【選挙ウォッチャー】 尼崎市長選2022・分析レポート。
11月13日告示、11月20日投票で、兵庫県の尼崎市長選が行われました。現職の稲村和美市長が不出馬となったため、新人同士の一騎打ちとなりましたが、構図としては「維新vsオール尼崎」となっており、兵庫県で自治体の首長が維新に取られてしまうかどうかが問われていました。
地政学的には、尼崎市は大阪市の隣にあり、維新がオルグしてくる町になっています。お笑い芸人「ダウンタウン」の出身地でもあり、その「ダウンタウン」は吉本興業を通じて維新とベッタリなので、こういうところでも地味に維新スパイスが効いています。果たして、どうなるのでしょうか。
実は、日本維新の会は、尼崎市議の光本圭佑さんを擁立する計画を立てていました。光本圭佑さんと言えば、「鬼滅の刃」のデザインをパクった二連ポスターを町中に貼りまくり、「オマエは著作権を知らないのか?」とツッコまれていたポンコツです。
地元ではかなり人気がありましたが、有印私文書を偽造し、政務活動費をポッポしていた疑惑が浮上。さすがにガッツリと犯罪なので、維新から首を切られ、さらには議会から辞職勧告が出されたものの、今もしぶとく議員を続けているという「鬼滅おじさん」です。
なので、ガッツリと犯罪に手を染め、税金をチョロまかそうとしてしまうような男が市長選に立候補したところで、討ち死にするのは目に見えているため、維新は急遽、政治経験のない大原隼人さんを擁立してきたという感じです。市長候補に据えていた人間がクソ鬼滅だったことが発覚し、何事もなかったかのように椅子を狙いに来る維新も維新ですが、そんな維新に投票する人たちがたくさんいることもまた事実。遠路はるばる尼崎まで車を走らせました。
■ コロナ禍が終われば尼崎は最高に楽しい街
今年もコロナ禍が明ける様子がなく、危険厨の僕は気軽に居酒屋に入ることもできませんでした。阪神尼崎駅の周辺は、ものすごく楽しそうで、立ち飲み屋はもちろん、スナックや大人のお店など、何も気にせず遊びに行けたらどれだけ楽しいかと思いましたが、感染のリスクを背負ってまで行くことはできず、結局、ココイチのカレーをテイクアウトしてホテルの部屋で食べただけになりました。早く尼崎の夜を満喫できる日が来ることを願っていますが、そのためには高頻回PCR検査やHEPAフィルターの空気清浄機がどこにでも置かれているなどの環境を整える必要があります。
日本政府は相変わらずバカですし、「コロナはただの風邪」という間違った認識が広がりつつあり、両市長候補のコロナ対策を見ても、軽視しているとしか思えませんので、やはり尼崎の夜を楽しく過ごすのはまた夢のまた夢になりました。次に訪れるのは、2025年の尼崎市議選になると思いますので、また3年間尼崎を訪れることはなさそうです。その3年で新型コロナウイルスが収束することを願ってやみません。
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