【選挙ウォッチャー】 東京都議選2021・八王子市選挙区レポート。
6月25日告示、7月4日投開票で、東京都議選が行われました。八王子市は定数5だったのですが、10人が立候補する大激戦となり、非常に面白い結果になりました。東京都議選のレポートも、今日から「都下」の選挙をお届けしていくことになりますが、その最初のレポートにふさわしい面白さになっていると思います。八王子市のポイントは、都民ファーストの会が議席を守れるのか、日本維新の会がどれだけ票を伸ばすのか、そして何より「電波将軍」こと押越清悦さんがどれくらい票を取るのかという点です。「電波将軍」の出馬は、名古屋市長選以来ということになりますが、よくお金が続いていると思います。
東村 邦浩 59 現 公明党(都会党幹事長)
両角 穣 59 現 都民ファーストの会(党総務会長代理)
滝田 泰彦 38 現 都民ファーストの会(党政調会長代理)
伊藤 祥広 52 現 自民党(元党都青年局長)
西山 賢 44 新 自民党(元市議)
青柳 有希子 42 新 共産党(元市議)
須山 卓知 40 新 立憲民主党(府中市会副議長)
滝沢 景一 55 元 日本維新の会(元衆院議員秘書)
押越 清悦 62 新 電波将軍(目覚めよ日本党)
小林 漣 34 新 女性ファーストの会(無職)
定数5に対して10人が立候補しているとは言ったものの、そのうちの2人は「電波将軍」と「女性ファーストの会」です。これに日本維新の会も合わせると、ほとんど7人の戦いだったと言ってもいいと思いますので、落選する2人が誰なのかということになります。結論から言うと、都民ファーストの会の現職が2人とも落選してしまったのですが、どうしてこんなことになってしまったのかを分析すると、これはこれで味わい深いものがあるのではないかと思います。
■ 小林蓮候補の主張
選挙運動よりもポスター貼りに精を出していた小林漣さんは、市の中心地からポスターを貼るのではなく、八王子市の西から東に攻めていくというスタイルで、高尾の方からポスターを貼りまくり、それだけで選挙が終わってしまったという人物です。南半球で一番の大学を卒業して、アジア社会を研究した末に、この有り様だということに震えます。元陸上自衛官だと言いますが、「女性ファーストの会」のホームページなどは存在しないようで、ただの「レディーファースト」ではないかと思わずにはいられません。女性に優しいことは大事ですし、ジェンダー平等の社会を実現することは大事なんですが、「女性ファーストの会」という名前にしてしまうと、何はともあれ女性を一番に優先するようなイメージを持たれてしまうので、あんまり票は伸びないのではないかと思います。要するにポンコツです。ただ、これでも3095票を獲得しているので、世の中にはいろんな人がいるんだということをつくづく感じさせられます。
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