【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#567)。
いつになったら、尊師・立花孝志はブタ箱に入るのか。
皆さんも、毎日、ワクワクしながら見守ってくださっていることと存じますが、今のところ、まだ警察に動きはありません。ただ、アチコチから「そろそではないか?」という声が出ており、我々の期待は高まるばかりです。
さて、今日は少しだけ真面目な話をしたいと思います。
実は今、反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」を未成年が取材することについて、賛否の論戦が交わされています。このことについて、僕はたびたびツイキャスでは意見を述べておりましたが、正式に表明しておりませんでしたので、今日は少しだけ僕の意見を書いておきたいと思います。
これは批判をしているわけではなく、「NHKから国民を守る党」という反社会的カルト集団が、どのようなものかをよく知る人間だからこその意見であって、「こういう意見もあるんだな」ということを知っていただきたいと思っているだけです。本当に危険だと判断した時には、直接、半ば強制的に安全な所に追いやるつもりなので、現段階では「黄信号」だと思っていただければと思います。
■ N国の取材に未成年が立ち入ることの是非
裁判で明らかになっているように、「NHKから国民を守る党」は、「反社会的カルト集団」と言っても名誉毀損にはならないし、「サリンを撒かないオウム真理教のようなもの」と言っても名誉毀損になりません。
自分でそう表現しておいてなんですが、こう言っても名誉毀損にならないというのは、よっぽどのことではないでしょうか。
裁判の判決文では、「NHKから国民を守る党」のことを「不法行為や犯罪行為等を平然かつ盲目的に行う危険な集団」だと位置づけています。ほとんど「犯罪者集団」だと言っているようなもので、まさに「反社会的カルト集団」という言葉は、これ以上ないほどピッタリな表現だったと言わざるを得ません。
つまり、「NHKから国民を守る党」は、「危険な集団」なのです。
尊師・立花孝志がYouTuberという性質もあって、なんとなく親しみやすいように感じるかもしれませんが、2022年の参院選で比例区から立候補した9人のうち4人は、わずか2年の間に、それぞれ別の罪で逮捕されています。
前科者たちを合わせると、尊師・立花孝志を含め、ほとんどが現在進行形で罪に問われている人か、過去に罪に問われたことがある人たちです。こんな政党や政治団体は、他にはありません。
また、尊師・立花孝志や「NHKから国民を守る党」を少しでも批判しようものなら、実にさまざまな嫌がらせを受けることにあります。少なくとも僕は10万円の懸賞金をかけられ、「逃亡中の詐欺師」だと嘘をつかれ、2人組のヤカラに襲撃をされたことがあります。
立花孝志やN国党を批判していなくても、兵庫県の百条委員会で、普通に仕事をしているだけで、N国信者らに目をつけられると、着払いや後払いで健康食品が送られてきたり、勝手に市民共済に契約されたりと、非常にタチの悪い嫌がらせを受けることになります。そういうことからしても、「NHKから国民を守る党」は、やはり「非常に危険な団体」であると言えます。
それだけではありません。浜田聡が熱心に取り組んでいるのは、統一教会と国会を結ぶパイプ役です。統一教会が、いかに「反社会的」であり、「カルト的」であるかは説明するまでもありません。あるいは、立花孝志がドバイで会っていた人たちは、それぞれ帰国後に逮捕されていたりします。N国党の人脈もまた「反社会的」であると言えます。
つまり、「NHKから国民を守る党」という政治団体は、あくまで表向きは「政党」のような姿をしていますが、実際には、社会の秩序を乱すことを楽しんでいる危険な「反社会的カルト集団」であり、取り扱いとしては「ヤクザ」と同じだと言ってもいいと思います。
なぜ「NHKから国民を守る党」を取材する人間が、今日まで僕しかいなかったのかと言えば、ちょっとでも批判的な記事を書かれようものなら、すぐに裁判を仕掛けてくるし、取材した記者に嫌がらせをするもので、大手の新聞社や通信社たちが引き上げ、フリーランスの僕しか残らなかったからです。
つまり、「報じること」を生業にしている大人たちの組織でさえ、立花孝志は「危険な集団」だとして撤退しているので、そこで未成年が取材することについては、今のところは問題がなくても、いつか問題が起こる可能性は否定できません。そして、こうしたことに未成年が巻き込まれるということがあってはならないと考えています。
未成年ながらに、政治や選挙の取材をすること自体は、僕はそこまで否定的ではありません。多くの政治家は「ちゃんとした大人」であり、基本的に取材が危険であるということはありません。しかし、「NHKから国民を守る党」だけは違います。尊師・立花孝志自身が「法の一線を越えるタイプの人間」であって、現在進行形でさまざまな名誉毀損を繰り返しています。
こうした人間が政治にカラむことで、日本の政治がますます混迷していくということを知ることは大切で、それ自体を知ろうとすることは大事かもしれませんが、だからと言って、「N国党の現場に来ること」は安全が担保されません。
藤井聡太さんが未成年の頃から頭角を現していたように、ジャーナリズムの世界も未成年の頃から頭角を現し、大人を超える記事を書いたりすることはあると考えています。しかし、「NHKから国民を守る党」は「反社会的カルト集団」であり、「サリンを撒かないオウム真理教のようなもの」だと考えれば、こんな所に未成年が来るべきではないというのは、賭博場や風俗店と同じ理屈です。本当だったら18歳を超えていても、よほどの覚悟がなければ来るべきではなく、「大手新聞社や通信社が大人の記者すら安全を考えて撤退させている場所」であるということは知っていただきたいです。
なので、個人的な思いとしては、別の現場で会えれば会いましょうということで、「NHKから国民を守る党」にはなるべく近づかず、ネット越しに状況を見守るだけで十分ではないでしょうか。やはり未成年が戦場の取材をしない方が良いように、「NHKから国民を守る党」は、裁判所も認めるぐらいに「危険な集団」なので、体を張るのはもう少し経験を積んでからが良いと思います。
■ 中居正広の話で盛り上がるバカ
反社会的カルト集団「NHKから国民を守る党」の尊師・立花孝志は、アホのN国信者をはじめ、ネット民たちを煽るため、中居正広氏の性的なトラブルを題材に、フジテレビのみならず、すべてのテレビ局を「悪」として扱うパフォーマンスを始めています。
しかし、これは完全なるダブルスタンダードです。
中居正広氏をアウトとするならば、岸和田市の永野耕平市長もアウトとしなければ筋が通りません。中居正広氏はアウト、永野耕平市長は「女性が被害を訴えているけど、ただ不倫をしていただけだからセーフ」という話になってしまうのは、話が一貫していません。
要するに、さまざまな性被害を面白がってコンテンツとし、事件としてではなくエンタメとして見る下衆なN国信者たちを相手に、自分たちの誘導したい方向に世論を導こうとしているに過ぎないということです。
この投稿のヤバいところは、「元警視庁捜査一課」を名乗る人間が、「噂話を根拠に中居正広氏を日頃から悪かった」と話しているところです。これがそこらへんの素人の投稿であれば、「そんなことを言う人もいる」ということで流される話です。しかし、警視庁の人間が「火のない所に煙は立たない」などと言い出すのは、非常に危険な話です。素人がどのような感想を抱こうが勝手ですが、警察の人間が噂で容疑者扱いするようになったらおしまいです。もちろん、噂を軽視せずに幅広い可能性を持つことは大切かもしれませんが、それでこんな投稿をし始めたらアウトです。
それこそガーシーこと東谷義和に話を聞いてみればいいですが、中居正広氏が押尾学や当時の市川海老蔵と同じような場所で飲んでいたり、あるいはカラんでいたという噂なんてないのではないでしょうか。
だいたい、いくら警視庁を辞めて素人になったとはいえ、ペラペラとこんなことを書いてしまう人間なんて信用ができないし、こんな適当すぎるポストを引用して、「正義の内部告発者の佐藤誠さんが言うんだから、本当なんでしょうね!」と、アホのN国信者たちを誘導していく。アホのN国信者たちはガチのアホなので「そうだったのか!」です。
今、立花孝志にとって、中居正広氏の話は格好のネタです。何を話しても50万回以上の再生数となり、もしこれに広告がついていたら、とんでもない収益になっていたのではないでしょうか。
これまで立花孝志は「中居正広の話をオールドメディアは一切報道しないじゃないか!」と大騒ぎしていましたが、中居正広氏が公式に認め、謝罪をすると、各社が一斉に報じました。つまり、どのメディアもそうですが、噂話の段階で相手の言い分も聞かずに犯人扱いするようなことはなく、事実を認めたところで「それは揺るぎない話ですね」となって、初めてテレビや新聞で扱われるようになるという話に過ぎません。それを「隠してる!」と叫んでいること自体、ただの世間知らずのバカに過ぎませんが、こんなホラッチョ人間を「尊師」として崇めているから、こんなことになるのではないでしょうか。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
1月10日に行われた党の定例会見で、尊師・立花孝志は、今年も億単位の政党助成金を受け取ることができなかったことを報告しました。
もし浜田聡や齊藤健一郎が大津綾香党首に頭を下げれば、大津綾香党首が管理することにはなれど、政党助成金を受け取ることはできました。ところが、大津綾香党首の軍門に下ることはプライドが許さないため、億単位の政党助成金を受け取る権利を捨て、あくまで今年の夏の参院選で政党要件を満たし、再び立花孝志の手に億単位の政党助成金を取り戻したいと考えているようです。
一方で、立花孝志は「日本保守党」に合流の打診をしたそうです。「日本保守党」は、昨年の衆院選で、河村たかしさんを含む3議席を獲得。2%の得票率を超えたことで、N国党が合流しなくても政党助成金を獲得することに成功しており、わざわざN国党を受け入れることに何のメリットもないことから全力でスルーしているといいます。
つまり、立花孝志らが再び巨額のお金を手にするためには、とにかく夏の参院選で得票率2%以上を獲得する以外に道はなく、そのためには全国の都道府県選挙区に1人以上の候補を立てることは必須となるため、45選挙区に300万円ずつかかると計算すると、供託金だけで1億3500万円がかかる計算になります。今の立花孝志に、これだけのお金を貸してくれる人がいるのかという話になりますが、お金持ちにこだわらず、アホのN国信者たちから巻き上げることにすれば、もしかすると、それくらいを集めることは可能かもしれません。
いずれにしても、今、立花孝志は「巨額の政党助成金を得るために、巨額の投資が必要な状態」となっていますので、膨れ上がる借金を回避することができません。まずはお金持ちを騙して借金を試みると思いますが、お金持ちとの交渉が決裂した場合には、アホのN国信者たちからお金を集めることになると思います。しかし、そのお金が返ってくることはないと思いますので、アホのN国信者どもがどうなろうが知ったこっちゃないとはいえ、警鐘を鳴らすのが僕の役目なので、「お金は返ってこないと思え!」とは言っておかなければなりません。
もっとも、参院選の心配をするまでもなく、今月中に「Xデー」を迎えてブタ箱に入ってくれれば、お金を損する人もいなくなり、すべてがハッピーエンドになるはずなのですが・・・。