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【選挙ウォッチャー】 さいたま市長選2021・分析レポート。

5月9日告示、5月23日投開票で、さいたま市長選が行われました。政令市の選挙ということで、本来なら名古屋市長選のように大盛り上がりになってもおかしくないのですが、現職の清水勇人さんがあまりに強すぎて、早々に自民党がギブアップ。対抗馬を出したのが共産党のみということで、かつてないほど盛り上がらない選挙になってしまいました。ぶっちゃけた話、選挙をやる前から結果が決まっているようなものと言えるのですが、そんな選挙でもしっかり見ておくのが「選挙ウォッチャー」です。共産党推薦の「あったか先生」は、かなり真っ当なことを主張していましたので、良い公約を掲げていても当選しないというのは、まだまだ日本が未熟な国である証拠だと思います。

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清水 勇人 59 現 4期目を目指す
前島 英男 68 新 共産推薦(あったか先生)

前回の投票率が31.44%だったわけですが、今年はコロナ禍だということもあって、前島英男さんの話を直接聞いたりすれば、少しぐらいは選挙に行きたい気持ちになるかもしれませんが、ほとんどの人が無関心だと思いますし、選挙をやっていることすら気づかないと思われ、過去最低投票率を記録することは避けられないのではないかと思います。行政経験など現実的なことを踏まえれば現職しかいないと考える人は多いと思いますが、せっかくなので、あったか先生の主張ぐらいは記録しておきたいと思います。


■ 政令市の市長選にウンコ候補たちは出てこない

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さいたま市には約126万人が住んでおり、123万人の青森県、121万人の岩手県、113万人の石川県よりも、たくさんの人の生活を守らなければなりません。そんな政令市の市長選なのですから、まともな候補者がたくさん出てきてくれないと困るのですが、「投票率を上げたい」という表向きの理由を掲げるウンコ候補たちも、なぜか、さいたま市には立候補してきません。千葉県知事選や東京都議選には立候補してくるのに、さいたま市長選には立候補しないのです。これは政令市の市長選に立候補するには240万円と高額な供託金が必要になる上に、没収される確率が高く、なおかつ政見放送がないために、ただ目立つということだけを考えた時にはおいしくないからだと考えられます。実際は、バカが立候補してくると投票率が上がるどころか下がる傾向にあるため、出てきてくれない方が良いのですが、これだけでも「投票率を上げたい」というのが建前に過ぎないことがよくわかります。彼らは選挙で「自己顕示欲を満たしたいだけ」なので、政令市の市長選に立候補してくることはないのです。実際、本気で政治のことを考えているわけではありませんし。


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