【選挙ウォッチャー】 東京都議選2021・北多摩第三選挙区レポート。
6月25日告示、7月4日投開票で、東京都議選が行われました。北多摩第三選挙区は調布市と狛江市のエリアで、定数3に対して5人が立候補しました。1年前に東京都議補選が行われており、当時は自民党が圧勝している選挙区です。最大の見どころは、狛江市長選に立候補したこともある共産党の田中智子さんが議席を獲得できるかどうか。自民、公明、都民Fの現職3人が議席を守る戦いをします。今回は立憲民主党が候補者を擁立したため、共産党の田中智子さんにとっては票が割れることになり、やや不利になるかもしれません。
尾崎 大介 47 現 都民ファーストの会(元都会議長)
林 明裕 60 現 自民党(元調布市会議長)
中嶋 義雄 71 現 公明党(都会党議員団長)
田中 智子 63 元 共産党(党地区副委員長)
加藤 良哉 30 新 立憲民主党(元衆院議員秘書)
今年は、立憲民主党の加藤良哉さんが知名度不足で厳しい予感がしていますが、それ以外は混戦で、誰が当選してもおかしくない状況で、密かに大激戦となっていました。特に、公明党は「全員当選」を目指していますが、あんまり話題になっていないものの、この北多摩第三選挙区は落選の可能性がある選挙区となっていました。
■ 加藤良哉候補の主張
立憲民主党が擁立してきたのは、山花郁夫さんの公設秘書だったという30歳の若者です。「東京23区と三多摩地域で新生児集中治療室の数に差があるので、多摩地域に増やす」などの公約を掲げており、言っていることは間違っていないのですが、肝心の新型コロナウイルス対策にはほとんど言及していないところが非常に気になります。選挙期間中は、どこで入手してきたのかが全然わからない、分厚いウレタンマスクのようなスポーツマスクのようなものを着用しており、きょうび、マスクがたくさんある中で、あえてそれを選んでつけているところが気になります。
どんな人なのかを見ようと思った時にはSNSをチェックするのが一番わかりやすいのですが、見る限り、立憲民主党のことはたくさんツイートしているのですが、自分が政治的にどう見ているのかという自分自身の政治的な主張はほとんど見ることができません。つまり、よくいるホゲホゲとした若手という感じに映ってしまいます。実際に話してみたらそうでもない可能性はあるのですが、分厚いウレタンマスクのようなスポーツマスクのようなものを選んでいる時点で、特に政策らしい政策はないのだろうと思いました。
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