【選挙ウォッチャー】 小牧市議補選2019・分析レポート。
先日は仁義なき小牧市長選の模様をお届けしましたが、今回は小牧市議補選のレポートをお届けします。2月3日は愛知県知事選も行われていたので、小牧市では愛知県で唯一、トリプル選挙が行われた場所ということになります。そして、この小牧市議補選は共産党以外の大政党にやる気がなく、全部で4人が立候補したのですが、無所属の候補者たちは政党に推されているのではなく、ほとんど個人の戦いになっていましたので、だいぶ個性的な選挙となりました。
玉置 昌義 75 新 原子力博士のジジィ
山田 美代子 64 新 共産党のオバサン
大上 利幸 55 新 飲食業界の成功請負人
兼島 敏緒 62 新 謎の車椅子オジサン
掲示板を見た瞬間、なかなかのカオスさに驚いたのですが、それぞれの候補者を取材してみると、このうち2人の候補者は、小牧市長選に立候補した上禰幹也さんと同じように「このまま山下市政が続いたら、小牧市がとんでもないことになる!」と思い、居ても立ってもいられずに立候補した熱血漢です。ポスターから様子のおかしい博士のジジィも、飲食店の成功請負人をしているオッサンも、もともと議員になりたかったというより、議員に立候補する以外に道がないと考えたタイプです。そんな人が立ち上がるだけ小牧市は腐っていないと言えますが、市長選のみならず、市議補選もまた衝撃の結果になったのでした。
■ 山下史守朗市長に反発する人たちが大集合
1期目の最初の頃は、それなりに期待できる市長だったはずの山下史守朗さんが、だんだん臭くなり、どうしてもツタヤ図書館を作るんだと言い始めた頃にはズブズブの利権オジサンであることが疑われ、地元では市の職員だった人物までもが「癒着があるに違いない」と言うほどになりました。完全なるワンマンプレイヤーで、理想の市長とは程遠いというのです。こんな状態なので、名前以外の情報がまったくない「かねしま」さんを除き、少なくとも3人の候補者は「アンチ山下」でした。
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