![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/126136341/rectangle_large_type_2_b232dd99fb03de2685dc8b48ad0a4cf8.jpeg?width=1200)
骨格筋は加齢により静かに消えていく
自然の摂理だから仕方がない。
こんな理由で加齢による衰えを無視するのは簡単です。
よく「◯歳を超えるとガクッとくる」などと身体の変化を感じる瞬間を表現されることがあります。加齢による運動器の衰えは緩やかにではなく、ある年齢から加速度的に、まさにガクッと進行します。
今回は、そんな変化の裏で運動器に何が起きているのかをまとめます。
いま読まれている9割以上の方には直接的に必要のない情報だと思っています。
これまでは、読んでくださっている方に役立つものをテーマに書いてきたつもりですが、今回は知って、使って、広めて欲しいという思いからこのテーマを設定しました。
なぜ、歳を取ると同じ年齢でも身体機能に差が出るのか。
運動器には、そのヒントがたくさん隠れています。
■ 死亡リスク上昇のサイン「フレイル」って何?
まず、一般的にも最近話題になっている「フレイル」について。
フレイルは、英語のfraily(弱さ)から衰弱や虚弱を意味する用語として新たに作られた造語で以下のように定義されています。
フレイルとは…
高齢期に生理的予備能力が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進し、生活機能障害、要介護状態、死亡などの転帰に陥りやすい状態
このフレイルが起きている場合、元の身体機能レベルが低いため、軽度の疾患で大きなダメージを受け、回復にも時間がかかります。それに加えて元の水準まで回復しにくく、状態が一方的に悪化してしまうというのも特徴です。
実際にフレイル状態の高齢者は、転倒などを起こしやすく、死亡リスクも高いことが分かっています。
つまり、些細なことをきっかけに自立を喪失するリスクが高い状態といえます。
ここから先は
11,997字
/
6画像
¥ 800
サポート頂いた際は、コンテンツの作成に必要なものに使わせていただきます。