【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#550)。
世の中は、立花孝志の「催眠商法」に、だいぶ毒されています。
実際には、まったく証拠らしい証拠がない立花孝志の話を、いとも簡単に信じ込み、立花孝志を「正義の人」だと思ってしまう人たちが、あまりにも続出し過ぎているからです。
立花孝志は「ネットは真実を語り、オールドメディアは真実を隠す」などとホザいていますが、実際は「ネットは確かな裏取りもせずに個人がデマを流し、オールドメディアと呼ばれるテレビや新聞などは裏取りをして確かな情報しか流さないため、デマは流さない」という違いがあるだけです。
先日の「週刊文春」のインタビューでも明らかになりましたが、今回、立花孝志に直接インタビューをする機会があり、いくつか質問しましたが、立花孝志には、まともな証拠がありません。元県民局長のご遺族から訴えられたらアウトになるような話が、平気で展開されております。
■ 「N国信者」の前で8時間の大演説会
12月8日の泉大津市長選の第一声は、実にカオスでした。
尊師・立花孝志は1000人集めると言っていましたが、ざっくり500人くらいは集まったイメージで、「立花孝志シール」なるものを受け取った人は2000人を超えたとみられます。
どうやら集まった聴衆のほとんどは泉大津市民ではなく、かなり多くの人が「兵庫県から来た」という人たちで、兵庫県知事選が終わり、斎藤元彦に公選法違反疑惑が浮上してなお、立花孝志の人気は健在であることがよくわかりました。
これは立花孝志のYouTubeのチャンネル登録者数と再生回数を示したグラフです。兵庫県知事選が終わり、斎藤元彦の公選法違反疑惑が話題になった後も、立花孝志のYouTubeは伸び続け、新たにN国信者になる人たちが続出していることがわかると思います。
しかも、この人たちは「NHK問題」には一切関心がなく、立花孝志のことを「本物のジャーナリスト」のように思っています。実際は、証拠もなく名誉毀損を繰り返す「大ホラッチョおじ」なんですが、立花孝志の話を信じる人は続出しているし、「立花孝志こそ日本の閉塞感をぶっ壊してくれる救世主」だと思っています。実に、頭がおかC!
さて、詳しい話は選挙レポートに書くとして、今回、尊師・立花孝志はアホのN国信者たちを集め、5時間に及ぶ「大ゲロ祭り」を開催。とんでもない話を次々にゲロってくださいました。撮れ高は最高です!
まず、兵庫県知事選に関して言えば、「元県民局長が不倫をしていた」とか「元県民局長が不同意性交をしていた」という話は、複数の人から聞いた話以外に物的証拠は一切なく、あくまで「真実相当性がある」ということでセーフだと主張しました。
立花孝志いわく、元県民局長のパソコンのデータを見たのは、選挙が終わった後なので、選挙期間中にこのように述べていたのは、あくまで「誰かから聞いた話」に過ぎず、確固たる不倫の証拠を自分の目で見て発言していたわけではないことを、改めてゲロっています。このあたりは「週刊文春」のインタビューでも明らかになっていますが、やはり「裏取り」と呼ぶことさえできないような話で、あたかも事実のように語っていたのだということがわかりました。
また、立花孝志が「不同意性交ではないか」と考えた根拠である10人と不倫していたという話は「盛った話だった」と、立花孝志が認めました。これはかなり酷い話です。
しかも、「どうして話を盛ったのか」ということですが、実際には3人と不倫していたという話だったが、当時は、斎藤元彦が当選するようなラインにはなかったことから、「3人だと言っても、10人だと言っても、0を10だと言っているわけではないからセーフ」という謎の理論で、本当は3人だったけど、「尾ひれはひれをつけ、今風の言葉で言うと『盛った』」とゲロりました。さらに、この「盛り」は、人々に真実を知ってほしいがために衝撃を与えたくて世間からの関心を集めたという趣旨の話をしており、話を盛ってしまった時点で「真実」ではなくなってしまうと思いますが、あくまで立花孝志の理屈では「皆さんに真実を知ってもらうための盛り」なのだから、これは「良い盛り」であるということのようです。
しかし、こんなことが許されて良いのでしょうか。
立花孝志は、「取材をした」と言っていますが、パソコンのデータを見たわけでもなく、ただ「誰かから聞いた」だけで、提示できそうな証拠らしい証拠はありません。これで立花孝志は「真実相当性があるから大丈夫」と言っているのです。まさかの「法律脳」の発動です。
とはいえ、これで「真実相当性」なるものが認められるかと言えば、世の中はそんなに甘いものではないでしょう。少なくとも我々は、この程度の話で事実であるかのようには出しません。ですが、立花孝志は「テレビや新聞を信じる者はバカ。これからはネットで真実を知る時代だ!」と豪語し、この未確認の情報を平気で垂れ流し、同じ周波数のバカどもが拡散して、とても賢くなったつもりになってしまうという悪循環です。
絶望的なのは、これだけ立花孝志に矛盾があって、立花孝志自身が「話を盛った」とか「嘘でした」とか言っているのに、いまだN国信者どもは「世間から注目されるためにやっただけで、むしろ立花さんのやり方は賢い」と言ってしまうのです。世間から注目されるための嘘をついてしまうホラッチョ人間を正義のように語り、「これこそ常識に捉われないやり方だ!」などとホザいてしまうので、もう手に負えません。
そして、不幸なのは、元県民局長のご遺族や親しい人たちです。
立花孝志は、何の権利があってそんなことができるのか、元県民局長の尊厳を踏みにじり、まるで性犯罪者であるかのような印象操作をされ、勝手に小説の中身を公開され、とてつもない辱めを受けました。いくらお亡くなりになっているとはいえ、元県民局長は斎藤元彦が「究極のパワハラ」をかますまでは生きていて、人格がありました。また、ご遺族をはじめ、元県民局長と親しくしていた人たちもいるはずです。そんな人たちに、確固たる証拠もなく、選挙の仕組みを使って、大々的に「性犯罪者」であるかのように熱かったのです。普通の感覚があれば、「なんてとんでもないことをしているんだ!」と憤りを感じるはずですが、恐ろしいことにN国信者たちは1ミリもそんなことは思っていません。べつにシロクロがはっきりついたわけではないのだから、どっちとも言えない以上、立花孝志の言っていることが間違えているとは言えないし、訴えないのであれば、それは正しいということではないかと考えているからです。
しかし、立花孝志は「反社会的カルト集団」の尊師です。これまで自分を批判してくる者には、とことん嫌がらせを繰り返し、不正競争防止法違反や威力業務妨害、脅迫罪で懲役2年6ヶ月・執行猶予4年です。もしご遺族が立花孝志を訴えるとなれば、どんな嫌がらせをするかがわかりませんし、今まで以上に印象操作を仕掛け、今よりも悪者にされてしまう可能性だってゼロではありません。ご遺族が訴えるには、あまりにハードルが高すぎるという問題があります。理由は「反社会的カルト集団」だからです。
実は、名誉毀損というのは、本人でなければ訴えることができません。
こんなことをされて、元県民局長のご遺族が可哀想でなりませんが、名誉を傷つけられているのは僕ではありませんので、代わりに名誉毀損で訴えることができません。
立花孝志らが「反社会的カルト集団」であることが理由で、嫌がらせをされることを恐れて名誉毀損で訴えることができないのだとすれば、これほど不幸なことはありませんが、いくらヤクザが悪いからってヤクザにケンカを売る人は少数派であり、泣き寝入りをするのも選択肢の一つではあります。こればっかりは「嫌がらせに屈せずに訴えてくださいよ!」と言うわけにもいかず、どうにかあの手この手で、立花孝志のクソさ加減をより多くの人に伝えていき、別の事件でもいいので、1日も早くブタ箱に送り込む必要があると考えています。
実は今回、立花孝志は上機嫌だったため、たくさんの質問に答え、うっかりゲロりまくっています。最も大きなところでは、元県民局長の不倫の話に大した根拠がなかったこと、不同意性交の根拠がなかったこと、さらに、斎藤元彦を持ち上げるために3人を10人に盛ったことなど、兵庫県知事選における大ホラッチョぶりが収穫といったところですが、もっとマニアックなところでは、立花孝志の「金の流れ」についても、しっかりゲロってくれたのが大きかったです。
詳しい話は、有料の「N国マガジン」で解説しようと思いますが、あまりマニアックではないところでは、立花孝志がチューナーレステレビの在庫のお金を払わなければならなくなった時に、返済期限を1年後に切り、お金を借りていたはずなのですが、その借金がどうなったのかを聞きました。答えは「まだ返していない」なのですが、立花孝志は「SMBCコンシューマーファイナンス」からも「返済が滞っている」として裁判を起こされ、月々15万円を支払うことで和解をしていたはずでした。
少なくとも、今回の泉大津市長選に立候補するのに供託金だけで100万円がかかることを考えると、立候補をやめて返済に充てることだってできたのではないかと思いますが、立花孝志は「分割にして何が悪いんだ!」と逆ギレするかのような主張をして、借金の返済ができずに訴えられたことを棚に上げて、「俺に常識は通用しない!」で片づけ、「凡人には理解できないけれど、高度な資産運用をしているので問題ない」と主張しています。
ただ、立花孝志は借金だけでなく、税金も滞納しています。お金については常にグダグダで、むしろ「12億円の借金ができるぐらいに信用されているんだ!」と自慢しています。それでいて、「自分が市長になれば、お金を稼ぐことができるので、ふるさと納税を増やすことができる!」と豪語しているのですが、立花孝志が増やしているのは「収入」ではなく「借金」なので、むしろ赤字が大きくなっているのに、まるで黒字が大きくなっているかのような錯覚をして、「さすが立花さん!」となっている知性の限界を迎えたアホのN国信者が大量発生しているというのは、非常に忌々しき事態なのではないかと思わずにはいられません。
完全に「背任」だと思いますが、立花孝志が党から借金をしてドッグランの土地を購入したという話も、今回、1000万円で購入して200万円で売却したと話しています。大赤字です。これに加えて、チューナーレステレビを販売した際に借りた2000万円の返済も滞っているといいます。もちろん、税金も滞納中です。何もかも失敗しているのに、泉大津市の税金を使って「ふるさと納税を増やすための投資をする」というのは、一体、どの口で語っているんだという話でしかありません。税金滞納中の人間が、なぜ市民が納めた税金の使い道をドヤで語っているのでしょうか。それでも、まだ立花孝志のことを神のように崇拝するN国信者たちがいる現実。いよいよ日本がぶっ壊れてきているのではないでしょうか。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
兵庫県知事選が最悪な結果になり、終わりかけていた「NHKから国民を守る党」を無視してはいけないんだということに気づいた人たちが、次々に僕の本を買ってくれたおかげで、ついに僕の本の重版が決定しました。
社会が壊されてから気づくのでは遅いかもしれませんが、それでも野放しにすれば、ますます壊されていくわけで、今こそ止めなければならないことに、気づく人は気づいています。最近は、僕を一人で戦わせてはならないと立ち上がってくれる人もたくさん現れています。僕は今からでも仲間が増えることは大歓迎です。ぜひみんなで反社会的カルト集団に立ち向かい、ダメなものにはダメだと言いましょう!