【選挙ウォッチャー】 衆院選2021・宮城1区レポート。
10月19日公示、10月31日投票で、衆院選が行われました。
宮城県は、いつも「1区」と「2区」が激戦となっており、注目度の高い選挙区となっています。今年は「自民vs立憲」の戦いに、維新とリケジョが参戦したため、かなり混迷を極めました。普通に考えれば、維新も無所属のリケジョも「自民党の票を喰う」と考えられることから、こういう構図になったら立憲民主党の岡本章子さんが勝つのではないかと思いましたが、そんなことはありませんでした。
大変珍しいことに、この選挙区は女性が3人、男性が1人という構図になっていました。オッサンとオッサンの戦いになることが当たり前の日本の中で、宮城1区は先進的です。よく考えてみると、宮城県は「6区」を除いて女性候補が出ています。
■ 大草芳江候補の主張
大草芳江さんは、やたらと「リケジョ」を押している不思議ガールです。宮城県議選や仙台市議選にも立候補しており、いずれも落選しているのですが、「リケジョ」であること以外にウリはないのかと思うくらいに徹底して押してくるので、「仙台の小保方さん」と言われるほどです。
昔は「女性で理系」というのが珍しかったのかもしれませんが、最近はそこまで珍しくなくなってしまい、「女性なのに理系なんてスゴい!」と言われることも少なくなっていると思います。政策も「理系」であることを押しまくっているため、生活より「科学教育」が中心です。やたら選挙に立候補して落選する様子は、加納三代(旧・大久保三代)さんにつながるところがあり、ちょっとした名物リケジョに成長しつつあります。市議選や県議選と異なり、当選のハードルがあまりに高すぎたことに加え、ほぼ同世代の春藤沙弥香さんが立候補してしまったためにキャラがカブり、300万円の供託金が没収されました。
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