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【選挙ウォッチャー】 三鷹市議選2019・分析レポート。

のっぴきならないN国問題や新型コロナウイルスなどで、なかなかお伝えすることができず、まさかの1年半も経って、ようやくリリースされることになった三鷹市議選。2019年の統一地方選のスケジュールだったので、4月14日告示、21日投開票でした。三鷹市の定数は28で、ここに34人が立候補。当時はまだそのカルト性が知られていなかったNHKから国民を守る党も立候補しましたが、なんと、三鷹市では無事に落選しています。その他にも「あたらしい党」が候補者を擁立するなど、なにげに面白い選挙だったので、だいぶ鮮度は落ちていますが、それでもそこそこ楽しめるレポートになっているのではないかと思います。

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少し興味深いことがあるとすると、三鷹市では立憲民主党と国民民主党でハッキリと明暗が分かれているということです。やはり東京では、立憲民主党と国民民主党では人気に大きな差があり、このまま国民民主党が存続したとしても勝つことはできなかっただろうと思います。今、国民民主党の大半が立憲民主党と作る新党に合流するという話になっていますが、もし玉木新党ができた時には、相変わらず悲惨な結果になってしまうと思います。僕は玉木雄一郎さんに何も期待をしていないので、どうなってもいいんですが、このままでは香川2区で選出され続ける無所属のオジサンになってしまいそうなので、笑いながら見守ろうと思っています。


■ N国信者を無事落選に導く

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これはただただ三鷹市民の皆さんがアッパレだったとしか言いようがありませんが、NHKから国民を守る党から立候補してきた山本貴平を見事落選に導きました。山本貴平は7月の参院選で北海道選挙区から立候補し、これだけ迷走を続けている今も熱心なN国信者として活動している男です。かねてから言っているように、N国信者というのは猛烈に頭が悪いので、ネトウヨをこじらせた末にN国信者になっている人間も少なくありません。山本貴平もまた典型的なネトウヨで、既存メディアが腐っているからNHK改革が必要だと訴えるタイプのマヌケな人間です。

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沖縄の実情を自分の目で見て確かめることもなく、ネット上に蔓延るネトウヨの言説を信じ、最終的に田母神閣下を引用リツイートしたあげく、「沖縄の反日オールドメディア達がさらに足を引っ張る」とツイートしているのですから、N国信者の知性がどれほどのものなのかが分かると思います。

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山本貴平がリツイートしているのは、百田尚樹、山田宏、鈴木信行、中曽千鶴子、橋本琴絵など。こんなメンツを喜んでリツイートしている人間は、まず一般社会では気持ち悪がられてしまい、会社では浮いた存在になると思いますが、NHKから国民を守る党では「NHKをぶっ壊す!」という念仏を唱えられる限り、どんな奴でも受け入れられます。それこそがNHKから国民を守る党のカルト化が進む原因でもあるのですが。

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ネタでも何でもなく、ガチで「大日本帝国万歳」と言ってしまうレベルのアホさ加減。義務教育レベルで勉強したことも忘れ、アホが作ったYouTubeの言説を信じた末に「大日本帝国万歳」です。この調子で、アホがホワイトボードの前でデタラメな解説をしている動画を信じた末に、今では立派なN国信者になっているのですから、テレビを改革する前にYouTubeを改革した方がいいのかもしれません。日本のみならず、世界規模でアホが大暴れしている原因の一つはYouTubeだと思います。

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1年前の「NHKから国民を守る党」は、ちょこちょこと地方議員が生まれている程度の政治団体だったため、存在を知らない人も多くいました。彼らが人々をどう騙したかと言ったら、ふざけているように見えて、本当はふざけているわけではなく、真面目にNHKをぶっ壊すために頑張っているような錯覚を起こさせたのです。立花孝志自身が元NHKの職員だったということも信憑性を増す要因になりました。実際には単なる庶務のオジサンだったくせに、経理や記者を歴任し、最終的に海老沢会長の鞄持ちを務め、NHKの巨額の裏金工作を一挙に担っていたという設定になっていたため、正義感に溢れる男が立ち上がったのだと勘違いする人が続出したのです。立花孝志のスーパーサラリーマン伝説を信じ込んだアホのN国信者が真面目な顔で立花孝志のデタラメ経歴を語っていたのも、市民を騙す原因になったと見ています。

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もし「NHKから国民を守る党」が参院選で1議席を取らなければ、世間の目はもう少し山本太郎さん率いる「れいわ新選組」に集まっていたかもしれません。ところが、よりによって「NHKから国民を守る党」という話題性のためなら何でもしてしまうようなカルト政党が1議席を獲得してしまったために、「れいわ新選組」の存在感はすっかり薄れ、今ではイロモノ政党として認識されるようになってしまいました。「歴史にifはない」と言いますが、三鷹市議選では落選していても、この立候補していたことが7月の参院選で1議席を獲得することにつながっていますので、カルトに騙されてしまった国民の責任は非常に重たいと言えるでしょう。


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