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大胸筋上部「インクラインダンベルプレス」

トレーニングを学術的に考えるYouTubeチャンネル『CHICKEN HEART TV』。
今回は、大胸筋上部を鍛える「インクラインダンベルプレス」を解説します。

大胸筋の機能解剖学は、こちらで解説しています⬇︎

※フィジーク選手である安田晴貴選手に協力していただいているため、重量や追い込み度合いは、かなり高強度になっています。個人に合わせて、トレーニングに取り入れてくだい。

■ ダンベルの重さ・セット数は?

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・ダンベルの重量 → 16kg(片方)
プレス動作になると肩関節からダンベルまでの距離が短くなり、フライよりも高重量を扱えるので、安田選手にとっては軽い重さに設定されています。
この低負荷でも条件さえクリアできれば、筋肥大させることは十分可能です。

・セット数 → 約10セット
かなりゆっくり動作するので、1セットの時間がかかってしまい、インクラインダンベルフライよりも少ないセット数になっています。


■ フライじゃダメなの?

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これは、フライ動作に比べ、プレス動作の方が、局所的に筋内環境を悪化させやすいためです。

このトレーニングでは「局所的に代謝物を大量に溜め、筋内環境を悪化させる」という刺激を加えるために行なっています。

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フライ種目では、動作中にテコ比(関節からダンベルまでの距離)が大きく変化します。下ろした時には、肩関節からダンベルまでの距離が最も遠くなり、上げた時に最も近くなる、これはフライ種目もプレス種目も同じです。注目すべきは、下ろした時と上げた時の距離のギャップです。

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