#0 自己紹介
Chicolatte(チコラッテ)代表兼デザイナー藤永真理子です。
皆様も今まで当たり前だった事が特別な事だった様に感じる日々を
お過ごしかと思います。
Chicolatteがスタートして6年目。
目まぐるしく変化していく今、自分やブランドが出来る事を
模索する日々が続いています。
そんな今だから今まで上手に発信できなかったブランドの中枢を
自分自身も改めて確認しながらお届けできればと思っています。
Chicolatteはヴィンテージスカーフなどの素材を利用してリメイクで
国内福祉作業所で商品生産を行なっています。
◇ヴィンテージ素材の拘り
◇Chicolatteというブランド名に変わる前
◇福祉施設との出会い
◇ブランドとして
◇今思うこと
◇ヴィンテージ素材の拘り
単純に元々古着が大好きだから。
古着屋さんに足を踏み入れれば全身が震えるほど興奮してしまいます。
今も変わらずヴィンテージの雰囲気や独特な色柄、ディテール、匂いの虜。
これでご飯が食べられるんじゃないかと思うほど大好物です。
最近は事務所近くに可愛い古着屋さんがオープンして、
お店の前を通る度に足が止まってしまいます。
私自身がヴィンテージスカーフに魅了され、その女性らしさに惹かれています。この素材を見る位置を変えて楽しみたいと思っています。
◇ブランド名「Chicolatte」に変わる前
2011-2013年までfashionremakeFAMという名前でアパレル品リメイク・舞台衣装リメイクを行なっていました。
洋服のリメイクは想像以上に難しく、
また一緒に仕事がしたいと思う人たちに出会い、
更に自分が無知だった事で起きた商標の問題などから今の形に変化しました。
それでも当時は夢だった洋服リメイクを辞めるという選択が
ショックで随分悩みました。
何より今までアパレルの仕事しかした事がなかったので小物雑貨という
新しいカテゴリーが自分に出来るのかも不安も多かったです。
◇福祉作業所との出会い
FAMを立ち上げた当時に尊敬するNEWSEDの青山さんから紹介して頂いた
地域作業所hana が初めて知り合った作業所。
hana代表の筒井さんとの出会いはブランドの方向性を大きく変え
それが今に繋がっています。
初めてhanaへお邪魔させていただいた時、今まで福祉などと接点がなく過ごしてきた私は様々な障害をお持ちの何十人もの方と触れ合い
その全てが本当に初めてで色々と驚くばかりでした。
当時は洋服リメイクを行なっており、1点物の古着1着づつ型紙を作成し、
その細かい仕様を作業する利用者さん達が作業に慣れず異常な手間だけ掛かってしまうため、筒井さんに「うちでの生産は難しい」と
言われる始末でした。
「少しでも工賃を抑えたいな〜」と安易な考え伺って
目の前で一生懸命仕事をこなす利用者さん、利用者さんの仕事や工賃を少しでも上げてあげたいと考える筒井さんの現状に触れ、
素直にこの人達と対等に仕事がしたいと思いました。
丁度その頃、父が脳梗塞で倒れ半身不随になった事も福祉作業所の方々と一緒に仕事がしたいと願った一因だったかもしれません。
それから本当に少しづつペンケースや巾着などの小物を増やしていき、
アパレル品ではなく小物雑貨の方が利用者さん達の手が慣れやすく
分業で、リピートがきく生産の物作りの方が利用者さんとの仕事に合っていると学びました。
他福祉作業所を自分の足で廻り縫製が可能な施設を増やしていく中で
いかに継続して生産出来るか=売れ続ける商品をどれくらい作れるか
が福祉作業との仕事ではとても重要だという壁にあたり、
幅広い年代のお客様が楽しんでいただけるデザイン・販売方法の
見直しを行いました。
そんなこんなの道を進んでhanaさんとは、今ではChicolatteの商品生産では柱といっても過言ではない程、大切なパートナーとなりました。
◇ブランドとして
作り手の作業所の方々はブランディングを行なっていく上で一つのフックではありますが福祉を前面に打ち出してのブランディングは行いたくなかった。
何故なら、そうしてしまうと
「障害者が作ってるものだから買ってください」と
言っている様でおかしいし、偽善者みたいでかっこよくない。
対等に仕事をしたいと思っているのにそこは全く関係ないと思っていたからです。
お客様には商品が単純に可愛くて惹かれるから欲しい!と思った物をお買い物して貰いたいと思っています。
商品自体はアパレル同様、かっこいい・可愛い・興奮する物でないと
作る意味もありません。
だからブランドの見せ方はあくまでも華やかで女性の心を掴めるものにしたかった。
お客様がその先のブランドストーリーを知った時に「そーだったの!?」と
驚いてくれる事、ブランド自体の見え方も商品同様変わる事があれば最高です。
◇今、思うこと
当たり前な生活がいかに特別だったかを感じながら今を過ごしています。
今までも様々な試練を乗り越えて、あの時あんな事があったから
今があるね、と思えてきた事ばかりな気がしています。
これから先に何が待ち受けているのか、収束するのか、何が変わっていくのかきっと誰にも分かりません。
それでも改めて自分にとって大事な人や物、事は改めて気づきがありました。
それを大事に今だから出来ることを丁寧にやっていきたいと思います。
そしてブランドとして大事にしている事を知ってもらえる様にしていきたいと思っています。
1日でも早く皆様がまた安心してお買い物できる日が来ます様に。
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