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【選挙ウォッチャー】 参院選2019・岐阜県選挙区レポート。

もし新型コロナウイルスの影響で東京五輪が中止になれば、夏にも解散総選挙があるかもしれません。それまでには参院選のレポートをすべてお届けし終わっている必要がありますので、まずは簡単なところで、岐阜県選挙区のレポートをお届けしておきたいと思います。愛知県は少しだけ取材ができたのですが、滋賀県に行く途中で少しだけ立ち寄ることができた程度になってしまいました。なので、ほとんど取材ができていないのですが、簡単に振り返ってみたいと思います。

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大野 泰正 60 現 自民公認・公明推薦
梅村 慎一 48 新 立憲公認・社民推薦・国民・共産支持
坂本 雅彦 47 新 NHKから国民を守る党

岐阜県選挙区の定数は1です。ここに3人が立候補してきたのですが、結果から言うと、自民党の大野泰正さんがほぼダブルスコアで勝ちました。立憲民主党の梅村慎一さんは野党統一候補だったにもかかわらず、健闘したとは言えないような結果になってしまいました。NHKから国民を守る党の坂本雅彦さんは、のちに我孫子市議選にも立候補しているのですが、ギリギリのところで落選しています。坂本雅彦さんは、貸切バス会社や結婚式場などを運営する会社の社長をしているそうで、300万円の供託金は自腹で出している人なのですが、立花孝志代表の無能っぷりに最も翻弄されている人物です。


■ 大野泰正候補の主張

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大野泰正さんは、父が元運輸大臣や労働大臣を務めた大野明さん、祖父の大野伴睦さんは戦後から政治家となり、北海道開発庁長官や衆議院議長まで務めた歴史的な政治家です。岐阜県を代表する政治家一族の3代目で、2003年から岐阜県議を10年務め、2013年から参議院議員になりました。そんな大野泰正さんは、自民党たばこ議員連盟、新党政治連盟国会議員懇談会、みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会に所属していて、憲法改正賛成、集団的自衛権賛成、消費税増税賛成、死刑制度賛成、首相や閣僚の靖国神社の参拝賛成という、よくいるタイプのネトウヨ議員です。祖父、父だけでなく、母の大野つや子さんも1996年から2007年まで参議院議員をしていた人物で、こうした2世議員、3世議員がどれだけ仕事をしてくれているのかについては、かなり怪しいものがあります。ただ、偉大なる祖父の影響もあり、今でも地元の重鎮たちから絶大な信頼をされているというのが現状です。祖父とは力量の違うポンコツが政治家になっていることが、日本の政治がおかしなことになっている最大の原因かもしれません。


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