【選挙ウォッチャー】 東京都知事選2024・N国党ビジネスに三浦春馬さんの名前や肖像画が冒用された問題。
反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」のポスター問題が、とうとう政治の世界を超え、芸能やエンタメ業界にも深刻な悪影響を及ぼすようになってしまいました。
選挙を利用し、さらには、人の死までをも利用し、自分たちのアクセス稼ぎのために使われてしまう。この文化を助長させてきたのも、反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」であると言わざるを得ません。いよいよ来るところまで来ましたので、ぜひ関心を持っていただきたいと思います。
■ 三浦春馬さんを勝手に利用するクソども
6月28日、かつて三浦春馬さんが所属し、現在もパブリシティ権などを管理している大手芸能事務所の「アミューズ」が、以下のような声明文を発表しました。
三浦春馬さんの名前や肖像画が無断で使われたポスターは、渋谷区内3ヶ所で設置されていました。しかも、アミューズに一切の許諾を得ることもなく、三浦春馬さんの名前を勝手に「選挙」に利用していました。
言うまでもありませんが、三浦春馬さんは、とても人気の俳優でした。そのため、今でも多くのファンがいて、三浦春馬さんを愛し続けています。ですから、三浦春馬さんのことは大好きだけど、政治にはまったく興味がないという人が、それでも三浦春馬さんの名前やイラストを見られたことが嬉しくて、思わずN国党に投票してしまう可能性は十分にあります。
しかし、これは三浦春馬さんの人気が勝手に政治利用されていて、三浦春馬さんが自分の意思でファンに「N国党に投票してほしい」と呼び掛けているわけではありません。むしろ、話せないことをいいことに利用して、ファンの心を弄んでいると言っても過言ではありません。
このポスターの掲示責任者は、立花孝志です。
立花孝志は、「このポスターを作って貼った人間が悪い」と責任を押し付けていますが、そもそも自由にポスターを貼る権利を販売しなければ、こんな事件は起こっていません。ましてや、ポスターを貼りたい人間から金を取っているのは立花孝志ですから、販売した人間が最後まで責任を取って、しっかり法の一線を超えないように管理するのは当たり前です。オマエが売らなきゃ買ってないわけですし、N国信者なんて全員、物の善悪の判断がつかないバカしかいないのですから、こんなトラブルは最初から想定されていたはずです。
なぜ、このようなポスターが貼られることになってしまったのか。
僕にしかできない解説をすると、かつてN国党の幹事長は、現在は逮捕勾留中の「つばさの党」の黒川敦彦でした。そして、その支持者たちは「つばさの党」を支持するぐらいに頭が悪いので、「つばさの党」と「NHKから国民を守る党」の両方を応援する人が多く、もともと親和性が高いです。黒川敦彦に近い人間たちは立花孝志に反発するようになりましたが、ホゲホゲとした末端の支持者たちは、つばさの党も応援するけど、N国党も応援するという人たちが多いのです。
そして、逮捕勾留される前の黒川敦彦は、ディープステート、集団ストーカー、三浦春馬他殺説など、さまざまな陰謀論を本気で信じる人たちを集めてはデモや集会をして、そこからカンパを集める集金方法を取っており、東京15区の衆院補選で根本良輔が立候補した際も、チラシを配るボランティアをしていたのは三浦春馬さんの死因をめぐる陰謀論を本気で信じているオバチャンたちでした。N国党のポスタージャックの呼びかけに、かつて「つばさの党」の界隈にいた人たちが参加することは、とても自然です。黒川敦彦が対立したからといって、支持者たちが全員対立しているとは限らない証拠です。
ちなみに、こうしたカルトや陰謀論は、非常に細かくカテゴライズされていて、それぞれに頼もしい専門家が存在します。僕は「つばさの党」や「NHKから国民を守る党」を専門としていますが、三浦春馬さんの専門ではないため、もし三浦春馬さんをめぐる陰謀論について深く掘る場合には、病院のように、別の科を紹介することになります。
NHK時代は「海老沢会長の右腕」として働いてきたと自称する立花孝志ですが、56歳にもなって、いまだ一般社会を生きるために必要な最低限の常識さえ持ち合わせていないため、アミューズからの声明に対し、SNSで謝罪にもなっていないような謝罪をして、この期に及んで炎上の火を大津綾香党首に向けようと、クソコメントを出していました。
アミューズから非常に重たい声明が出されているのに、事の重大さを受け止められていない立花孝志は、「との声明が出されました!」と、ビックリマークをつけてしまう頭の悪さ。
しかも、その対策として、大津綾香党首を誹謗中傷するポスターを「上から貼る」という頭の悪さ。素直に剥がせばいいだけなのに、上から貼るということは、三浦春馬さんが冒用されているポスターが掲示板に残されたまま蓋をされるということであり、これは三浦春馬さんに対する新たな冒涜であると言っても過言ではありません。ましてや、三浦春馬さんの代わりに貼られるポスターが、よりによって、他人を誹謗中傷する内容なのです。どんな神経をしていたら、こんなことができるのでしょうか。
さらに、ご遺族やファンに対する謝罪も酷いです。あまりに一般社会を生きるための常識が欠如しているので、「大変失礼致しました!」とびっくりマークをつけながら語っていますが、みんなの前で大きな屁をこいてしまった程度の「大変失礼致しました!」で話を済まそうとしているばかりか、今度は「ごめんなさい(ペコリ絵文字)」です。こんな奴、バイトすら務まらないのではないでしょうか。
結局、ここまで社会常識が欠如した人間を見て、「立花さんは大きな敵と戦っている」と言ってしまう極限のアホどもが集まり、さらに迷惑をかけています。立花孝志に信者たちが資金援助をしているからです。
彼らはこの期に及んで何を言っているかと言うと、「三浦春馬さんのファンやご遺族に真摯に謝った方がいいのではないか」みたいな話ではなく、代わりに貼られているポスターを見て、「大津綾香は嫌われている」です。脳味噌が腐っています。
大津綾香党首を誹謗中傷するポスターの問題点は、以前、無料記事にてお届けしておりますので、そちらをご覧いただきたいのですが、三浦春馬さんのポスターの代わりに貼られた大津綾香党首のポスターは、同じく大津綾香党首に無断で使われており、肖像権侵害はもちろん、著作権も侵害しているものと思われます。似たような性質のポスターを使っている時点で、三浦春馬さんに対する反省すらないということです。
三浦春馬さんのポスターが貼られていた場所は、渋谷区の児童公園や中学校の前でした。三浦春馬さんのポスターが勝手に貼られているのも問題ですが、その代わりに、このようなポスターが貼られていることも大きな問題です。N国党は子どもたちに、一体、何を見せているのでしょうか。
僕が取材していた時、偶然、中学校教諭とみられる女性が校門から出てきて、このポスターを見た瞬間、ギョッとして体をのけぞらせて、しばらくポスターを凝視した後、怒りに満ちた感じでスタスタと歩いていきました。これが普通の人のリアクションです。こんなものを中学生の目に触れさせてしまうのは、教育に良くありません。ましてや、これを所属している浜田聡や齊藤健一郎といった2人の参議院議員が止めもせず、肯定的に見ているどころか、積極的に参加しているのです。本当に最悪です。
神宮前5丁目にある児童公園では、大津綾香党首を誹謗中傷するポスターに貼り替えられていましたが、その際に使ったとみられる不織布タオルがそのまま放置されていました。
不幸中の幸いだったのは、この日は大雨が降っていたので、三浦春馬さんのポスターの上から貼ろうとすると、ポスターの裏の糊の接着がうまくいかないので、「剥がさなければ貼りにくい」という環境にあったことです。不織布タオルが証明しているように、一度、ポスターを剝がさなければ上から貼れないので、立花孝志の声明にあったような「三浦春馬さんのポスターの上から貼る」という最悪なことは起きず、とりあえずは剥がされました。
他のポスター掲示板では、いちいち剥がしたりせず、上から被せられるように貼られているケースがありましたので、おそらく晴れていれば、上からそのまま貼られていたことでしょう。その常識の無さは、ポスターの貼り替えに使ったゴミをそのまま置いていくところに象徴されています。
この後、立花孝志は「三浦春馬さんのポスターを【日本で一番嫌われてる女】大津綾香さんのポスターに差し替えました!」という動画をアップ。三浦春馬さんの代わりが「日本で一番嫌われてる女」の時点で、脳味噌がだいぶイカれていると思いますが、どうしても三浦春馬さんのことを言いたかったわけでもなく、三浦春馬さんじゃなければ「日本で一番嫌われてる女」でも良いと言っているようなものです。こいつは三浦春馬さんのことを、何だと思っているんでしょうか。恥を知れ!
しかも、三浦春馬さんのポスターを貼った人に責任を転嫁するように、アホのN国信者に呼びかけ、「他人の写真や似顔絵を使う場合には、その人の許可を得るように」と偉そうに語っていますが、オマエが貼っているそのポスターは、大津綾香党首に無許可です。本当にふざけています。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
結局、このポスターを貼った人間は、三浦春馬さんを利用してYouTubeでお金を稼いでいるクズです。立花孝志は「選挙」を利用し、こうしたクズに宣伝の場を提供しました。今のところ、あまりに悪評が立ちすぎて、ほとんど利益が出ておらず、大赤字になっていますが、社会常識が欠如した人間同士がビジネスをしているもので、このたびの悲惨な事故が起きています。
反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」は、尊師・立花孝志はもちろん、その支持者たちも含め、パブリックエネミーだと思います。アミューズの皆様には、この問題に「一切の配慮や容赦は必要ない」とお伝えしたいと思います。
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