【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#322)。
今度の参院選で、どうしても2%を超えなければならない「N国党」の尊師・立花孝志が、比例区に「ガーシー」こと東谷義和、在特会のメンバーである西村斉、同姓同名作戦と題して「大麻が好きな方の山本太郎」を擁立しようとしていますが、今度は東京や大阪などには5人のAV女優を立候補させると宣言し、いよいよ党の崩壊が間近に迫っています。
5月27日の定例記者会見では、東京、大阪、神奈川、埼玉、愛知の5つの選挙区にAV女優さんを擁立し、政見放送を持ち込み、AV作品を男性器にも女性器にもモザイクをつけない状態で納品すると宣言をしました。この記事を書いている間にも、あまりに批判が殺到したことから思いとどまったようですが、頭が悪すぎて救いようがありません。
■ 5人のAV女優を擁立するN国党
また立憲民主党で本多平直さんがパージされた時のようなことが起こっていて、立憲民主党が「AVの本番禁止法」というデマニュースが流されているのですが、この釣りのようなデマニュースに、まんまと乗せられた堀江貴文が立花孝志にセクシー女優さんを擁立してみてはいかがかと提案。堀江貴文の提案は何でも「YES」になってしまうアホの尊師・立花孝志が、さっそく5人のAV女優さんを擁立することを発表しました。
かなり興味深いのは、いまや堀江貴文は、どっぷりとN国信者なので、立花孝志に戦略の提案をするばかりか、堀江貴文自らがセクシー女優さんたちにコンタクトを取り、「参議院議員選挙でたりしませんか?」と声をかけている始末です。尊師・立花孝志が声をかけたところで振り向いてもらえないので、堀江貴文が直々に声をかけ、供託金はN国党が出すと説明しているのです。
尊師・立花孝志が次から次へと「アホアホ大作戦」を展開してくれるもので、おかげさまで、僕の本が売れ始めています。そうです、いよいよ尊師のケツに火がつき、得票率2%を超えなかったら破産する運命を背負っているため、必死になって動いているわけですが、必死になればなるほど、N国党のヤバさに気づく人が続出するため、この本が売れるシステムです。ちょっとしたピタゴラスイッチみたいなもんです。
当初は、比例区にセクシー女優を擁立し、「AV本番禁止法」というデマニュースに乗っかる計画だったのですが、尊師・立花孝志は「AVのモザイクは、なくすべきだ」と言い出し、海外の「Pornhub」という違法サイトを紹介。とうとう持ち込みの政見放送の男性器にも女性器にもモザイクをかけずに納品すると言い出してしまったというわけです。
尊師・立花孝志は、村西とおる監督にも声をかけていると言いますが、AV監督やAV男優にも声をかけるといい、この分野を扱うことで、新たな票を獲得しようと考えているようです。
なお、あまりに批判が殺到し過ぎたため、政見放送でAVを流すのはやめることにした尊師・立花孝志。ですが、それを説明するのに、ガーシーに憧れ過ぎて、ガーシーがたびたび言う「メンタルに負担がかかっている」をマネしたかったのでしょう。自分のメンタルに負担がかかっているので、政見放送でAVを流すのを一旦白紙にするそうです。オマエのメンタルの問題なのかよ!
ちなみに、こうした奇策に対し、N国党の「原理主義」とも言えるメンバーたちは、尊師・立花孝志のガーシー作戦を冷ややかに見ており、副党首を下ろされた大橋昌信は、ガーシーを真似て「立花孝志のターシーch」に名前を変更したことにも「反吐が出る!」と発言。チャンネル登録を解除したことまで告白しています。
■ 大橋昌信がN国党崩壊を懸念して発狂
N国党の中には、古参メンバーの大橋昌信のように、NHKの受信料問題だけをやるべきだと考える「N国原理主義」と呼ばれる人たちがいます。今でこそガーシーに夢中になり、芸能人の暴露話に「いっちょ噛み」している尊師・立花孝志ですが、「そんなことは良いから、NHK受信料問題を訴えようじゃないか」という人たちです。
実は、N国党員たちは、「NHKの受信料問題で困っている人たちに寄り添うこと」にこそ票があることを知っており、尊師・立花孝志の選挙戦略に危機感を持っている人たちがほとんどです。今日までろくすっぽNHK問題に取り組んでこなかったせいで、N国党の人気は低迷し続け、数千万円単位のお金を注入して春日部市議選で酒谷和秀が当選するまで、実に2年以上も惨敗続きとなっていたこともあり、「このままN国党にいる限り、2期目は当選できない」と考えているのです。
そんな中、副党首だった大橋昌信が、古参メンバーを代表して尊師・立花孝志に苦言を呈する動画を配信。
大橋昌信と言えば、亜塩素酸ナトリウム水溶液(ハイター)にクエン酸水溶液を混ぜ、「混ぜるな危険」の毒ガスを発生させてから、それを飲むという致死レベルのバカでお馴染みですが、N国党の崩壊が迫っていることだけは鼻が利くのか、かなり発狂しています。
具体的にどんなことを言っているのかと言うと、ガーシーは人を騙してお金を取った詐欺師であり、NHKと同じである。尊師・立花孝志は、「2ちゃんねる」の開設者・ひろゆき氏に対し、「払わなければならないはずのお金を払わずに海外に逃亡している」と批判をしていたが、海外に逃亡しているという意味では、ガーシーも同じであるということです。
おっしゃる通りではあるのですが、尊師・立花孝志も、皆様からお借りしたお金で豪遊していて、返せる見込みはほぼゼロなので、ガーシーと変わらない人間であることに、アホのN国信者だから気づいていません。それでも大橋昌信としては、そんな詐欺師と組むことには反対だといい、尊師から意見を聞かれた時にも反対したのに、尊師は自分の意見を全然聞いてくれなかったと言っていました。
■ 反社会的カルト政党の幹事長による発言
古参メンバーで「N国原理主義」の大橋昌信が詐欺師のガーシーと手を組むことに猛反対する中、尊師・立花孝志と一緒になって、ガーシーの出馬表明を大喜びしているのが、陰謀論幹事長の黒川敦彦です。「クソつまらない世の中をぶっ壊す」と言っていますが、これは良い方向ではなく、確実に悪い方向に壊しています。クソつまらない世の中が、テメエらのせいで、よりクソつまらない方向に進んでしまうというヤツです。
そして、とうとう「頭がおかしい」としか思えないロジックを展開し始めました。
綾野剛さんの所属事務所である「トライストーン」の主張は、何一つおかしくありません。尊師・立花孝志に対して、「名誉毀損をやめろ」と言っているに過ぎません。しかし、黒川敦彦は「NHK党にケンカを売ってきたので、幹事長として、謝罪するか、倒産するかまで戦う」と宣言しています。これがどれだけバカな宣言なのかを、まるで理解していません。
言うまでもなく、N国党は「国政政党」です。政治家という権力側に立っている人間が、小さな民間企業を相手に「倒産するまで戦う」と言い出しているのです。しかも、その理由は「N国党にケンカを売ったから」です。
先日、野田市議選で「つばさの党」に所属するカルト党員が上位当選を果たしてしまいましたが、代表の黒川敦彦は、まさに尊師・立花孝志と同じレベルで脳味噌のネジがぶっ飛んでいるのです。だいたい「トライストーンが岸田総理とも連絡を取った」と言っていますが、それはおそらく立花孝志や黒川敦彦の脳内だけで展開されているストーリーです。
■ 綾野剛さんをフルボッコにするメンタル
これは「大人のイジメ」であると言っても過言ではありません。
そもそも綾野剛さんと面識のあるガーシーという詐欺師がガタガタ言うのは「2人の間で何かがあるのだろう」ということで理解したとして、綾野剛さんとまったく面識のない立花孝志が参戦し、こうして綾野剛さんを追い詰める理由はまったくありません。ましてや、立花孝志は一般人ではありません。「国政政党の党首」という立場で、芸能人とはいえ、一般人である綾野剛さんに対して、深刻な業務妨害をしているのです。
記憶が曖昧な女性がガーシーという男に招かれ、わざわざ海外まで行ってYouTubeに出演して話をしたからといって、今も綾野剛さんが「17歳の女性と淫行した」という話は疑惑のままです。それは僕に送り付けられたパンフレットの事件が、元コールセンターのスタッフの女性の証言をもってしても断定できなかったように、当事者の証言があっても「断定する」というのは難しいのです。
にもかかわらず、一つでも相手に不都合があれば、たとえ会ったこともなければ遊んだこともなく、まったく面識のない相手であっても、ここまで大騒ぎをして追い詰められるというのは、単純に「大人のイジメ」です。
このことは著書でも指摘していますが、NHKの集金人を相手にした業務妨害もそうですし、かつて「熊さん」という支援者を追い詰めた時もそうです。まったく関係ないはずの人間がここまで攻撃的に振る舞っている「カルト性」を、皆さんにはしっかり認識していただきたいと思います。
悪乗りとしか言いようがありませんが、「笑」と書いてヘラヘラしながらトライストーンの会社前のみならず、綾野剛さんの自宅やスポンサー企業のサントリーの前でも街宣をかけると宣言しています。理由は「うちら、右翼だし」です。
このツイートから分かることは、「抗議をしたい」ではなく「嫌がらせをしたい」です。「倒産するまで戦う」と宣言し、結局、やることは何かと言ったら「嫌がらせ」なのです。
東谷義和の写真を掲載し、その右下には「NHK党」と書かれていますので、これは頭のイカれた黒川敦彦が単独で行うものではなく、国政政党である「NHK党」が、党を挙げて行うイベント(街宣)だということがわかります。
何度も言いますが、国政政党が面識のない1人の芸能人、多くの俳優や女優を抱えているとはいえ、大手とも言い難い一つのプロダクションを相手にこのような嫌がらせをする理由は一つもありません。なぜ、こんなことをされているのでしょうか。これは「国家権力との戦い」ではなく、「アホによる嫌がらせ」です。
■ 選挙ウォッチャーの分析&考察
2022年になっても、立花孝志やガーシーのことは面白く書かれるだけで、批判的な記事はほとんどありません。こうしたことを問題として捉えているメディアは、下手に宣伝しないように控えているか、何でもかんでも訴訟してくる立花孝志を恐れて手をつけません。
この問題は、完全なる僕の専売特許になってしまい、国政政党の暴走をどこのメディアも、どこのジャーナリストも、まともに取り扱おうとはしていません。こうなったら、最後まで僕が一人でやり続けるしかないですが、現状は、これを問題だと認識している国民より、立花孝志やガーシーがこの世を変えてくれるかもしれないと思っているアホの国民の方が多いかもしれないくらいです。
今さら「宣伝になってしまう」ということはなく、可視化されれば可視化されるほど、東谷義和はもちろん、立花孝志や黒川敦彦のロジックがメチャクチャであることが露呈するだけですが、まだまだ可視化が足りません。皆様のリツイート、SNSなどで記事を紹介していただき、なるべく拡散していただくことが、まずは現状を変える第一歩です。どうぞよろしくお願いします。
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