【選挙ウォッチャー】 大阪府議選2023・大阪市西区レポート。
3月31日告示、4月9日投票で、大阪府議選が行われました。
西区の定数は1で、今年で11期目を目指す重鎮の横倉廉幸さんと、30歳で新人の工藤祐貴さんの一騎打ちとなりました。今でこそ大阪維新の会の重鎮として活躍している横倉廉幸さんですが、もともとは自民党のベテランでした。なので、自民党を支持している人たちからも一目置かれる存在なのですが、果たして、どのような結果になったのでしょうか。
今、日本維新の会は、梅村みずほが「入管法改悪問題」で亡くなったウィシュマさんに対し、とんでもない暴言を吐きまくり、維新としては何一つ悪いことをしたとは思っていないけれど、これだけ世間から叩かれるようになると、イメージが悪くなってしまうので、党員停止6か月という「形だけの処罰」をすることになりました。党員を停止されたからと言って、特に何かがあるわけでもなく、梅村みずほは参議院議員なので解散がなく、2025年までは参議院議員としての身分が保証されているので、特に困ることは何もありません。何もないけど、何か重ための処罰をしたっぽい雰囲気を出すというフェイクをかまし、「維新はちゃんと処罰をするんだ!」という感じを出しています。
実は、こうした「維新はクソ」という話が凝縮しているのが「西区」という選挙区であり、皆さんに知ってほしい事実があります。本当は無料部分で書くべきなのかもしれませんが、そのうち多くの人が口々に噂するようになると思いますので、まずは有料部分で書き、無料部分では「大阪万博」がどれだけ失敗しそうなのかを書きたいと思います。
■ 大阪市西区・選挙ボード解説動画
■ 大阪万博の今を伝える(#5)
2025年の「大阪万博」には、とても大きな問題があります。
大人の入場券が8000円、12歳~17歳が4400円、4歳~11歳が2600円になる見込みなのですが、これだけ値段が高いと、なるべく朝から晩まで万博を楽しみたくなります。朝から晩まで楽しむとなると、万博会場の中で2回ぐらいはゴハンを食べることになると思いますが、「万博にうまい食い物があるのか問題」にぶち当たります。
今でこそ、ディズニーランドの中で食うメシはなかなかうまいですが、かなり昔は「高いのに美味しくない」と評判が悪く、改良に改良が重ねられた結果、今はだいぶマシになっています。ただ、それでも「ハンバーガーみたいなジャンキーなものではなく、もっとちゃんとした料理が食べたい」という人もいます。そんな人たちはホテルに戻って食事をしたり、近隣の「イクスピアリ」などの商業施設でメシを食べます。手にスタンプみたいなのを押して再入場することが可能なので、外で食べる人もそれなりにいます。
さて、問題は「大阪万博」です。「大阪万博」の外には、ホテルもメシ屋もありません。コスモスクエア駅まで戻ったところで、うまいラーメン屋こそありますが、ラーメンを食べるためにコスモスクエアまで行く奴はいません。再入場するにしても、近隣にちゃんとしたメシ屋が存在しないという重大な問題があります。
実は、「大阪万博」には、お好み焼きなどの「大阪ならではの食べ物」を提供してくれるブースが出展する計画になっていました。大阪外食産業協会が出展し、「食いだおれの街」をアピールする計画になっていたのです。もし万博の会場で「大阪ならではのメシ」が食えるなら、多少高くても食べようかという話になりそうなのですが、なんと、大阪外食産業協会は会員企業から賛同が得られず、数十億円とされる出展費を出すことができないとして出展を見送る決断をしました。さすがにメシがないということはないと思いますので、何かしらのブースが出るとは思うのですが、「ちゃんとしたメシは食えるのか?」という最大の問題はまったく解消されておりません。
いかんせん「夢洲」という何もないところで開催してしまうもので、会場を抜け出してメシを食うこともできやしません。「メシ」というのは非常に重要な要素なので、ちょっと抜け出して近隣の施設でメシを食うこともできないとなると、10万人以上の客が路頭に迷うことになります。
大阪の外食産業で大成功を収めてきた企業が500社ぐらい集まっている協会が「大阪万博にはブースを出さん!」と決断したぐらいなので、採算が合わないことこの上ないのだと思いますが、それでも大阪万博のブースを出すということは、お好み焼き1個食べるのに、とんでもない金額を取られそうだということになります。近隣施設でメシを食えないということは、メシを人質に取れますので、屋台で500円のお好み焼きが1500円になるレベルではないでしょうか。ますますクソイベントになりそうな予感がしてなりません。
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