内転筋群の機能解剖学
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今回は、内転筋群の機能解剖学をまとめていきます!
内転筋群とは、股関節を内転する筋肉の総称です。
ここでは大内転筋、長内転筋、短内転筋、薄筋の4つの筋肉について解説いたします。
■ 大内転筋の起始・停止・機能
起始:恥骨枝、坐骨枝、坐骨結節
停止:大腿骨稜線の全域、大腿骨内側顆、内転筋結節
坐骨結節は、お尻を触ってゴリゴリ硬い部分が触れると思います。そこが坐骨結節です。その坐骨結節の周辺に少し広めにやや内側に起始しています。(恥骨枝・坐骨枝)
大腿骨の側に長軸方向に長く連なる隆起した部分が線になっている部分があります。これを大腿骨の稜線といいます。ここのすべてに付着しています。さらに、そこから膝関節付近の大腿骨の内側(大腿骨内側顆・内転筋結節)にも付着しています。この部分が停止部になります。
かなり広範囲に付着している大きい筋肉になります。
機能:股関節 内転,内転に伴う外旋
※股関節屈曲位からの伸展
この大内転筋は、名前の通り収縮することで大腿骨が内側に動く内転作用があります。また、停止部が大腿骨の後面にあるため、収縮すると大腿骨が外側に回る外旋作用があります。この外旋に関しては、内転も一緒に起きてしまうため、内転に伴う外旋とされます。
股関節から離れた位置に停止があるため、小さな力で、関節を大きく動かすことが可能です。そのため、内転筋群の中でも貢献度の高い筋肉といえます。
機能解剖学の教本に詳細な記載はないですが、股関節を大きく屈曲したポジションでは、大内転筋の起始と停止が離されるため、股関節屈曲位から伸展する機能があります。フルスクワットで内転筋群が筋肉痛になる理由の1つになります。
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【過去記事を一気読み!】機能解剖学
過去に配信した機能解剖学の記事を各筋肉ごとに1記事にまとめていきます。 ※YouTubeチャンネルでは、記事の内容を動画で公開しています(…
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