【選挙ウォッチャー】 宮城県議補選2022・岩沼選挙区レポート。
5月27日告示、6月5日投票で、宮城県議補選が行われました。
これは岩沼市長選に4期務めてきた村上智行さんが挑戦するにあたり、空いてしまった議席を埋めるためです。岩沼選挙区の定数は1なので、村上智行さんが抜けてしまうと、岩沼市民の意見を宮城県議会に運ぶ人がいなくなってしまうので、補欠選挙が不可欠だというわけです。
この宮城県議補選も保守分裂選挙となったため、「ダブル保守分裂」と言われるようになりました。菊池忍さんと佐藤剛太さんが保守系、植田美枝子さんが革新系ということになろうかと思います。
実は、この宮城県議補選は岩沼市長選と連動しており、菊池忍さんとタッグを組んでいるのが村上智行さん、佐藤淳一さんとタッグを組んでいるのが佐藤剛太さんです。なお、植田美枝子さんはリベラル系ですが、同じリベラル系の加藤博子さんとはタッグを組んでいません。河北新報には「タッグを組んでいる」と書かれたそうですが、キッパリと「連携していない」と言っていたので、あくまで植田美枝子さんは単独で戦っていたということのようです。
■ 菊池忍候補の主張
菊池忍さんは、岩沼市長選に立候補している村上智行さんとタッグを組んで、ガッツリと票を引き継ぐつもりだった元市議です。ポスターのデザインも村上智行さんと統一し、さらには村上智行さんと同い年の「53歳」も強調。村上智行さんの陣営が「53」という数字を押しているのは、同時に菊池忍さんも推す戦略でした。
選挙公報も、村上智行さんと共通する「5+3」の政策を訴え、最初に掲げていた項目は「コロナから県民の命を守る」です。コロナの感染拡大を抑止することを約束していたわけですが、偶然、菊池忍さんが乗っている選挙カーに遭遇し、どんな感じなのかを見てみたところ・・・。
運転手さんやウグイスさんはマスクを着けていましたが、候補者本人は顔を見えるようにという配慮なのか、ガッツリとノーマスクで訴えており、車に乗っている時こそマスクをつけた方がいいという頭はないようです。
かねてから「マスクを見れば、能力がわかる」と訴えていますが、ノーマスクで行動してしまう奴は、ヤバい奴です。そんなことなら、公約の一番目に書かないでくれよと思います。
ちなみに、選挙カーに乗っている瞬間を撮影したのですが、カメラを向けられた菊池忍さんは「マスコミ?」と聞いてきました。咄嗟に「マスコミですか?」と質問できないところが、日頃から「議員でござい」をやっている証拠じゃないのかと思いますが、一応、「はい」と答えたのですが、「思い出です!」と答えたらどうなるんだろうなと思いました。
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