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【選挙ウォッチャー】 岩沼市長選2022・分析レポート。

 5月29日告示、6月5日投票で、宮城県の岩沼市長選が行われました。
 これまで2期連続で無投票当選となっていたため、市長選が行われるのは12年ぶりということですが、久しぶりに市長の椅子が空いたため、保守分裂選挙となり、地元はそれなりに盛り上がっていました。
 宮城県内の選挙は、参院選と同日に柴田町長選が行われ、9月頃に七ヶ宿町長選と町議選が行われる予定で、残すは2つだけです。さすがに参院選のスケジュールとカブっている柴田町長選は取材が難しいですが、七ヶ宿町長選と町議選は、面白そうだったら見たいと思います。

佐藤 淳一 49 新 保守系(元市議会議長)
村上 智行 53 新 保守系(元県議会議員)
加藤 博子 72 新 革新系(市民団体代表)

 今回の岩沼市長選や宮城県議補選は、皆様のクラウドファンディングのおかげで取材することができました。ストレッチゴールを達成できなかった時には諦めようと思っていたのですが、諦めることなく取材ができたのは、皆様のおかげです。
 今年は参院選、来年は仙台市議選や宮城県議選が行われますので、これからたびたび宮城県を訪れることになると思いますが、全国でも珍しく立憲民主党が頑張っている土地なので、選挙は熱くなると思います。


■ 加藤博子候補の主張

 加藤博子さんは、2018年に宮城県議選に立候補したことがありましたが、その時は村上智行さんにダブルスコア以上の大差をつけられて落選しています。なので、既に決着はついており、いくら保守分裂選挙になったとしても、漁夫の利で勝利をつかみ取るのは非常に難しい状況にありました。
 公約として掲げているのは、女川原発の再稼働に反対し、福島第一原発の汚染水放出の反対。ハコモノ政策からの脱却。輸入に頼らない食料自給率のアップなど。SDGsの観点からゴミを減らすための取り組みもしていくとしています。
 毎度のごとく、公約として掲げているものは素晴らしいですが、岩沼市はなかなかの保守地盤だと評判で、加藤博子さんの出る幕はありません。加えて、選挙を戦う体制も整っていませんでした。加藤博子さんの選挙事務所と思われる場所に行きましたが、思いっきり自宅でした。さすがに自宅の写真を撮って帰ってくるわけにもいかないので、写真はありませんが、「選挙事務所」と書いてあっても、なかなか入りづらい雰囲気になっていました。

加藤博子さんの選挙公報

 選挙事務所を見た瞬間、「これは厳しい」と悟りましたので、これ以上の取材はしませんでした。また、今回は岩沼市長選と宮城県議補選で、各陣営がタッグを組んでいたのですが、加藤博子さんは宮城県議補選に立候補していた植田美枝子さんとタッグを組めていたとは言えず、植田美枝子さんが3726票獲得できているのに対し、加藤博子さんは1147票しか獲得できていないところを見ると、ひょっとして嫌われている可能性があります。


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