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せっかく日記を書くなら、断然「5年日記」がおもしろい!楽しく続く3つの理由

今回はわたしが長年続けている「日記」について。
手帳やノートなど、書くことが好きなのだが、日記にも特別な思いがある。

今年の終わりも見えてきて、「来年は日記を書こうか」と考えている人には「5年日記」を全力でおすすめしたい。

なぜなら、普通の日記よりも5年日記のほうが、圧倒的に面白く、続けられやすく、得られるものが多いと思うからだ。
その理由を、実際のエピソードを交えて紹介していく。


5年日記とは?

まず、5年日記についてピンとこない人のために簡単に説明する。

5年日記とは、1ページが5つに区切られており、5年分の同じ日付を同ページに書くことができる特別なフォーマットだ。
5年間かけて日記をすべて埋めれば、同じ日付の出来事を5年分見渡すことができる。

もちろん、3年日記、4年日記、10年日記も存在するが、わたしは断然5年日記をおすすめしたい。
なぜなら、5年という期間が「短すぎず・長すぎない」ので続けられやすく、変化を感じやすいからだ。

「5年前の自分はなにをしていたか?」と考えると、「今とまったく同じ」と答える人は少ないのではないか?
独身だった人が結婚したり、子どもを授かっていたり、仕事を変えていたり、子どもが進級していたり・・・人生における5年間は、ライフスタイルに変化が起こりやすい期間だと思う。
そして、変化を感じられるほど楽しめるのが5年日記だ。

一度始めると長い付き合いになる日記帳。いきなり、10年のロングランを目指す前に、5年日記で完走の達成感を味わっておきたい。

1ページで5年分の「今日」を一覧することができる

5年日記をつける楽しみ

わたしははじめての5年日記を2019年からを始め、2023年で一冊を終えた。その経験からわかった魅力を紹介する。

1) 自分や周りの成長や変化がわかる

わたしが5年日記をつけ始めたのは、未経験からwebデザイナーを目指して職業訓練校に通い、晴れて制作会社に転職した頃だった。

1年目は、右も左もわからない中で仕事をしながら、多くの壁にぶつかり苦しんだことばかりを綴っていた。

5年日記が楽しくなるのは、2年目からだ。
ページを開くと自然に目に入ってくる「1年前の今日」の日記を読みながら、今日の日と比べてみるとおもしろい。

2年目の日記を書きながら、「去年と比べて、任せてもらえる業務が増えた」と実感できた。
いつもガチガチに緊張していたのが、今では仲良しの同僚とのおしゃべりを楽しむ様子が綴られていく。

そうこうしているうちに、コロナ禍になり、リモートワークをするようになった。
一日中、家の中で過ごす毎日。
身支度や通勤をしなくていいのは快適だったが、チームメンバーと仕事帰りに一杯飲んで帰ったという1年前の日記を読んでは、少し寂しくなった。
たった1年間で、わたしたちのライフスタイルが全く違うものに変わってしまったことを、日記を書きながらひしひしと感じた。

このように、「新しい職場での自分の成長」や「変化するライフスタイル」を、◯年前と比べることで、手に取るように感じることができる。

「変化や成長を感じる」でいえば、育児日記を5年日記でつけるのは最適だ。
大人と違って、ものすごいスピードで成長・発達していく幼児期の様子を日記にすることで、ささいな成長にも気づき、さまざまな発見がある。きっと育児をする日常が楽しくなるはずだ。

2023年、出産直前からつけ始めた3年日記。
最近1年経って、去年の日記を見返すことができるようになって楽しい!

2) 「毎年お馴染みの出来事」がわかる

「毎年お馴染みの出来事」とはなにか。たとえば、旬の食べ物だ

わたしは5年日記をつけている中で、毎年夏の同時期に「とうもろこしごはんが美味しすぎる!」と感動していることに気づいた。
それまで意識していなかったが、旬のとうもろこしは毎年7〜8月にスーパーに並び、わたしはなんとなくそれを手に取り、とうもろこしごはんを炊き、その美味しさに毎年感動しているのだ。日記を書きながらそれに気づいたとき、思わず笑ってしまった。

そして自然現象も、毎年お馴染みの出来事である。
毎年7月の終わり頃に、台風が発生しはじめる。
わたしの住む広島にも接近するので、この頃は「交通機関が止まった」とか「ずぶ濡れになって帰った」などの苦労を日記に綴る。
それを読みながら、「そろそろ今年も台風が来るな〜」と意識し、対応している。(毎年苦労しているくせに忘れてしまうものだ。)

あと、毎年同時期に会社の退職者が出ていることもわかった。
決算期のボーナスが支給され、しばらくした頃、退職を申し出る人が多いのだ。このままこの会社にいていいのか?そう考える判断材料になった。

このように、5年日記をつけているからこそ、毎年起きている出来事に気づくことができる。
わたしは友達や同僚に、なにかと「それ◯年前はこうだったよ」と言うので、スーパー記憶能力者のような扱いを受けていた。

別に覚えていたわけではなく、昨日読んだ日記に書いてあっただけだ。
そして今年も変わらず、それが起きている。日記を書いているわたしにだけそれがわかるのだ。

3) いつから抱えている悩みかわかる

今ある悩みは、いつから抱えているものだろうか?
5年日記をつけていると、案外、長い期間なのだと気づけるはずだ。

わたしは当時、会社を辞めるかどうか悩んでいた。
落ち込んでは、たびたび「辞めたい」と日記に書き綴っていた。
しかし、当時は不妊治療で治療費がかさんでいたので、仕事を辞める決心がつかなかった。

そうして解決されない悩みを抱えた状態が3年ほど続いた。
日記を書きながら、ずいぶん長く悩んでいることに呆れてしまう。

悩みだけじゃなく、この先どう生きていきたいか?といった展望もたくさん日記に書いた。毎年毎年、同じようなことを書いていた。
そしてそれは、何年経っても変わらない「自分の軸になる考え方」なのだと気づいた。

そうして、わたしは妊娠を機に会社を辞めた。
何度も何度も自分の気持ちに耳を傾けていたので、なにも後悔はなかった。

悩んでいる状況というのは、「具体的な解決策が出ないまま、ぐるぐると堂々巡りしているだけ」のいわばもったいない時間である。
少なくても1年悩んでいるなら、一刻も早く解決に向けて行動するべきだった、と自戒も込めて伝えたい。
1年以上変わらない悩みが、自分の行動なしに、自然に解決するというのは考えにくく、それを待っている時間はもったいないからだ。

5年日記をつけていたら、同じ悩みに何年も囚われてしまっていることに気づくことができる。
気づける機会あるのはラッキーだ。どれだけ長い間悩んでいるかも意識せず悩み続けると、その悩みはいつのまにか自分の一部になってしまう。
次第に解決しようとも思わなくなり、グズグズと愚痴だけ言っている人になる。そうなってしまうとおしまいなのだ。

補足)「悩む」と「考える」ことの違いを教わった本はこちら

おすすめの5年日記帳

さて、ここまでたっぷりと5年日記の魅力を語ったところで、最後はおすすめの日記帳を紹介する。
といいながら、わたしもたくさんの種類を使ってきたわけではないので、使用歴のあるものの感想を。

1) ほぼ日5年手帳

わたしが初めて5年日記の存在を知ったきっかけがほぼ日手帳。
2019年から今まで、心地よく使い続けることができている。

専用サイトがとても可愛らしく、だれでもハードルなく手軽に始められそうと思わせてくれる。

わたしは、いきなり大きめのカズン(A5サイズ)を選んだので、ずっしりと重たくて扱うのは苦労した。
だけど、わたしのように書きたいことが多いタイプの人には、大きめがおすすめ。見開きの左側が日記、右側がフリー欄になっているので、筆が乗ればフリー欄に突入してもいいし、チケットや写真などをたくさん貼ることができる。

再三になるが、大きくて重たいので持ち運びには不向き。
自分のデスクがあるなど、据え置きできる環境ならいいかもしれない。

2024年から再び始めた5年日記は、オリジナル(A6サイズ)サイズにした。育児で忙しいので、小さくて軽いほうを選んだ。

しかし、私の場合、大きめのカズンに慣れてしまったせいで、日記が枠内に収まらず、欄外に溢れてしまう。
1ページが5分割された日記なので、書く欄は通常の日記帳よりも少なめなのは仕方ない。自分がどのくらいのスペースで満足できるか、LOFTなど店頭で実際に見てみるのが確実だ。

専用カバー
ほぼ日の専用カバーは高価なので、わたしは5年日記を続けられる自信を持てるまで、カバーは買わず、裸で使ってきた。(耐久性問題なし◎)
2冊目に突入したので、ヌメの専用カバーを買った。ペンも刺せるのでとても便利。これから長い付き合いになる相棒のような日記。経年劣化の様子も楽しみだ。

2) ミドリ(MIDORI) 3年連用日記

ここまで5年日記を推してきたのに、実は3年日記も使っている。
これは育児日記で、出産直前から書き始めた。いつまで書くかは未定だが、生まれたての0〜2歳は記録しておきたい。

主に、子どもの様子を綴っている。
最近、息子は1歳になったので、日記も無事に一周した。
生まれたばかりのフニャフニャお猿さんだったのが、今はせっせと伝い歩きをしている。ヒトの誕生からの1年はすごいな〜と日記を書きながら噛み締めている。
慣れない育児をする忙しい毎日では、ささいな喜びをいちいち記憶しておくことができない。数行でも日記に書いておくと、いつでも温かい気持ちに戻ることができる。

この日記はフリー欄がないので、ほぼ日よりコンパクトで軽い。
ただ、毎日開く日記としてはハードカバーから出したり入れたりするのが少々めんどくさい。
(かといってハードカバーを捨てる気にもなれないのでそのまま使っている。)

5年日記はハードルが高いので、まずは3年日記から・・・という方におすすめ。本のようなデザインなので、おしゃれに保管しておくこともできる。

さいごに

今回は、わたしが続けている5年日記の魅力についてたっぷり語ってみた。

わたしは学生時代から、何度も日記帳を買ってきたけど、継続することができなかった。
それなのに、2019年から始めた5年手帳はしっくりと日常に馴染み、これまで楽しく書き続けることができている。

それはやはり、5年手帳ならではの楽しさがあるからだと思う。
毎日、毎日、過去の日記を見返せる楽しさだ。

考えてみると、1年単位の日記は終えてしまうと見返す機会はあまりない。
押し入れにしまった過去の日記帳を引っ張り出し、読んでみようと思うことがまずない。これでは、書きっぱなしで終わってしまい、もったいない気もする。

日記に書きためた記録は、蓄積されたデータになる。
過去を振り返り、新しい発見をして、明日の自分に活かす。そんなことを負担なく、ごく自然な形で毎日行うことができるのが、5年日記の魅力だと思う。

来年から、日記を始めてみよう。
せっかく日記を書くなら、5年日記が断然面白くて、続けやすい。

楽しかった日も、辛くて悲しい日も、1日の終わりは日記タイムで締める。
「楽しかったこと3つ」とか「一行日記」とか「食べたもの記録」とか、自分が毎日続けられる方法でOK。

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