【選挙ウォッチャー】 春日井市長選2022・分析レポート。
5月15日告示、5月22日投票で、愛知県の春日井市長選が行われました。2006年から4期12年務めた現職の伊藤太市長が今期限りの引退を表明したため、新人3人による戦いとなりました。
今回、僕がわざわざ取材をした理由は、つい1週間ほど前までN国党員だった末永啓が立候補してくるからでした。きょうび、このご時世に「反マスク」を主張するカルト野郎なので、こんな奴がうっかり間違って市長にでもなった日には、春日井市にとんでもない数の新規感染者が生まれ、死屍累々の地獄が広がります。そうならないためにも、しっかり選挙を見ておく必要があるということで、お金がないのに確実に赤字になりますが、日帰りの強行スケジュールで春日井市を取材してまいりました。
僕のスタンスとしては、どこかの政党や、どこかの候補者を応援しているわけではありませんが、「N国党だけは殲滅しなければならない」と考えていますので、元N国党員で「反マスク」というカルトのド真ん中にいる末永啓は、絶対に当選させてはならないと思っています。もっと言うと、市議に復活させてもいけないと思っていますので、どれくらいヤバい奴なのかを多くの春日井市民の皆さんに知っていただきたいと思います。
■ 末永啓の主張
末永啓は、つい1週間ほど前までN国党員でした。
古くから末永啓のことを知る人は、末永啓がN国党に入ったのは、立花孝志のことを本気で崇拝していたのではなく、N国党のブームに乗れば、少しは票が増えるのではないかと考えたからではないかという話でした。とにかく票を取るためには、どんな姑息な手も使うことで知られており、地元の人は末永啓のことを「アンパンマンの人」と認識しているそうです。
どうして「アンパンマンの人」と言われるようになったのか。それは初めて市議選に立候補した時から、ガンガンに「アンパンマンマーチ」を流して選挙運動を展開しており、アンパンマンの曲を聞くだけで末永啓を思い浮かべるほどだといいます。なので、市民たちは「今回もアンパンマンマーチを流して選挙を戦うのでは?」と思っていたようなのですが、さすがに著作権関連のクレームが殺到したらしく、今回は「アンパンマンマーチ」を封印して戦いに挑んでいたということでした。
そして、政治に関心のある春日井市民の間で、密かな関心事となっているのが「末永啓のカミさんは今、どうなっているんだ?」という話でした。僕は最前線でN国党を取材していますが、正直、末永啓と末永友香梨の夫婦がどうであろうと1ミリも関心がないのですが、意外と市民は夫婦仲についても気になるようで、「N国党のことなら何でも知っている」という僕に、市民が「ぜひ教えてほしい」と言って、最初に質問してきたことが「末永啓は奥さんと離婚したのか?」という話でした。超どうでもよすぎて、そんなところまでいちいちチェックしていなかったのですが、一応、N国党の総会などを見る限り、まだ末永友香梨の夫として扱われているので、「おそらく離婚はしていないのではないか」という見立てを伝えておきました。ただ、ご近所の方々は「最近、奥さんの姿をまったく見ない」と噂になっていて、ややご心配の様子。そこについては、「どっぷりとN国信者として浜田聡の公設秘書をやりながら、選挙やイベントを取り仕切っているので、めちゃくちゃ元気そうである」とお伝えしておきました。なんなら居場所を見つけ、かなり生き生きとしている印象です。
ちなみに、いくら近所とはいえ、どうしてそんな他人の夫婦仲なんぞが気になるんだと聞いてみたのですが、「どうも末永啓が浮気をしたと奥さんが語っている動画があるらしい」という話で、それなりにN国関連の動画はチェックしているはずの僕ですら知らない話が、ご近所さんたちの間では出回っているようです。っつーか、それを聞いても、どうでもいいです。
末永啓が「コロナはただの風邪」と考え、さらには「反マスク・反ワクチン」を展開していることは、地元ではそれなりに知られていて、駅頭に立って活動している時もノーマスクだったため、市民から注意をされると「違法なことは何もしていない」と態度を硬化させたという地元民の話がありました。さらに、出馬を表明した時の「毎日新聞」には、このように書かれています。
あまりに頭が悪すぎるため、「反マスク」は評判が悪かったらしく、選挙公報では修正してきましたが、思想はまったく変わっていません。選挙事務所を訪れましたが、ほぼ全員がノーマスクで行動していました。ほぼ全員がノーマスクの上、ワクチンを打っているかどうかも不明なので、この中の誰か1人でも感染しようものなら、たちまち選挙事務所は壊滅するのではないかと思わずにはいられません。
選挙事務所にいるスタッフの多くがノーマスクで活動しており、たびたび市民とモメることもあり、僕がたまたま選挙管理委員会に行った時には市民から末永啓に関するクレームの電話がかかっているタイミングでした。選挙管理委員会に電話したところで何も変わりませんが、市民としては「どうなっているんだ!」という気持ちだったのでしょう。それくらいに嫌われているということです。
末永啓の選挙事務所の前は、常にスタッフが立ち、沿道を走る車や通行人に向かって手を振っていました。実は、これはなかなか効果のある選挙戦略なので、常に姑息なことを考えている末永啓の「知恵」だと思います。これまた地元民の話によると、末永啓は町中に立て看板を立てていますが、どうも通常認められている数とは合わないくらいにたくさんあるので、どうしてこんなに立て看板を立てられるのかと調べてみたら、愛知県知事選の候補予定者としても登録し、立てられる立て看板の数を水増ししていたというのです。アンパンマンマーチといい、立て看板といい、N国に入党したことといい、とにかく姑息です。
末永啓は、N国党に入信するくらいの男なので、議会では一匹狼のような形で活動していたといい、社交性ゼロ、かなり独特な主張をされるということで、けっして議会で活躍しているとは言い難いところがあるが、表向きは誰よりも汗をかいている雰囲気を演出しているので、市民の中には「頑張っている」というイメージを持っている人はたくさんいるということです。騙されないように、一度は市議会でも傍聴してみていただきたいですが、今回は選挙公報には書かなかったまでも、「反コロナ・反マスク」を訴えていたことで、「参政党」や「つばさの党」のようなカルト的な人気を得るようになり、SNSは末永啓一色になっていました。空中戦は完全に末永啓が独占していた状態です。
ただ、いくら空中戦を制していても、市長選においては、手堅い地上戦の方が有効です。組織を持たず、強固な後援会もなく、ノーマスクの陰謀論者たちが集まる状態で戦っていましたので、選挙事務所を見た瞬間に「落選する」とわかったものです。ノーマスクは市議会議員を生み出す力はありますが、「市長」を生み出す力はなく、いわゆる「小選挙区制」の選挙で勝つことはできないのです。
今回の春日井市長選を機に、末永啓が「コロナはただの風邪」だと言ってしまうくらいにアホであることが伝わったと思いますし、N国党に入信するぐらいに、どっぷりと「カルト」なので、とても政治家には向いていない人物であることは明らかになったと思います。それでもまだ末永啓が頑張っているイメージを持っている人はいるので、来年の統一地方選のスケジュールで行われる春日井市議選では市議に復活してしまうかもしれませんが、少しずつでも末永啓が、政治家にしてはいけないレベルのクソであることが伝わればいいと思います。
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