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【選挙ウォッチャー】 参院選2022・れいわ新選組の山本太郎さんが当選する確率が、けっこう低い話。
突然、5月20日に記者会見が開かれ、「れいわ新選組」代表の山本太郎さんが、東京都選挙区から立候補することが発表されました。衆議院議員を辞職する際の会見では、「既に候補者を発表しているところからは立候補をしない」と発言し、「指定席になっていて、あぐらをかいている国会議員がいるところに立候補する」とも言って、だいぶ煽っていました。
ところが、蓋を開けてみれば、まさかの「東京都選挙区」からの立候補ということで、定数6の東京都選挙区は全国有数の激戦区であり、ちっとも指定席ではない上に、自民党や公明党の暴走を止めると言っている割に、自民党や公明党から東京都選挙区に立候補する人たちが、ちっとも自民党や公明党のキーパーソンではありません。
例えば、3年前の参院選なら、公明党から立候補しているのは山口那津男代表なので、山本太郎さんが立候補することで山口那津男代表の議席が脅かされるという話になれば、あぐらをかいている公明党に襲いかかることにはなろうかと思います。が、今年は竹谷とし子さんなので、それなりに政治に関心があるか、創価学会の人じゃないと知らない人です。自民党はもっと微妙で、「無駄にデカい奴」と「おニャン子」です。仮に朝日健太郎さんや生稲晃子さんを落選させたところで、大金星とは言い難いところがあります。
2013年の参院選で勝った実績がある山本太郎さんですが、2019年は比例区に回ったため、日本維新の会の音喜多駿が当選。当時は、特定枠を2つ使い、3議席を取らないと山本太郎さんが当選しないという人質作戦を展開しましたが、作戦は失敗に終わり、落選しました。果たして、今回は議席を獲得できるのか。実は、かなり厳しいのではないかという現実が見えてきます。
■ 2013年の参院選の結果
山本太郎さんは、2013年の参院選で初めて国会議員になりました。下馬評では8位で落選すると言われていたのに、猛追をして、最終的に4位に食い込み、見事に当選。出陣式にはマスコミが2社ぐらいしか来なかったのに、旋風を巻き起こし、最終日には選挙事務所に入りきれないくらいのマスコミが駆け付けました。
[当]丸川 珠代 42 自民党 106万4660票
[当]山口 那津男 61 公明党 79万7811票
[当]吉良 佳子 30 共産党 70万3901票
[当]山本 太郎 38 無所属 66万6684票
[当]武見 敬三 61 自民党 61万2388票
[落]鈴木 寛 49 民主党 55万2694票
[落]小倉 淳 55 維新会 41万3637票
[落]桐島 ローランド 45 みんな 32万0287票
[落]大河原 雅子 60 無所属 23万6953票
[落]鈴木 信行 47 維新風 7万7465票
[落]丸子 安子 45 みどり 7万0571票
[落]ドクター 中松 85 無所属 4万8362票
[落]釈 量子 43 幸福党 2万0137票
[落]犬丸 勝子 58 無所属 1万2683票
[落]マック 赤坂 64 スマイ 1万2228票
[落]森 純 65 無所属 6432票
[落]松本 実 66 無所属 6123票
[落]中村 高志 53 無所属 6033票
[落]又吉 光男 69 共同体 5633票
[落]西野 貞吉 77 無所属 3103票
当時は「れいわ新選組」なんてものは存在せず、無所属で立候補したものでしたが、まったく後ろ盾がなかったわけではなく、民主党や共産党を除くリベラルな人たち(例えば、新社会党など)が応援してくれて、組織はなかったのですが、それでも風を起こすことに成功しました。民主党から立候補した鈴木寛さんが想像以上にポンコツだったことも運が良かったです。
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