【選挙ウォッチャー】 伊勢原市長選2020・分析レポート。
9月13日告示、9月20日投開票のスケジュールで、伊勢原市長選が行われました。同じ神奈川県央にある座間市長選では、新人の女性候補を現職を破る劇的な選挙となりましたが、こちらは「自民・公明推薦の現職vs共産の新人」というベタな構図となってしまったため、ある意味、選挙をやる前から結果が決まっているような選挙になってしまいました。気づけば、この国の共産党アレルギーは全国に蔓延し、4年間で約15%ほど票が減り続けているので、どれだけ真っ当な主張を繰り広げていても、共産党というだけで勝負にならない現実があります。
高山 松太郎 70 現 自民・公明推薦
小林 京子 68 新 共産推薦
共産党に言わせれば、伊勢原市の現職市長は近隣の自治体に比べて、小児医療費無料化や小中学校のエアコン設置などが遅く、「予算がない」を言い訳にして、教育環境や子育て支援などが後回し。一方で、マイナンバーカードの積極的推進、公共施設の縮小と有料化は推進、業務の峯井委託化の推進など、必要なことはやらないのに、必要ないことばかりやっているということになっています。実際に、市民の皆さんにその実感があるかどうかは微妙なところですが、伊勢原市は東京で働く人たちのベッドタウンで、働いている人たちは日常生活が忙しすぎて政治には関心がないという感じかもしれません。
■ 草ボーボー伊勢原市の現実
伊勢原市は、一部の道路で渋滞が酷く、歩道の草はボーボーです。これだけを見ても、伊勢原市の財政がそれほど豊かではない、もしくは、使い方が偏っていることがわかります。新型コロナウイルスの影響で、飲食店などの売上は軒並み下がっているわけですが、この通り沿いの美容室なども閉店に追い込まれていましたので、これだけ車通りが多くても商売が成り立たないところを見ると、伊勢原市でビジネスをしている人たちは、皆さん、けっこう厳しい状態にあるのではないかと思います。倒産が増えてしまうと、これからますます市の財政は厳しくなってしまうと思うので、今こそ乗り切るための知恵を出さなければならないところですが、今のところ、具体的なアイディアは何もないようです。大阪府や大阪市では、潤沢な予算があるはずなのに、こうした草刈りのようなものの予算を削減したため、道路の草がボーボーであることが話題になっていましたが、伊勢原市も大阪市もあんまり変わりません。いよいよ草が点字ブロックさえ塞いでいるほどです。
この歩道を視覚障害者の方が歩くかどうかは知りませんが、歩くことを想定して点字ブロックを敷いているのでしょうから、草が点字ブロックを覆い隠すようなことがあってはならないと思うのです。市役所に電話をかけたら点字ブロック分ぐらいは草を刈ってくれるのかもしれませんが、管理ができないなら、いっそのことコンクリートにしてしまった方がマシでしょう。雑草の生命力は半端ではないので、コンクリートにしても、その間から雑草が生えてきて、最終的には同じような状態になってしまうのですが、やはり何かしらの対応は必要になることでしょう。市長はそういうことを考えているのでしょうか。
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