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【選挙ウォッチャー】 衆院選2021・東京3区レポート。

 10月19日告示、10月31日投票で、衆院選が行われました。
 これまで麻生太郎が立候補した福岡8区に始まり、半年ぐらいかけてコツコツとレポートにまとめてまいりましたが、この「東京3区」のレポートが最後になります。
 東京3区は、品川区、大田区の一部、大島や三宅島、八丈島や小笠原諸島がエリアが選挙区となっており、実は、尋常じゃなく広い選挙区です。実質的には、品川区や大田区を中心に回ることになると思いますが、離島があるのも東京の特徴です。

石原 宏高 57 現 自民党
松原 仁  65 現 立憲民主党
香西 克介 45 新 日本共産党

 当初の計画では、2022年の参院選の最中に、衆院選のレポートをすべて出し終わるつもりだったのですが、想像以上に「NHK党」が躍進してしまったため、一人でも多くの人に「NHK党は反社会的カルト政党」であることを知ってもらうために「臨時レポート」を連発したので、レポートのリリースが遅くなりました。
 しかし、「参政党」「NHK党」が躍進してしまった背景には、「岸田文雄総理が東京3区を最終の応援演説の場所に選んだ」ことも、なにげに関係しています。ネトウヨから絶大な支持を得ていた安倍晋三と、ネトウヨからの支持は必要ないと考えている岸田文雄総理との違いが、ネトウヨになってしまうぐらいのアホの層を「NHK党」に流しているとも言えるので、実は、けっこう大事な選挙区となっています。


■ 香西克介候補の主張

 香西克介さんは、「共産党のジャイアン」というキャッチフレーズの2人の娘の父です。中2の時に叔母が突然、脳腫瘍で亡くなり、のちに広島で被爆をしていたことを知り、戦争について真剣に考え始めた時に、小林多喜二など戦前に命がけで平和のために戦った人や党に出会い、自分も未来に誇れる生き方がしたいと日本共産党に入党。貧困、暴力、原発、基地、戦争、差別、羽田飛行ルート、二酸化炭素などをなくしていこうと考え、活動をしているといいます。
 しかし、こうして高い志を持って政治に取り組みたいと考える人は、あまり評価をされません。現在の日本では「ガーシー」を当選させるくらい、政治に無関心を極めているからです。その思想を支持するわけではありませんが、「マルクス主義とは何か?」ということさえ知らずに、イメージだけで共産党はダメだと考える人が多いからです。日頃のネトウヨの発言は、決して無視できないもので、投票率が上がり、石原宏高さんも松原仁さんも得票数が上がっているのに、香西克介さんだけが得票数が下がっているという現実を無視してはいけません。香西克介さんの意見が変わったわけでも、何か事件をやらかしたわけでもないのに、どうして票が減ってしまうのか。これが「圧倒的な物量でネガティブキャンペーンを展開されているから」だということを知っていただきたいのです。


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