【選挙ウォッチャー】 あきる野市長選2022・分析レポート。
8月28日告示、9月4日投票で、東京都あきる野市長選が行われることになりました。この選挙は、現職の村木英幸市長が特別養護老人ホームの整備をめぐり、議会の承認を得ずに勝手に進めてしまったため、2度の不信任決議を受け、失職したことに伴う市長選です。議会から「辞めろ」と言われて逆ギレをして、市議会を解散させたものの、不信任決議に賛成した議員がほとんど帰ってきてしまったので、改めて、辞めさせることになり、選挙戦に突入しています。
この選挙のために、自民・公明党は元市議会議長の中嶋博幸さんを擁立する準備を着々と進めていました。一方、共産党は自民・公明党に相乗りするわけにはいかないので、独自に新人を擁立。その他に73歳の会社社長が立候補し、全部で4人の戦いとなりました。
なお、この選挙には「NHK党」から高沢一成が立候補する計画となっていましたが、結局、立候補はしてこなかったようです。市長選に立候補するとなると100万円がかかりますし、今の「NHK党」の懐事情から察するに、アホのN国信者の無駄な市長選にかけられるお金は残っていないと思うので、出馬を断念せざるを得ない状況になったのは当然かと思います。
■ 木下優候補の主張
木下優さんは、一級建築士で設計事務所の社長をしているそうです。今回の市長選にいきなり立候補してきたのは、市政が混乱している原因が「対話ができていないからだ」と思っています。
政治信条は「対話による政治」。公約は、子供や高齢者を大切にする音楽とスポーツのまちづくりだといいます。ポスターは、かなりホゲホゲしている印象ですが、あきる野市の都市計画審議会の委員や、あきる野市の神社や町内会をまとめる仕事をしてきた人で、地元の活動に貢献してきた実績があることから、ポスターに「対話」しか書いていない割りに、そこまで悲惨な数字にはならないのではないかと思っていました。組織の力もなく、応援してる人は限定的かもしれませんが、意外と共産党と良い勝負になるかもしれません。
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