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【選挙ウォッチャー】 逗子市長選2022・分析レポート。

 12月4日告示、12月11日投票で、神奈川県の逗子市長選が行われました。前回もなかなか面白い選挙でしたが、今回もまた興味深い戦いとなっていました。2期目を目指す現職の桐ケ谷覚さんと、16年ぶりとなる市長の椅子奪還を目指す元職の長島一由さんとの戦い。「現職vs元職」です。
 ただし、世間的には「どちらが勝つかが分からない」と見られていた選挙でしたが、僕は4年前の逗子市長選と今年の逗子市議選を見ていたので、だいたい結果を予測でき、茨城県議選と日程が重なって取材時間がほとんどなかったことから、現職の写真を撮っただけで帰ってまいりました。この判断が吉と出るか凶と出るか。さっそく見てまいりましょう。

桐ケ谷 覚 73 現 自民・公明・立憲推薦
長島 一由 55 元 推薦なし(衆議院議員の経験あり)

 まず、この逗子市長選を楽しんでいただくためには、逗子市議選のレポートを読んでいただくと、非常に味わい深いものになります。パチキレた候補がたくさん立候補しており、そんな中で、市長までパチキレた人を選んでしまうのか、それとも、比較的安定した人を選ぶのかの2択です。

 悲しいことに、現代の日本の選挙は「良い人と良い人の中から、より良い人を選ぶ」という感じにはなっていません。かねてから言っていることですが、「クソとクソの中から、よりマシなクソを選ぶもの」になっているのが一般的です。間違っても、とんでもないクソを選んではなりません。
 逗子市は、狂った財政運営をしてしまうポンコツを選んでしまった過去があり、トラウマを抱えています。なので、こういった過去を考えれば、だいたい結果が見えてくるという話です。ということで、さっそく見ていきたいと思います。


■ 逗子市から西東京市につながる話

 前回の逗子市長選で敗れた平井竜一さんが西東京市長選に立候補したことで、逗子市と西東京市にはつながりが生まれました。西東京市長選では、まるで平井竜一さんが財政破綻の危機を招いたかのように言われてしまいましたが、その原因を作ったのは、むしろ長島一由さんの方で、平井竜一さんはその尻ぬぐいをさせられることになったものの、その処理がヘタクソだっただけです。あまりにヘタクソすぎて、切ってはいけないものをたくさん切ることになってしまい、その手腕があまり評価されませんでした。
 平井竜一さんには3期目までは期待が寄せられたものの、とうとう4期目は期待してもらえず、桐ケ谷覚さんに負けてしまったのですが、「平井竜一さんが財政を破綻させかけた張本人である」という認識は間違えている気がします。なので、もしかしたら西東京市のような安定した財政の場所で平井竜一さんが市長になれば、ワンチャン、ちゃんとした能力を発揮してくれた可能性はあったのかもしれません。
 ところが、デマに負ける形で平井竜一さんは落選。その代わりに当選した池沢隆史市長が、統一教会のイベントに出席して挨拶するぐらいの壺野郎だったので、選挙戦略が「デマを流す」だったことを考えると、あの西東京市長選にも「壺」の影響があったのかもしれません。


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