【選挙ウォッチャー】 下地幹郎さんのカジノ汚職疑惑の記者会見(前編)。
昨日はカジノをめぐって中国企業から賄賂をもらっていた疑惑がある日本維新の会の下地幹郎さんが、記者会見をしました。東京で記者会見するのかと思いきや、わざわざ那覇の事務所で記者会見をすることになったため、今から沖縄に行くのは物理的に間に合わない。そんな時には我らがconfess・アツシ君の出番です。1万円かけてタクシーで急行してもらい、下地幹郎さんの記者会見の様子を映像で伝えてもらったので、ここからは僕の仕事です。NHKから国民を守る党・立花孝志代表とのウンコ投げ合戦で培った確かな技術をもって、下地幹郎さんの記者会見を美味しくいただくことにしました。さて、下地幹郎パイセンなんですが、中国企業から100万円受け取ったことをガッツリと認めました。沖縄のネトウヨの皆さん、中国からお金をもらっているのは辺野古の前で座り込みをしているおじい&おばあではなく、下地幹郎パイセンです。ぜひお見知りおきを!
■ 下地幹郎パイセン、100万円受け取る
「皆さまに置かれましては、お忙しい中、緊急の記者会見にお集まりいただきまして、ありがとうございました。年末年始にかけまして、事務所内で調査をした結果について、皆様にご報告をさせていただきたいと思います。平成29年10月の衆議院選挙の期間中、那覇市牧志の選挙事務所において、事務所職員が紺野昌彦氏から選挙資金として100万円の現金が入った封筒を受け取った事実が判明しました。この100万円はもちろん、受け取るべきものではなかったと思うので、このたび、紺野氏へ返却したいと思いますが、紺野氏が拘留中でただちに返却することができないため、返却できる環境が整い次第、可及的速やかに返却します。選挙資金を受け取った際、事務所職員は領収書を渡そうとしましたが、紺野氏が『領収書は要らない』と異常なまでに固辞したため、領収書を作成していませんでした。収支報告書は領収書の控えをもとに作成しますが、(メモのページをめくる)領収書を作成しなかったことで、控えもなく、収支報告書への記載が漏れてしまいました。選挙資金の透明性が保たれなかったこと、そして、今回のこのような事件に関係する人物から、選挙資金の提供を受けたことを深く反省しております。本当に申し訳ありませんでした」
弁護士などをつけず、一人で記者会見場にやってきた下地幹郎パイセンは、会見の冒頭で、事務所の職員が選挙資金として100万円を受け取っていたと釈明をしました。選挙資金を領収書で管理していて、領収書を発行しなかったら収支報告書から漏れるというのであれば、そんな人は他にもいそうなので、かなりの余罪が疑われるのですが、下地幹郎パイセンの事務所のお金の管理は一体、どうなっているんでしょうか。しかも、1000円や2000円の寄付だったら緊張感がなく漏らしてしまうこともあるかもしれませんが、よりによって封筒に入った100万円です。こんな大金が杜撰に管理される下地幹郎事務所って、職員がネコババしても分からないのではないでしょうか。ぜひ僕に働かせていただきたいです(舌なめずり)。
記者会見では、記者から厳しい質問が飛ぶことになったのですが、下地幹郎パイセンは華麗なる「チカラ技」で乗り切ろうとしました。まず、お金を受け取ったのは「秘書ですか?」という質問が飛んだのですが、下地幹郎パイセンはストロングスタイルです。
記者:「秘書で?」
下地:「事務所の職員!」
記者:「秘書ではない?」
下地:「事務所の職員です!」
記者:「あのー」
下地:「まあ、うちは全部、事務所の職員って呼ばせていただいていますんで、事務所の職員になります!」
下地幹郎パイセンの事務所では「秘書=事務所の職員」だし、「事務所の職員=事務所の職員」です。事務所で働いている限り、誰もがみんなが「事務所の職員」になるという素敵な事務所内共産主義が採用されています。
記者:「選挙資金として受領されたということですが、下地さんにご報告やご認識はあったんでしょうか?」
下地:「あの、その、調査をしましてね、ヒアリングをしました、みんなから。事務所の職員から」
記者:「騒動になってからですか?」
下地:「そうですそうです。で、ヒアリングをしましたら、職員は私に報告したということを申し上げているんです。しかし、僕、思い出せないんですよね、私そのものが。で、この選挙期間中でもあるんで、まあ、なかなか思い出せないという状況が続いていると。だから、職員がお話をしたということをですね、すべて否定することなく、もう一度私たちもヒアリングをしているという状況であります」
職員は報告したと言っているのに、下地幹郎さんは思い出せない。これはつまり、下地幹郎さんがポンコツだということです。「思い出せない状況が続いている」というのは下地幹郎さんの話なので、まるで他人事のように語っていますが、オマエがシャキッとしていればマルッと解決している問題だということは言っておきたいと思います。
記者:「現金については、紺野さん個人としての現金、あるいは企業としての現金か、どういうアレですか? 受け止めとしてはどういう?」
下地:「まあ、あの紺野さんから、これはいただいた100万円であるというようなことは間違いありませんので、紺野さんという認識は、私の中では今はあるのかなというふうに思っています」
下地幹郎パイセンは、完全にテンパっているのだと思いますが、「紺野さん個人からもらったんだと思っていました」で言い切ればいいところを、慎重になりすぎて「今はあるのかな」とか言っちゃうので、昔は違ったみたいなことになっています。こういう言い方をすると、まるで昔は中国企業からもらったものだと認識していたような感じになります。ちなみに、どうしてこうなったんだと思うかと記者に聞かれて、下地幹郎さんはこう答えました。
下地:「平成29年は私がこのIR議連の副会長をやっていますが、皆さんもお分かりのようにIR議連って、これだけの方がいらっしゃるんですね。これは各党から代表が出てきて顧問になり、各党から代表が出てきて副会長になり、そして幹事長がいて、副幹事長がいてという、こういうふうな構図になっていますから、ニュース報道で見てですね、IR議連に入っていることがこのIRとの、何って言いますかね、あの、関係が深いというよりも、我が党はこのIR議連には全員入れという指示が出ている党でもありますし、大阪IRをやるということがありますんで、まあこのIR議連に入っているっていうのの中の副会長が、特段大きな意味を持つものではないということは私も、私はそう思っています」
新事実ですが、日本維新の会の国会議員は全員「IR議連に入れ」という指示が出ていたそうです。そして、党に言われるがままにIR議連に入り、お金を受け取っちゃった下地幹郎パイセン。そして、大変ありがたいことにIR議連のオジサン・オバサンたちの名簿を見せてくれたもので、皆さんにどんな人がIR議連に入っているのかをお届けできることになりました。こんなことでもないと、IR議連のメンバーなんて知ることがないんですけど、下地幹郎パイセン、グッジョブです! それでは、まいりましょう。こちらがIR議連のメンバーです。ちなみに、Wikipediaにもメンバーが載っているんですが、正確かどうかがわからないので、とりあえず下地幹郎パイセンが持っている資料では、以下の通りです。
【顧問】
片山 虎之助 84 維新会 参 比例区
下村 博文 65 自民党 衆 東京11区
茂木 敏充 64 自民党 衆 栃木5区
山東 昭子 77 自民党 参 比例区
平沼 赳夫 80 自民党 引退
保岡 興治 死去 自民党 引退
【会長】
細田 博之 75 自民党 衆 島根1区
【副会長】
小沢 鋭仁 65 維新会 引退
金田 勝年 70 自民党 衆 秋田2区
櫻井 充 63 無所属 参 宮城県選挙区
下地 幹郎 58 維新会 衆 比例九州ブロック
園田 博之 死去 自民党 引退
玉木 雄一郎 50 国民党 衆 香川2区
野田 聖子 59 自民党 衆 岐阜1区
羽田 雄一郎 52 国民党 参 長野県選挙区
古屋 圭司 67 自民党 衆 岐阜5区
松原 仁 63 無所属 衆 比例東京ブロック
松浪 健太 48 維新会 衆 比例近畿ブロック
吉川 貴盛 69 自民党 衆 北海道2区
柿沢 未途 48 無所属 衆 比例東京ブロック
河村 建夫 77 自民党 衆 山口3区
佐藤 茂樹 60 公明党 衆 大阪3区
鈴木 克昌 76 自由党 引退
竹本 直一 79 自民党 衆 大阪15区
中山 恭子 79 希望党 引退
萩生田 光一 56 自民党 衆 東京24区
馬場 伸幸 54 維新会 衆 大阪17区
前原 誠司 57 国民党 衆 京都2区
松野 頼久 59 希望党 落選
山本 幸三 71 自民党 衆 福岡10区
【幹事長】
岩屋 毅 62 自民党 衆 大分3区
【副幹事長】
秋元 司 48 自民党 衆 東京15区
今津 寛 73 自民党 引退
佐藤 信秋 72 自民党 参 比例区
遠山 清彦 50 公明党 衆 比例九州ブロック
平井 卓也 61 自民党 衆 香川1区
松木 謙公 60 国民党 落選
笠 浩史 54 無所属 衆 神奈川9区
石関 貴史 47 無所属 落選
北村 誠吾 72 自民党 衆 長崎4区
柴山 昌彦 54 自民党 衆 埼玉8区
葉梨 康弘 60 自民党 衆 茨城3区
牧 義夫 61 国民党 衆 比例東海ブロック
室井 邦彦 72 維新会 参 比例区
【事務局長】
西村 康稔 57 自民党 衆 兵庫9区
【事務局次長】
東 徹 53 維新会 参 大阪府選挙区
伊東 良孝 71 自民党 衆 北海道7区
浦野 靖人 46 維新会 衆 比例近畿ブロック
河野 正美 58 維新会 引退
国場 幸之助 46 自民党 衆 比例九州ブロック
武井 俊輔 44 自民党 衆 宮崎1区
三原 順子 55 自民党 参 神奈川県選挙区
鷲尾 英一郎 43 自民党 衆 新潟2区
伊藤 忠彦 55 自民党 衆 愛知8区
今井 雅人 57 無所属 衆 比例東海ブロック
大家 敏志 52 自民党 参 福岡県選挙区
木下 智彦 50 維新会 衆 比例近畿ブロック
坂井 学 54 自民党 衆 神奈川5区
中村 裕之 58 自民党 衆 北海道4区
山下 貴司 54 自民党 衆 岡山2区
そもそも日本にカジノなんてものを作っていいのかという議論があると思いますが、積極的にカジノを進めようとしているのは、こちらの方々であるということになります。ぜひ次回の選挙の際、投票の参考にしていただければと思います。下地幹郎パイセンは、IR議連のメンバーはこれだけいるんだから、IR議連に入っていることは特別ではないと釈明しているんですが、IR議連のメンバーで中国企業からお金を受け取っちゃったのが他でもない下地幹郎パイセンなんですから、IR議連のメンバーが多いとか少ないとかいう話ではないのです。下地幹郎パイセンは、アウトなのです。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
今回、中国企業から賄賂を受け取った疑惑があるのは、沖縄1区の下地幹郎さん、沖縄2区の宮崎政久さんです。このうち、下地幹郎さんの方はお金を受け取ったことを認めているわけですが、賄賂を渡した容疑者の男性と関係が深いのは宮崎政久さんの方だと思いますので、こちらもしっかり説明していただきたいところです。辺野古基地を建設することに賛成しているネトウヨの皆さんは、中国が攻めてくるかもしれないから基地が必要だという話をしているわけですが、辺野古基地を建設しようと言っている議員が中国企業からお金をもらっていたわけですから、既に賛成側の方が中国とズブズブであると言えます。こんなマヌケな話があったでしょうか。辺野古基地に反対している人たちが中国からお金をもらっているなんていうデマを平気で信じているネトウヨの皆さんですが、本当にお金をもらっているのは、辺野古基地に賛成している自民党や日本維新の会の議員たちであるという事実を、しっかり受け止めていただきたいと思います。