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【選挙ウォッチャー】 神奈川県知事選2019・分析レポート。

ぶっちゃけた話、神奈川県知事選はあまり取材ができていません。横浜市戸塚区でトラブルがあった日、現職の黒岩祐治さんが戸塚区に来ていたのですが、取材しようと思っていた矢先のトラブルだったため、撤収することになりました。多少なりとも応援するつもりで戸塚区まで行ったのですが、僕のテンションはダダ下がりになってしまったので、良かれと思ったことが裏目に出て、取材どころではありませんでした。なので、神奈川県知事選のみならず、中途半端に取材が終わったエリアを全部まとめてお届けしたいと思います。

黒岩 祐治 64 現 自民・公明・国民推薦
岸 牧子  62 新 共産推薦

神奈川県知事選は、どこにでもある「自民党系の現職vs共産党の新人」という構図になり、共産党でも良い人が立候補していれば投票したい気になっただろうに、ポスターを見た瞬間、「黒岩さんは微妙」と思っていた人たちが諦めたという話があります。国会であれだけ頑張っていた共産党の宮本岳志さんですら、まったく勝負にならなかったことを考えると、まったく無名の岸牧子さんがどこまで勝負になるでしょうか。この国の政治に対する無関心は絶望的なところまで来ていると思います。


■ 令和おじさんブームで指摘されていること

「令和」という元号は菅義偉官房長官が発表しましたが、以来、「令和おじさん」として人気になりました。こうした現象について、有識者たちは「菅義偉官房長官が令和おじさんとして人気になるのは、それだけ菅義偉官房長官のことを知らなかった証拠」と危機感を募らせています。安倍晋三総理のことは知っているけれど、菅義偉官房長官のことは誰も知らないということです。あれだけ官邸で記者会見をしていても、誰もそんな話は知らないし、菅義偉官房長官を知らないということは、今、国会で何が話し合われているのかも知らないし、森友学園の問題も、消費税の問題も、ほとんどの人は何も知らないというわけです。官房長官さえ知らないということは、神奈川県知事なんて知らないし、知事がどんな方針を立てているのかも知らないのでしょう。地元経済に大きく影響するカジノの問題だって、ハマ弁の問題だって、ほとんどの人はよく知らないのです。


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