【選挙ウォッチャー】 検察庁法改正案の強行採決目指す火事場泥棒の安倍政権。
医療現場に消毒液や防護服がない。休業協力金が課税対象となり、再び休業要請をしても休業してもらえないかもしれない。「密を避けろ」と言っているのにマイナンバーカードがないと給付してもらえないからって、区役所に4時間待ちの大行列ができている。今日も新型コロナウイルスの感染者が発見されているし、死者も増えるばかり。まさに今、世の中は新型コロナウイルスで大変なことになっているわけですが、こんな時に安倍政権が一生懸命になっているもの。それが「検察庁法の改正」です。簡単に言うと、検察幹部の定年を延長しようというものですが、安倍政権は既に法律に違反しながら、東京高検検事長の黒川弘務さんの定年を延長しています。みんなに「法律違反やないか!」と指摘されても、安倍政権は今日の今日まで「べつに違反していませんが?」という態度だったのですが、みんなが新型コロナウイルスで大変なことになっている中、しれっと検察庁法を変えてしまおうと画策しており、これには野党が猛反発。芸能人が次々と「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグをつけて反対したこともあり、かなりマニアックな法案なのに、国民の関心が一気に広がりました。
■ ネトウヨの火消しがちっとも機能しない
いよいよ安倍政権の支持率が急降下するのも時間の問題かもしれません。今日の今日まで、どうしてやりたい放題やっていながら安倍政権の支持率が下がらなかったのかと言えば、ネトウヨの皆さんが世論を維持していたからだと思っています。例えば、消費税を10%に増税した時も、だいたいの国民は「消費税なんか引き上げたら、ますます消費が低迷して不景気になるでしょうが!」と思っていました。ところが、ネット上で「安倍政権ってマジでクソだよな」とツイートでもした日には、どこからともなくネトウヨが現れて、「アベガー!」とか「パヨク乙!」とか言ってきて、面倒臭いからブロックした日には、「はい、逃げたー!」と勝利宣言していたのです。何も事情を知らない人が見たら、まるで安倍政権に異を唱えた人たちが逃げていったかのように見えてしまう。そんなことを繰り返すことで、多くの人を黙らせ、ネット上の言論をコントロールしてきました。言論の自由がない中国共産党のことを敵視しているくせに、自分たちのやっていることが中国共産党と同じであることに気づかないネトウヨによる言論統制。しかし、その言論統制が今、少しずつ崩れていっているような気がするのです。
■ みんなが安倍政権の無能さに気づいてしまった
新型コロナウイルスの騒動は、人々にいろいろな価値観の変化をもたらすことになりました。例えば、これまでの商談と言えば、パリッとしたスーツを着て、わざわざ営業先に出向き、商品をプレゼンして、その時に結論が出なければ、お互いに上司を連れてもう一回商談をする、みたいなことが日常的に行われていました。それには当然、多くの時間と交通費がかかっていたわけですが、オンライン会議にすれば、多くの時間と交通費を節約できる。しかも、商品によっては意外とスムーズに話が進むことに気づいてしまいました。これからはオンライン会議が主流になって、本当に大事な商談だけがリアルに行われることになって、大幅に時間と交通費が節約されることになるでしょう。これも一つの価値観の変化です。あるいは、それまで順調に経営していたはずの飲食店に、さっぱり客が来なくなってしまった時、それでも来てくれる客の「店に対する愛情」を深く感じることもあったかもしれません。世の中では今、気づかなくていいことに気づいてしまったり、気が付かなければならなかったことに気づいたり、いろいろな発見が起こっているのです。そんな中、後手に回り続ける新型コロナウイルス対策やアベノマスクなどの対応をめぐって、けっこう多くの人がうっかり気づいてしまったのが「安倍政権が無能であること」。それまではなんとなく「安倍さんは頑張っている」と思ってきた人たちもいたと思いますが、この期に及んでショボい布マスク2枚さえ届かず、給付金をもらうためのマイナンバーカードの申請に4時間待ちの行列ができて密になっている状況を見せつけられたら、さすがに「安倍さんって、どうなの?」と気づいてしまう人はたくさんいるはずなのです。しかも、いまだ医療現場には余裕がなく、さまざまな物資が不足しているというのに、今、安倍政権が一生懸命取り組んでいるのは、こうした新型コロナウイルス対策ではなく、検察庁の幹部の定年を延長すること。その理由は、安倍ちゃんや安倍ちゃんの友達が逮捕されないように忖度してくれる、お気に入りの東京地検検事長の黒川弘務さんの定年を延長し、出世させてあげるため。かつての「ロッキード事件」を見てもらえばわかるように、たとえ総理大臣であっても、悪いことをしていれば逮捕するというのが警察や検察の役目です。そうじゃなければ世の中がおかしくなってしまうわけで、内閣が人事を握ることで、内閣に逮捕されるレベルで悪いことをしている人がいても逮捕されない仕組みを作る。既に安倍政権は、森友学園問題にしろ、桜を見る会の問題にしろ、次々と逮捕されるレベルの問題が起こっていても、誰も逮捕されていません。賄賂をもらった甘利明さんもノコノコと政治家を続けています。そう、この逮捕されない環境をもっと強化しようというのが、今回、安倍政権が新型コロナウイルス対策を差し置いてやろうとしていることなのです。これを知れば、多くの人が「#検察庁法改正案に抗議します」というハッシュタグの意味を理解できるでしょうし、芸能人たちが次々と危機感を持って発信した理由もわかることでしょう。そんなわけで、今さらになって安倍晋三総理がヤバい人間であること、巨額の税金を投入して始めた「アベノマスク」がいまだに届かないレベルで無能であることを知ってしまう人が続出。この状況でも安倍政権を擁護している人たちはフォロワー0、フォロワー2みたいな奴ばっかり。うっかりいろんなことに気づいてしまった結果、今さらネトウヨが何を言っても、安倍政権の能力に疑問を持つ人がたくさん生まれてしまったのではないかと考えています。
■ 間違えて福山雅治に抗議するネトウヨ
あらかじめ言っておきますが、僕は立憲民主党を支持しているわけでもなければ、福山哲郎さんを支持しているわけでもありません。立憲民主党の議員もピンからキリまでいて、外出自粛要請が出ているのにセクシーキャバクラに出かけて、おっぱい揉みながら「犬になりたい」とか言っている奴を特別扱いすることもありゃしないし、イケメン秘書に「ぐしょぐしょにだいぶ熱く濡れてるんですよね、わたし」とLINEを送り、ある日、口論になった時に秘書を何度もぶん殴り、気が晴れたところで抱きしめてキスをするという韓流ドラマのヒロインみたいな女性区議のことも特別扱いするつもりはございません。立憲民主党であってもクソはクソ。しかし、「#検察庁法改正案に抗議します」に対抗するため、ネトウヨが作った「#福山哲郎議員に抗議します」というハッシュタグは、デタラメにも程があります。僕も最初はどうして福山哲郎さんに抗議をしているのか分からなかったのですが、どうもネトウヨの間では、国会で「尾身茂さんに対して失礼な発言をした」ということになっているらしいのです。それで、ネトウヨたちが「失礼な発言をした」と指摘している部分を確認したのですが、そこで衝撃の事実が明らかになったのです。あの日、福山哲郎さんは、「実際の感染者が報告されている10倍いる可能性だって否定できない。専門家の尾身茂先生だって否定はできないでしょう?」と質問をしました。そこで、尾身茂先生が福山哲郎さんの質問に答えようと席を立ったのですが、答えようとした尾身茂先生に対して安倍晋三総理が不規則発言で指示を出したため、「なんで指示を出しているんだ!」と怒ったのです。専門家が質問に答えようとしているのに、自分に都合の良い答えをさせようと指示を出した安倍晋三総理。むしろ、専門家に対して失礼な行動をしているのは、横から口を挟んでいる安倍晋三総理ではないかと思うのですが、それを日頃からデマばっかりツイートしている世論誘導ネトウヨアカウントが大々的に切り取り、全国のネトウヨがこぞって「#福山哲郎議員に抗議します」というハッシュタグで大キャンペーンをやらかしたのです。しかし、ネトウヨというのは基本的に猛烈に頭の悪い人たちの集団なので、「福山」と言ったら「雅治」。福山哲郎議員に抗議しようとして「#福山雅治議員に抗議します」と書いてしまうマヌケなネトウヨが現れ、コピペにコピペが重なり、よりによって福山雅治に抗議するネトウヨが続出。福山哲郎議員とはまったく関係ない福山雅治さんが大炎上してしまったのです。すると、これに悪ノリするネット民が次々に現れ、「いい歳なのにイケメンすぎる」「顔が良くて歌がうまいなんて卑怯だ」など、本当に福山雅治さんに抗議するムーブメントが起こり、福山哲郎議員がどこかに行ってしまいました。それ以外にも、「#安倍晋三に抗議します」というハッシュタグを拡散されるカウンターが起こるなど、ネトウヨの作戦がことごとく返されるようになってしまい、徐々に今、安倍ちゃん擁護大作戦のネトウヨの動きが封じ込められつつあります。ネット上のネトウヨが無効化されてしまうようになると、安倍政権の支持率はどんどん下がることでしょう。
■ ワニの動画を見る平井卓也議員
安倍晋三総理が新型コロナウイルス対策を差し置いてまで取り組んでいる検察庁法の改正案ですが、その審議の場で、香川1区選出の平井卓也さん(自民党)が、議論そっちのけでワニの動画を見ていたことが発覚。検察幹部の定年の話よりもワニ。法案に不備があるかどうかよりワニ。どうして法律の話なのに森雅子法務大臣が出てこないんだという話よりワニ。まさかワニの動画を見ていることを毎日新聞にスッパ抜かれるとは思っていなかったのでしょう。記者には言い訳のように「ほんの1、2秒だ」と説明するも「5分ぐらい見ていましたよね」と返されてしまい、頭の中がグールグルになって「たまたま出ちゃった」と答える始末。平井卓也さんは国会質疑で初めてタブレットを使って答弁した議員だったわけですが、今年、国会で初めて本当の意味で「ワニワニパニック」になった議員になりました。
■ 政治的な発言を控える政治家・小泉進次郎さん
かつてはその演説に注目が集まり、「総理大臣になってほしい」という声がたくさん集まっていた小泉進次郎さん。普通は、年齢とともに政治家としての経験も重なり、どんどん魅力を増していくものだと思いますが、小泉進次郎さんは唯一、時が経てば経つほどポンコツになっている珍しい議員です。かつては小泉進次郎さんの演説がどれだけ素敵なのかを解説する本まで出ていましたが、今となっては「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っている」や「私の中で30年後ってことを考えた時に、30年後の自分は何歳かなと、あの発災直後から考えてました」などのポンコツ発言が「あたりまえ進次郎ポエム」として大喜利のネタにされる存在に。そんな小泉進次郎さんが記者から検察庁法改正案についての感想を聞かれて言ったこと。
「法案が審議中でもあるので、環境大臣としてのコメントは控えたいと思う」
いやいやいや、政治家がコメントを控えちゃダメでしょう! それを考えるのが政治家の仕事であり、発言するのが政治家の仕事なのに、せっかくみんなが審議しているのに、自分が何かを言うことでガタガタしちゃったら困るから何も言わない。やめちまえよ、オマエ! その後はいつもの「あたりまえ進次郎ポエム」を繰り出し、めちゃくちゃ当たり前のことを言っていました。
「検察庁法の問題にとどまらず、政府内ではさまざまな議論をする」
「必要な時に必要な意見交換をすることは、政府内では当然のことだ」
当たり前! ものすっごく当たり前!! 議論するのが仕事なんだから議論はするだろうし、必要な時に必要な意見交換するのは「誰でもそう!」です。小泉進次郎さんは、どうしてこんなにバカになっちゃったのでしょうか。結婚した後も、別の女のことしか考えていないからでしょうか。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
マスク不足を解消するため、安倍政権の肝いりで始まった「アベノマスク政策」。街中で普通にマスクが売られるようになった今も、多くの世帯で配られていません。あるいは、さんざんゴネにゴネまくって拒否し続けてきたものの、公明党さんの働きかけで実現した一律10万円の給付も、マイナンバーカードがないともらえないシステムにしたため、区役所や市役所に4時間待ちの行列ができる始末。役所が一番の「密」だということになり、新たな感染者が生まれかねない状況です。肝心な時に役に立たない。皆さんによく考えていただきたいのですが、安倍政権って、今日の今日まで何か実績らしい実績ってあったのでしょうか。「アベノミクス」だと言って、僕たちの年金を大量に株に突っ込み、株価の高い状態を演出してきたわけですが、とうとうコロナショックで溶けに溶け、このままでは僕たちの年金はちっとももらえません。動けば動くほどマイナスになる。どいつもこいつも議員がポンコツ。それは僕たちが今日の今日まで政治や選挙に無関心だったツケなのです。ちゃんとした人を選挙で選ぶ努力をしましょう。