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【選挙ウォッチャー】 大阪府議選2023・大阪市生野区レポート。

 3月31日告示、4月9日投票で、大阪府議選が行われました。
 大阪市生野区は、定数1に対し、維新と自民の2人が立候補しました。残念ながら、自民党に1人区で勝てるほどの力が残っておらず、ペンペン草も生えないぐらいに負けまくっているため、ここでもまったく期待ができる雰囲気はありませんでした。
 ただ、最初から「どうせダメだ!」と言うのは、あまりに夢も希望もなさすぎるので、一応、どんな結果になったのかを、まっすぐに見つめてみたいと思います。

角谷 庄一 45 現 大阪維新の会
竹沢 宣之 62 新 自民党

 そもそも政治家になってくれる人が少ないもので、「若くて、賢くて、やる気のある魅力的な人」が自民党から立候補してくれることはなく、立候補してきた竹沢宣之さんは、普通のオジサンです。一方、角谷庄一さんは、いかにも維新らしく、無駄にパキッとキマっているタイプの働き盛り世代。しかも、現職としての実績があるのです。「なんとなく」で投票する人たちがどちらに期待するのかということを考えていただきたいです。


■ 大阪市生野区・選挙ボード解説動画


■ 「大阪万博」の今を伝える(#11)

工事が進められている大阪万博の会場となる「夢洲」

 また大阪万博の敷地面積が縮小されることになりました。
 面積が広ければ広いほど楽しくなるというものでもありませんが、当初の計画からどんどんショボくなっているというのは、これまた失敗につながる傾向だと思います。
 今回、発表されたのは、「ウォーターワールド」と命名され、水上のステージなどを計画していた部分が撤回され、埋め立てられることになったというのです。どうして埋め立てられるのかと言うと、会場の造成工事をしている中で大量に汚染土が出てきたわけですが、この汚染土を持って行く場所がなく、会場に埋め立てるしかなくなったから。これにより、水上イベントの舞台にして、花火や噴水などの演出を計画していたエリアが消滅する可能性が出てきました。
 きょうび、花火や噴水を見せられたところで、1970年の大阪万博のような感動につながるかという話もありますが、ショボい花火や噴水までなくなってしまったら、もう何を楽しめばいいのかが全然わかりません。ただの汚染土でできたモッコリとした丘のようなものができるだけなのですが、丘の上でピクニックでもするつもりでしょうか。
 かねてから指摘されているように、夢洲は「ゴミ」でできているので、たくさんの化学物質で汚染されています。昨年1月には土壌汚染対策法で定められた基準値を超えるヒ素やフッ素が検出されていますが、ここは日本なので、「土を長年にわたり、直接接種し続けるなどしない限り、人体への影響はない」と言い張り、「じゃあ、何のために基準値が存在するんだよ」という理屈を無視して、必殺の大丈夫大丈夫作戦を展開しているのですが、最終的にどれくらいの汚染土が出てしまうのかが計算されていないため、こんもりとした山が出来上がってしまう可能性があるのです。
 しかも、汚染土でできた丘というか山というかを積んだ場合、その目の前にあるのが「迎賓館」だというので、各国のVIPを接待する場を作りたいと言いながら、そこから見える景色が「汚染土でできた丘」になってしまう可能性もあり、「どうしたらいいのかが分からない」という無能を極めた状態に陥っています。とりあえず「あんまり汚染土が出ませんように」ということで、なんとなくお祈りをしている状態です。
 バカがバカの友達集めてバカの工事をしているもので、「どうしたらいいのか」という問題解決を思いつく奴なんているはずもなく、「どうしたらいいのか分からない」と言ったまま、とにかく時間だけが流れているという状態です。でも、河野太郎のマイナ保険証を擁護している日本維新の会の音喜多駿らを見れば分かるように、問題が起こっても「しょうがないじゃん」で問題を見なかったことにして、そのまま突き進むレベルのバカばっかりなので、解決はしないけれど、こんもりとした丘ができ、演出とも言えないようなショボい演出を効かせ、まったく人が来ない鬼スベりイベントにしてしまうのでしょう。

大阪万博の開幕までに工事が間に合わない可能性すら出てきている

 さて、大阪万博の「万博」とは「万国博覧会」の略であることは、皆さんもご存知だと思います。世界中から知恵や技術を持ち寄り、各国の文化や技術力を見るイベントです。「万国」と言うからには、いかに世界中の国々に参加してもらうのかがカギとなるわけですが、仕切っているのが「大阪維新の会」なので、能力のある人間がほぼ皆無。ゆえに、信じられないことが起こっています。
 なんと、大阪万博のパビリオンを建設するのに必要な許可を大阪府に申請している国が「1件もない」というのです。パビリオンを建設するためには国内のゼネコン各社と工事契約をしなければなりませんが、資材の高騰により、工事の入札不成立が相次ぎ、このままだと「万博」と言いながら、参加するのが「日本(大阪)」だけになってしまいます。
 さすがに「危ない、危ないと言いながら、最後にはまとまるでしょ?」と思うかもしれませんが、それは能力がある場合です。ここまでバカばっかり集まってしまうと、「マジで誰も参加しないんじゃ?」という気になってしまいます。
 一応、参加を表明している国は「150カ国・地域」あるわけですが、パビリオンをすべて自前で建てる国が50カ国あると想定していたものの、今のところ、誰も申請していないので、このままだと「大阪府の負担がさらに大きくなってしまう懸念もある」という感じです。
 この自体に、とうとう「日本建設業連合会」の宮本洋一(清水建設)会長が「間に合うのか?」と懸念を表明。いまだ発注に至っていない外国の展示館では具体的な設計にも着手できていないといい、このままでは開幕する日までに建設が間に合わない可能性が出てきました。
 せっかく開幕しても、一部のパビリオンではカンカンガタガタ言っている可能性が出てきたのです。しかも、いざ突貫工事をするにしても、工事現場に行くのに橋やトンネルを通らなければならないため、大型トラックが渋滞してしまう可能性があり、「マジで間に合わないかもしれない」と焦り始めているのです。


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