【選挙ウォッチャー】 菊川市議選2021・分析レポート。
1月17日告示、1月24日投開票で菊川市議選が行われました。結論から言いますと、この選挙は「幸福実現党の新人候補が2位で当選する」という衝撃的な展開になっていますので、予想外に売れ筋のレポートになってしまう気がしています。これまで過疎っている田舎で幸福実現党の候補が当選してしまうことはあったのですが、菊川市のような、静岡県のそこそこ人口の多い都市で幸福実現党の候補が、よりによって2位で当選してしまうというのですから、これはちょっとした事件です。皆さん、幸福実現党がどんな政党なのかをご存知なのでしょうか。
菊川市議選は、定数17に対し、22人が立候補する選挙だったので、この中で落選するのは5人ということになるわけですが、いつもだったら余裕で落選しているはずの幸福実現党が、とてつもない強さを発揮しているわけですから、これは危機感を持つべき話です。昨年の東京都知事選で、幸福実現党は休止したと思われていたのですが、結局、こうやって立候補して当選を果たしているので、まだまだ幸福実現党は政治に進出してくる見込みだということです。
■ 菊川市長選は無投票当選
菊川市長選は、新人で天竜浜名湖鉄道の社長だった長谷川寛彦さんしか立候補しませんでしたので、無投票当選が決まってしまいました。駒沢大学を卒業後、静岡県庁に入庁し、税務課長や交通基盤部理事などを歴任し、2018年から天竜浜名湖鉄道の社長に就任。社長時代は、線路に転がる石を缶詰にして販売したり、御朱印帳ならぬ「鉄印帳」を作るなど、アイディアマンとして知られる名物社長に。これまでも知恵を絞って対応してきた人で、コロナ対策で市の予算が削られるかもしれないことにも、前向きに取り組みたいと抱負を語っています。
アイディアで勝負しようという市長は、かなり期待できます。何事も解決するには「アイディア」が必要で、考え続ける限り、無策で終わることはありません。なので、どんな危機もアイディアで対応すると思いますので、菊川市がどう変わっていくのかは期待感を持って見守りたいと思います。今のところ、なかなか良い人が市長になったのではないかという印象です。
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