【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党の動向チェック(#2)。
先日、新しく「国民民主党」が発足しましたが、大物議員が続々と抜け出し、さっそく出鼻をくじかれていました。やはり支持される政党を作るというのは非常に難しいのだと思いますが、この世には人知れず、本当はめちゃくちゃ問題だらけの政党にもかかわらず、勢力を伸ばしている政党があります。それが「NHKから国民を守る党」です。「国民民主党」のヤバさについては多摩市議補選のレポートにまとめていますので、そちらをご参照いただき、「NHKから国民を守る党」のヤバさを知りたい方は、このレポートで無料公開させていただきます。
■ 立花孝志さんの「彼女」である中村典子さんが松戸市長選に立候補
元AV男優で女性を中絶させまくっているニコ生主、怪しい大学の名前を語る新興宗教の信者とおぼしき催眠学講師、注射器の闇転売で前科がついている元在特会のメンバーなど、社会不適合者ばかりを続々と立候補させている「NHKから国民を守る党」。出てくる人、出てくる人、まともな人が1人もいない「ポンコツの総合商社」と化しており、毎度、「今度はどんなヤバい奴が出てくるんだ?」と戦々恐々とさせられるわけですが、ついに立花孝志さんの「彼女」を公言しているニューキャラクターが、6月10日に投開票が行われる松戸市長選に立候補することが決まりました。バツイチ子持ちのシングルマザーだという中村典子さん、40歳です。星の数ほど男がいる中で、あえて立花孝志さんを彼氏にしようというのですから、よほどの珍味好きだと思いますが、世の中にはいろいろな価値観の人がいるということです。
中村典子さんは立花孝志さんの彼女ということで、キャッチフレーズの「NHKをぶっ壊す!」とは言うものの、松戸市政をどうするのかを考えているようには到底思えません。「立花孝志の彼女」という肩書きで立候補してしまうほど迂闊な女性で、ネトウヨ界隈ではよく知られている人物のようなのですが、政治のことをどこまで真剣に考えているのかは微妙なところです。「政治のことを考えていない人が立候補してはいけない」という法律はないので、松戸市をどうしていくべきかを何も考えていない人が立候補するのは自由なのですが、松戸市には本気で街のために動いている市議会議員もいるので、そういった人たちに対する「冒涜」であるとは言っておきたいと思います。本気で動いている人たちを小バカにするかのような行為は「犯罪」ではありませんが、心情的に許されるものではありません。ここまで来ると、やはりいろいろな意味で「NHKから国民を守る党」とは徹底的に戦わなければならないと確信させられました。立花孝志さんは自らアップした動画の中で、今回の松戸市長選への立候補が「売名目的」であることを断言しています。すべては今年の秋に行われる松戸市議選で当選するための「売名」であり、「批判してくる人は頭がおかしい」とまで言い切っています。
首長選の供託金は100万円です。立花孝志さんいわく、人口48万人の松戸市で、有権者の数は約40万人。投票率が25%だと想定すると、約10万人が投票する。9万人が現職の本郷谷健次さんに投票したとしても、1万人が中村典子さんに投票すれば供託金が返ってくるので、売名目的で立候補したとしても供託金は返ってきて、十分な宣伝になるというわけです。ちなみに、立花孝志さんは「中村典子さんが当選する可能性はゼロではない」と語っているのですが、その根拠がスゴいです。
「フジテレビのね、ゴールデンタイムで、千葉市を舞台とした篠原・・・、あれ、涼子さんかな。が、急に40歳の主婦がですね、選挙に立候補して市議選に当選して最後は市長選に当選したっていうことがあるのでね、まったく可能性ゼロじゃありません!」
立花孝志さん、ひょっとして昨年10月に月9で放送されたドラマ「民衆の敵」の話をしているのですが、篠原涼子さん演じる主婦が市議選に立候補し、やがて市長になる。これだけは言わせてください。
「ドラマや!」
重要なことなので、もう一回言います。
「ドラマや!」
ドラマの中で起こっていることと現実世界で起こっていることがグチャグチャになっているのかもしれませんが、あれはドラマなので完全にフィクションです。そんな候補は実在しません。そんな理屈が通ってしまうと、僕の大好きな桐谷美玲ちゃんは、映画「恋するヴァンパイア」に出演しているので、あんなに可愛いのにヴァンパイアの可能性が出てきてしまいます。僕の血でよければ、リットル単位で吸っていただいても構わないのですが。
立花孝志さんは、もう一つ重要なことをおっしゃっています。それは政党戦略のために自分の彼女まで巻き込んでしまうサイコパスっぷりなので、彼氏から松戸市長選に立候補するように言われた中村典子さんがどのようなリアクションをしていたのか。
「これ、本人、すごく嫌がっていますよ、ぶっちゃけ。嫌がっています。でも、やっぱりやんなきゃいけないでしょ、誰かが。そうするとね、たまたま僕と交際しているということもあって、たまたまと言うか、そういうのもね、含めてこれも『運命』ですから、ぜひね、政治家に立候補してですね、また中村典子出演の動画を作りますけれども、彼女はね、僕と一緒に靖国(神社)に行こうというような人なので、基本、思いっきり保守の人です。口数は少ないんですけどね、僕はしっかりと物事を考えている人間だと思っていますから、僕と違って本当に喋る量なんかは非常に少ないですけれども、しっかりですね、正義のために弱者を救済すると、そういう視点で、シングルマザーの立場でですね、政治家ができると確信しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします」
中村典子さんは、立候補を嫌がっていたそうです。嫌がっていたけれど、立花孝志さんと交際しているので、これは「運命」だと言われ、本当はすごく嫌がっているのに松戸市長選に立候補させられることになってしまったのです。ということは、中村典子さんは「被害者」です。ひょんなことから立花孝志さんと付き合うことになってしまったのだけれど、それもシングルマザーとして複雑な気持ちや葛藤があってのことかもしれません。今までYouTubeなどの動画に出てくることもなく、ただ立花孝志さんと付き合っていただけなのに、いきなり立候補させられて、選挙期間中は「公人扱い」になって、「選挙ウォッチャー」にすべて可視化されてしまうのです。厳しい言い方をすれば、それも自己責任なのかもしれませんが、AVに出演強要されることになってしまった女性たちを「自己責任」の一言で片付けるわけにはいかないように、半ば強制的に市長選に立候補させられる彼女のことを「自己責任」の一言で片付けてしまうのは乱暴かもしれません。ということで、僕の分析レポートでは、中村典子さんはあくまで「被害者」という位置付けでお伝えしてまいりたいと思います。
■ NHKから国民を守る党の勢力拡大が止まらない
申し訳ないのですが、市議会議員は「ハローワーク」ではありません。市議会議員はテメエのメシを食うためにあるのではなく、市民の暮らしを少しでも良くするためにあります。市議会議員になるからには、常に市民の幸せを追求しなければならないわけで、働く場所が欲しいのなら「バイトル」でも「タウンワーク」でも利用してバイトをすればいいし、熱心に就職活動をすればいいだけの話です。スポーツに関する仕事でも、音楽に関する仕事でも、医療に関する仕事でも、飲食に関する仕事でも、日本人には「職業選択の自由」が与えられているので、それがたとえ「AV男優」のような仕事であったとしても、僕は文句を言うつもりはありません。そもそもアダルト業というものを認めない人はいるかもしれませんが、AV男優さんがどれだけ美人な女優と、どれだけ卑猥なことをしていても「向こう側の世界で起こっていること」です。最近はVRゴーグルが開発されて、向こう側の世界なのかコチラ側の世界なのかが分からないと評判ですが、AV男優さんがAVの中でどれだけハレンチなことをしてお金をもらっていても、そんなのはその人の勝手です。でも、売れなくなったAV男優さんが、どこぞの風俗店の店長になったとしても自由ですが、再就職先を求めて市議会議員になるというのなら少し事情が変わってきます。市議会議員は市民の暮らしを少しでも良くするために存在するものであり、「ハローワーク」ではないので、テメエのメシを食うためなら他の仕事をしていただかないと困るのです。
6月17日の立川市議選では、元AV男優のニコ生主の男性が立候補を予定しているのですが、「NHKから国民を守る党」は、今、続々と新しい候補者が決まっています。僕がこれだけ警鐘を鳴らしているのに、僕に影響力が無さ過ぎて、「NHKから国民を守る党」から立候補する人がまったく止まりません。少しくらいまともな人が出てくるのであれば、そこまで追いかけるほどのことではないのですが、これまでの立花孝志さんの動画でのコメントを見て、それでもなお立候補しようと言っているのですから、まっとうな価値観を持っている確率は極めて低いと言えます。6月10日投開票の中野区議補選と松戸市議選、6月17日の立川市議選、6月24日の杉並区議補選、兵庫県加古川市議選、7月1日投開票の北海道苫小牧市の候補者が決まったそうです。さらに、10月の兵庫県川西市、来年6月の福島県西会津町、来年7月の神奈川県厚木市の候補者も決まったと言っているので、ほぼ毎週のように「NHKから国民を守る党」の候補者が立候補するということになります。まさか「NHKから国民を守る党」を追いかけるために全国を飛び回ることになるとは思いませんでしたが、徹底的にやるしかありません。さて、立花孝志さんは進捗を報告するYouTubeの動画の中で、コメント欄に「区議会議員は暇なのか?」という皮肉が寄せられたことについて、さすがは大橋昌信先生とマブダチだと思うようなコメントを言っていましたので、しっかりと書き起こしておきたいと思います。
「正直言います。区議会議員は暇です。ただし、僕のように法律知識があって、予算のことですね、予算とかお金を使う方法とか、会計検査院法とか、とにかく法律とお金の契約とかね、明るい人、そういうことをよく知っている人だったら暇ですよ。僕が仕事してないとかって言うんだったら、いくらでもね、来てください。かかってきてください。僕は区役所の、区議会議員の仕事って、区のお金のね、適正に使われているかどうかをチェックするのが区議会議員の一番の仕事だと思っていますから。それを適正に行っている自信があります。見つけたところで、それをね、裁判をしたり、住民訴訟したり、このようにネットでね、っていうか住民の皆さんに公表する力が区議会議員には必要なんですよ。努力だけしたらいいって話じゃないんですよ。能力がないと、能力と努力が重ね合わせて初めて実力が。ね、能力と努力があって初めて仕事ができるわけでね。頑張ればいいっちゅうわけではありません。」
立花孝志さんは自分の能力を抜群に高いと思っています。ご自身のYouTubeでも同様に語っており、自己評価は人それぞれなので否定はしませんが、法律知識があると言いながら「立花孝志ひとり放送局株式会社」の未公開株融資の話は明らかに出資法違反ですし、選挙期間中に集金人撃退シールを配布することは取り締まられていないだけで公職選挙法違反の疑いが強いです。お金の話に明るい人が違法性が疑われる危険な未公開株の集め方をするでしょうか。こんな人に「区議会議員は暇だ」と言われているのですから、仕事らしい仕事をしてくれているのかどうかは極めて怪しいと言わざるを得ません。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
皆さんに「NHKから国民を守る党」の現状をお伝えするため、日本全国を飛び回りたいと考えております。もちろん、全国を飛び回る上で「NHKから国民を守る党」のみならず、日本全国の選挙の様子もお伝えできると思います。まだまだ駆け出しのベンチャー企業であり、皆様からのご支援なくして前に進むことはできません。「NHKから国民を守る党」の部分については無料で公開してまいりますが、それ以外の部分は「選挙ウォッチャー」で生計を立てていきたいと考えておりますので、もしご興味がございましたら、試しに1つでも記事を読んでいただければと思います。西宮市長選は昨今の日本の現実を見られるレポートになっています。[了]
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