【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#556)。
毎日、嬉々としてカウントダウンを楽しむ生活をしている皆さん、いかがお過ごしでしょうか。尊師・立花孝志が素敵な「Xデー」を迎えるかもしれない12月22日まで、あと3日となりました。
人生最大の絶頂期を迎えた兵庫県知事選から約1ヶ月、反社会的カルト集団の尊師・立花孝志は、もう地獄の入口に立っているような気がします。天国から地獄のフリーフォールが、こんなに激しい人も珍しいと思います。
■ 福永活也と石丸幸人が赤っ恥
兵庫県知事選で当選を果たした斎藤元彦をめぐる公選法違反疑惑で、弁護士の郷原信郎先生が上脇博之教授とともに刑事告発をした件で、なぜかN国党の福永活也や石丸幸人が強烈に反応。「プラチナN信」の福永活也は、ゴリゴリにカラみ、「リハック」で対談の場を設けてもらうと、「確固たる証拠もないのに刑事告発するのはおかしい!」と珍説を展開していました。
通常、刑事告発というのは、「外形的に見て、明らかに犯罪として成立し得るのではないか」という時にするもので、もちろん、すべてが受理されるわけではないので、提出しただけで終わってしまう場合もありますが、そもそも告訴や告発は誰でもできるものであり、提出したことを批判するというのも、おかしな話です。
反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」から毎月200万円をもらっていた顧問司法書士の加陽麻里布は、「限られたリソースで動いている捜査機関に不備だらけの告発状を一方的に送り付けるな!」と吠え、125万件も表示されていました。
しかし、郷原信郎弁護士は「ヤメ検」であり、勝手を熟知している人間です。上脇博之教授は自民党の裏金問題をめくった第一人者です。この2人がタッグを組んで提出した刑事告発状は、わずか2週間ほどでスピード受理となり、兵庫県警と神戸地検が動き出すことになりました。
つまり、不備だらけでもなければ、話題づくりのためのパフォーマンスでもなく、しっかりと受理される「真っ当な刑事告訴状だった」という結論でしかありません。何も分かっちゃいないのは、福永活也や加陽麻里布の方だったというわけです。N国信者は、いつもこう!
もっとヤバいのが、「アディーレ法律事務所」の創業者として「伝説の弁護士」を自称している石丸幸人です。
石丸幸人は、刑事告訴状が正式に受理された郷原信郎弁護士に対し、「虚偽告訴罪」だと言い出し、アホみたいに刑事告発状を提出していました。しかし、立花孝志じゃあるまいし、まともな証拠もないのに、他人を性犯罪者扱いしてしまう原告のアホとは違って、警察や検察が動くだけの客観的な証拠を集めて提出しているので、「虚偽告訴罪」にあたる部分など見当たらないと思いますが、大きな声で騒ぎまくったあげく、提出から2週間でのスピード受理に至り、逆にクソ告発をして限られたリソースを割いていたのが立花孝志と石丸幸人の方だったことが明らかになりました。
ただでも「NHKから国民を守る党」の言っていることなんて、誰も信用しないのに、立花孝志と一緒にいる「ワケあり弁護士」どもが、どいつもこいつもポンコツ過ぎるので、一緒になって盛り上がっているアホのN国信者たちが踊らされています。
■ 根本良輔や杉田勇人も保釈か
約7ヶ月にわたって勾留されていた黒川敦彦、根本良輔、杉田勇人の3人は、全員が保釈されることになりました。
多くの方が心配するのは、「つばさの党」の主要メンバーが、シャバに解き放たれたことにより、また東京15区の衆院補選のような動きが起こるのではないかということだと思いますが、保釈にはさまざまな条件がついているとみられ、おそらく似たような騒動を起こすことはできないとみられることから、当面の間は、あのような派手な選挙運動をすることはないだろうとみられます。
しかし、来年には東京都議選や参院選があり、「つばさの党」が政治団体として何もしないということはないでしょうし、長期勾留されたことで「頑張れ」とか「おかえり」みたいな声をかける人が増えていることから、現状は「つばさの党」のイメージは回復しており、上がることはあっても下がることはなさそうだということからして、さらなる監視が必要な状態にあると思います。
ちなみに、「つばさの党」は、練馬区に「アジト」と呼ばれる拠点がありますが、今年10月の衆院選では「東京9区」で立候補した菅原一秀にカウンターをするなど、残党たちが奮闘している様子が記録されており、黒川敦彦など主要メンバーがいなくても、「つばさの党」は健在でした。
もともとは「オリーブの木」だった黒川敦彦が、尊師・立花孝志が提唱していた「諸派党構想」で合流し、反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」の幹事長にまで出世したことから、「つばさの党」は「N国党の関連組織」としてマークされるようになり、ひょんなことから、こちらも僕の専門になってしまいました。
東京15区の衆院補選で、黒川敦彦、根本良輔、杉田勇人の3人が壮大にやらかすまで、「つばさの党」なんて誰も見向きもしない超マイナーな零細政党だったのですが、いまや知名度だけは全国区となりました。
電話ボックスに乗ったり、「ヘイヘイヘイ!」と言いながら車で追いかけたりする様子から、「つばさの党」に狂暴なイメージがありますが、取材する側の身の危険ということで言えば、「つばさの党」は極めて安全だと言えます。「NHKから国民を守る党」とはケタ違いに安全です。黒川敦彦や外山麻貴は、ちゃんと話せるところまでは話してくれますし、話す内容に大きな嘘が紛れることは少なく、ある程度のコミュニケーションが成り立ちますので、取材の難易度は高くありません。また、「つばさの党」を支持している人たちも会話が成り立ちます。
そして、黒川敦彦には「やらかしの黒歴史」がありますが、政党単位で見た時には、前身は「オリーブの木」で、ただホゲホゲした選挙を繰り広げていただけなので、歴史を知らないと取材ができないというわけでもありません。今から「つばさの党」を熱心に取材する人がいれば、今から第一人者になるチャンスがあります。ただ、問題は「つばさの党」の第一人者になったところで、何かが儲かる予感もしないし、単にマニアックなだけで、何のためにこれをやっているのかがわからなくなるかもしれません。
今後の「つばさの党」の方針は、引き続き、ビジネスパートナーである山中裕とともに、ビジネスをしてお金を稼ぎ、「つばさの党」の活動資金を捻出し、政治活動をしていくということのようです。やはり黒川敦彦や根本良輔が立候補してくる可能性は高いと言えるのではないでしょうか。
黒川敦彦がいなくなっても、外山麻貴を中心に、顔を出さない「つばさの党」のメンバーが留守を預かり、組織が維持できたことに自信を覗かせていますので、小規模ながら、N国党よりも強固な組織が出来上がっていると言えます。この7ヶ月の勾留を経て、「つばさの党」は強くなってしまった可能性があり、現状、選挙で勝つほどの力はないものの、政治団体として何かを訴える力は増してしまったのではないかと思われ、僕がニートになる日が遠のいていると思います。
■ 立花孝志、埼玉地検にお呼び出し
反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」の尊師・立花孝志が、12月18日に埼玉地検に呼び出され、外山麻貴の脅迫容疑について事情聴取されていたことが明らかになりました。
12月22日には兵庫県警の取り調べを受けることになっている立花孝志ですが、連日、いろいろな容疑で取り調べラッシュとなっており、罪が渋滞しています。
ちなみに、今回、脅迫の容疑がかかっているのは、黒川敦彦の内縁の妻である外山麻貴に対し、「しばく」と表現したことが原因です。立花孝志は現在、懲役2年6ヶ月・執行猶予4年の「お弁当持ち」ですが、どうして「お弁当持ち」になったのかと言えば、中央区議だった二瓶文徳に対し、母親や彼女を知っているので、街を歩けなくすると脅したからです。本人ではなく家族に危害を加えるような表現をしたことがアウトだったわけですが、今回もまったく同じ構図で脅迫容疑がかかっています。
立花孝志は、アホのN国信者向けに「これまで何度も警察や検察の取り調べを受けているが、逮捕されたことは一度もない」と豪語。しかし、何度も警察や検察の取り調べを受けている時点でヤバい奴であり、逮捕をされていなくても、不正競争防止法違反、威力業務妨害、脅迫罪の前科3犯で懲役2年6ヶ月・執行猶予4年です。そんな人間が「逮捕されたことがない」と豪語したところで、「さすが立花さん、正義の人だわ!」にはならないのですが、いまだに立花孝志を崇拝しているアホのN国信者どもは、「法律を熟知しているからですね、さすが立花さん!」です。極限のヤバさです。
いよいよ「Xデー」を迎えるかもしれないという不安から、いろいろなやる気が失せて、薄暗い部屋の中で、せいぜい短い動画を撮るぐらいしかできなくなっている立花孝志。
あと3日となった19日には、読売グループ会長の渡辺恒雄さんがお亡くなりになったことを受け、「これで堀江貴文がテレビ局を買える」などと妄言を吐いていましたが、経営破綻した北九州のFM局の最大株主になったぐらいで、堀江貴文のような人間がキー局を買うというのは夢のまた夢だと言えるのではないでしょうか。
しかし、まもなくシャバから消えるかもしれない尊師・立花孝志は「テレビ局を買うのは、ナベツネが死んでからだ」とアドバイスをしたと豪語。これでナベツネが死んだので、堀江貴文の時代が到来すると言い、アホのN国信者たちは「各テレビ局よ、震えて待ってろ!」だそうです。
立花孝志は、テレビや新聞を「オールドメディア」だと批判しますが、その「オールドメディア」を買収したいと思っているのは、他ならぬ、立花孝志や堀江貴文なのです。きょうび、テレビや新聞の役割を理解せず、敵認定しているアホの子たちは、「既得権益ガー!」をしていますが、何が問題なのかを構図すら理解できていないということでしょう。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
アホのN国信者に向け、尊師・立花孝志は「日曜に事情聴取をされることになったのは忙しいからだ」とホザいていましたが、何も忙しいことはありません。今日も六本木の高級マンションの薄暗い部屋から配信しているぐらいですし、昨日は埼玉地検で取り調べを受ける時間はありました。
もちろん、警察は24時間営業ですし、定休日なんてありませんので、日曜日に取り調べが行われることもあるにはありますが、それでも基本的にはカレンダー通りに動いているものです。それをわざわざ日曜日にお呼び出しをするからには意味があるわけですが、立花孝志は「忙しいから」と言ってN国信者たちを安心させています。
ただ、こうしている間にも着実に時間が経っていて、12月22日まではあと3日となりました。立花孝志は「自分は今まで一度も逮捕されたことがないので、奥谷謙一委員長に対する名誉毀損ごときで逮捕されることはないはずだ」と思っていますが、果たして、警察から聴取されるのが、奥谷謙一委員長に対する名誉毀損だけでしょうか。
我々の期待は膨らむばかりですが、泣いても笑っても22日は必ず来るわけで、立花孝志が兵庫県警に行ったきり、ずっと帰って来ないパターンを望みます。そうじゃないと、来年1月の南あわじ市長選や岸和田市長選で迷惑をかけちゃうことは避けられないので。