【選挙ウォッチャー】 糸満市議補選2020・分析レポート。
沖縄県議選、糸満市長選とともに行われた糸満市議補選。欠員1に対して3人が立候補してくる激戦だったのですが、そのうちの1人は前回の糸満市議選で最下位で落選している人なので、事実上、オール沖縄の高江靖さんと自民党が推薦する西平寿久さんとの一騎打ちとなりました。糸満市長選では自民・公明推薦の現職が敗れる波乱がありましたので、市議補選の結果にも注目だったのですが、勝ったのは県政与党か、それとも県政野党か。
高江 靖 56 新 空手道場館長
西平 寿久 36 新 自民・公明が応援
仲村 裕紀 58 新 市議選では最下位で落選
空手道場館長のオジサンが勝つのか、それとも、若さをアピールする細長い顔の西平寿久さんが勝つのか。県議選や市長選はキャラクターがハッキリしているので決めやすいですが、市議補選はかなり決めにくいと思います。そのため、前回最下位だった仲村裕紀さんも、今回はそこそこの票を取りました。それだけ決め手に欠けたのではないかと思います。
■ 仲村裕紀候補の主張
まずは、落選してしまった仲村裕紀さんの公約を見てみましょう。仲村裕紀さんが最大の緊急課題としていたのが「新型コロナウイルス対策」です。アベノマスクよろしく、「市長マスク」を配布するという公約に始まり、アビガンの備蓄、アビガンが承認され次第、即座に糸満市民が治療できるように病院の指定とアビガンの供給を受けるなどとしています。僕も新型コロナウイルスに関するトピックスはチェックしていて、アビガンに効果があったらいいと思うのですが、どうやらアビガンに期待を寄せられるほどの効果がないことがわかりつつあり、残念ながら、積極的なアビガン投与が人々の命を救うとは言い切れない部分があります。それ以外には、アイパッド等によるオンライン会議や授業の導入を目指す、市の臨時職員を最大に増やしてコロナウイルスに対する雇用や市の経済の落ち込みの急場に対応する。新型コロナウイルス対策以外の政策では、唯一、西崎6丁目の19階建ての高層マンションを経済復興のシンボルにして、学習塾や大型店舗の導入を目指すとしています。なんとなく前回の糸満市議選で最下位で落選してしまった理由が分かるような気がします。
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