オリジナル『関節は磨耗し、消耗する』
これまで筋肉を視点にトレーニングを考えてきましたが、トレーニングを行えば、筋肉と同じように関節にも負荷がかかります。そして、その関節は筋肉と違い、めちゃくちゃ治りにくい。
『関節は磨耗し、消耗する』
今回は、関節を守りながら安全にトレーニングしましょう、という話です。
■ 使用重量と筋肉にかかる負荷は、比例するものではない
A君とB君は、2人ともスクワットをしています。
・A君 100kgのバーベルで浅く下ろしている(クォーター)
・B君 50kgのバーベルで大腿部が床と平行まで下ろしている(パラレル)
一見、A君の方が強い負荷がかかっているように思えますが.....
・バーベルの重量は、A君がB君の2倍
・バーベルから関節の距離は、A君はB君の1/2
つまり、単純に考えると2人の大腿四頭筋にかかっている負荷は『どちらも同じ』。(A君 0.2m×100kg, B君 0.4m×50kg)
「どちらも同じ負荷がかかるなら、どちらでも良くない?」
そう思ってしまいそうですが、単純に考えると体幹部の関節(椎間板)にかかる負荷は2倍の差がつくことになります。
今回、スクワットを例に出しましたが、スクワットに限らず、扱っている重量と筋肉にかかる負荷は、必ずしも比例するものではないのです。
では、ここからどんな種目、どんな刺激によって関節の摩耗が起きやすいのかを考えていきます。
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