【選挙ウォッチャー】 衆院選2021・千葉6区レポート。
10月19日公示、10月31日投票で、衆院選が行われました。
千葉6区は、僕が住んでいる千葉県柏市のお隣、松戸市と市川市の一部です。当初は自民党の渡辺博道さんと立憲民主党の生方幸夫さんの一騎打ちになると考えられていたのですが、選挙の直前に生方幸夫さんの「日本から連れ去られた被害者というのは、もう生きている人はいない。政治家はみんなそう思っているということ」という失言が大々的に報じられて失脚。千葉5区から立候補予定だった共産党の浅野史子さんが急遽、千葉6区にコンバートされることになりました。
よりによって北朝鮮の拉致問題に関する失言ということで、そのまま立憲民主党から公認を出した日には、すべての選挙区に影響を及ぼし、立憲民主党が大惨敗してもおかしくないため、生方幸夫さんは切り捨てられ、無所属となりました。
年齢も年齢で74歳なので、さすがに失言直後で立憲民主党の公認が外れているとあらば、さすがに引退するかと思ったのですが、まさかの立候補を決め、この千葉6区は急にニオイが強めの選挙区になりました。
■ 渡辺博道候補の主張
渡辺博道さんは、この千葉6区の地で小選挙区制がスタートした1996年から立候補し続けている人物で、当時は渡辺博道さんが46歳、生方幸夫さんが48歳でした。2000年に比例単独になったことがありますが、以来、ずっと生方幸夫さんとシーソーゲームのように議席を取り合い、ここ最近は渡辺博道さんが連勝していました。
まさか晩年にライバルの生方幸夫さんが、このような形で失脚して大惨敗することになるとは思いもしなかったと思いますが、渡辺博道さんは今回の衆院選で「当選8回」を数え、復興大臣も務めました。
選挙直前に生方幸夫さんが失脚したため、今回の衆院選は大楽勝となりました。日本維新の会の藤巻健太さんも、地元での選挙活動がまったくできていない日本共産党の浅野史子さんも、正直、勝負にはならないと見られるからです。突然、寝ていても勝てるぐらいの状況になったのはラッキーとしか言いようがありません。
4年後は75歳となっているので、比例復活の名簿に載せさせてもらうことはできませんが、健康に問題がなければ、次回も余裕で当選できるぐらいの環境が整っていると思います。千葉8区の桜田義孝先生とは大違いです。
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