、この時点で大津綾香党首に「お金を返せ!」と言ったところで、大津綾香党首にはどうすることもできません。偏頗弁済をしろとでも言うのでしょうか。
裁判官も困惑しており、まずは丁寧に「名誉毀損」なのか「信用毀損」なのかをハッキリさせるために、「ご主張は名誉毀損だけということで、よろしいのですか?」と質問しました。アホの立花孝志は「名誉毀損だけで結構です」と答えたのですが、裁判官は立花孝志の理解力をまったく信用していないので、さては立花孝志が今の質問の意図を理解できていないという前提のもと、「あくまで名誉毀損であって、別に信用毀損をご主張される予定はないということで、よろしいですか?」と念押ししました。立花孝志の答えは「はい、結構です」なので、この裁判はあくまで名誉毀損だけが争点となりました。幅を広げておいた方がいいのではないかという裁判官の気遣いもアホの前では無力です。
さらに優しい裁判官は、「今、『誹謗中傷のポスターを貼っている』という部分だけが名誉毀損だと訴えていますが、これはその前段にある『大津さんの写真を勝手に使って』誹謗中傷ポスターを貼っている」の『大津さんの写真を勝手に使って』の部分は含まないのですか?」と質問しました。『誹謗中傷のポスターを貼った』というだけだと名誉毀損に問える可能性がほとんどないので、「大津さんの写真を勝手に使って」も含めた方がいいのではないかという、なんなら立花孝志の味方なんじゃないかと思うくらいの気遣いです。もし本当は大津さんの許諾を得ていたとすると、「本当は全然勝手に使っていないのに勝手に使ったと因縁をつけた」として名誉毀損になる確率が、僕が吉岡美帆ちゃんと付き合い始めちゃうぐらいの確率で存在するのではないでしょうか。
しかし、「大津さんの写真を勝手に使った」というのも、大津綾香党首や立花孝志のYouTubeでの証言から裏が取れているので、この部分まで引っ張ったとしても朝倉幹晴市議を名誉毀損に問うことはできません。
今のままだと、ほとんど裁判として成立していないかもしれないので、どうにか形だけでも整えようとする裁判官。ついには「被告はどのような事実を適示したとお考えですか?」という、めっちゃ根本的な質問をしてしまいました。
立花孝志はゴニョゴニョ言っていたのですが、最終的には「誹謗中傷のポスターを貼ったというのは、イコール、違法なポスターを貼ったという意味になり、違法ではなく適法なポスターを貼っているので、誹謗中傷だというのは名誉毀損だと認識している」と主張しました。
すると、裁判官から「誹謗中傷というのは意見論評だと反論されることが考えられるが、その点についてはどうお考えか?」と質問され、アホの立花孝志は「意見論評」の範囲だということを認めかけ、「裁判所がそう判断するなら、それでいいです」と言いました。だとすると、ますます裁判をする意味がありません。「こんなものが意見論評であるはずがない。これは事実適示に基づく名誉毀損でしかない!」と言ってもらわないと、何のために裁判をしているのかが全然わかりません。
しかも、立花孝志は朝倉幹晴さんに「誹謗中傷ポスター」だと指摘されたものが、大津綾香党首の信用を低下させてしまうものだということを認めた上で、「大津綾香が公人であり、真実性・公共性・公益性の観点から『違法性阻却事由』があると考えられるため、名誉毀損にあたらず、これは合法なポスターである」と主張しました。
しかし、立花孝志は重要なことを2つ忘れています。
1つは、公人なのは大津綾香党首だけでなく、「オマエも」であること。
もう1つは、立花孝志が貼り散らかした「誹謗中傷ポスター」には、わざわざ追加でQRコードを貼り、まるで大津綾香党首がSMパーティーを開催したかのような話になっていること。これは明らかに事実と異なり、このアニメには亀甲縛りをされた大津綾香党首を表現した女性のキャラクターが登場すること。
それもほとんどホラッチョですが、立花孝志が語るストーリーでは「大津綾香党首がSMパーティーをやろうとして、どうにか開催を阻止することはできたが、これを知った債権者から返済を求める声が殺到し、破産せざるを得なくなった」のはずです。いつからSMパーティーが開かれたことになっているのでしょうか。これまでの自分の話とも矛盾していることから、まったく「真実性」や「真実相当性」がありません。
裁判では、立花孝志が口頭でガタガタ言っていたのですが、裁判官は書面にして主張するように言いました。
まだまだビックリする話は終わりません。立花孝志は、自分から裁判を訴えておいて「和解による解決を望む」と言い出しました。だとしたら、最初から裁判をせず、朝倉幹晴さんに交渉すればよかったのではないかと思いますが、朝倉幹晴さんの方は面倒臭いことに巻き込まれたくないから、とりあえず動画を削除したのに、立花孝志が調子こいて「裁判をされたくないから消したんだ!」と思い、嫌がらせのために裁判を仕掛けておいて、いざ裁判では自分から「和解しないですか?」なので、ヤバい奴です。
ちなみに、立花孝志が提示している和解の条件は、「ポスターで誹謗中傷なんてしていないのに、誹謗中傷と言ってしまって、どうもすみませんでした!」と謝罪訂正する動画を出したら1円もいらないそうです。
しかし、立花孝志が誹謗中傷をかましているのは事実だし、既に弁護士を立てて争うことになっている時点で、既に支出があるわけですから、今さら立花孝志から和解を申し出られても、明らかに筋が違います。だいたい立花孝志は「朝倉幹晴さんが事情をよく知らないで発信している」と決めつけていますが、それはオマエの妄想と想像であって、もしかしたら、かなり細かいことまで把握して発信しているかもしれません。立花孝志こそ朝倉幹晴さんのことをよく知らずに発信しているのではないでしょうか。
ということで、このアホ裁判の次回期日は11月1日(金)15時30分から東京地裁415号法廷で行われることになりました。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
驚くべきことに、今、尊師・立花孝志を妄信しているのは、ネット上にいるアホのN国信者だけで、立花孝志のまわりにいる教団幹部のメンバーらは自分たちのメシのために一緒にいるだけで、心の底では「自分のことを天才だと思っている、ただのヤバい奴」としか思っていないことがわかってきました。
その証拠に、夜8時過ぎにプラチナN信の山田信一らが、新橋SL広場前で政治活動をしていたのですが、N国党の車から立花孝志の顔写真がデザインされた幟がはみ出ていて、立花孝志の顔が挟まれていました。尊師に多少のリスペクトがあれば、こんな形で放置されることはないと思いますが、プラチナN信でさえ、この程度です。
今、立花孝志を支持する者は、「ネット上にいる、うだつの上がらない40代~60代の人生の負け組のオッサンたち」しかいないのではないでしょうか。