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大胸筋の機能解剖学
トレーニングを学術的に考えるYouTubeチャンネル『CHICKEN HEART TV』。
今回は、大胸筋の機能解剖学をまとめて解説していきます!
■ 位置関係による4つの名称
・近位…体の位置関係で、よりおへそに近い部位
・遠位...体の位置関係で、よりおへそに遠い部位
使い方としては「◯◯筋の遠位部、近位部」や「◯◯筋は◯◯筋より遠位部にある」などで使われます。
・起始...筋肉の付着部で、より近位に付着しているもの
・停止...筋肉の付着部で、より遠位に付着しているもの
この起始と停止を知ることで、筋肉がどこについているかを知ることができます。使われ方としては、筋肉の機能(どの方向に収縮し、動くのか)を考える上で「起始が◯◯で停止が◯◯だから、この動きで使われている」などで使われ、かなり頻繁に使われる用語の一つです。
■大胸筋の起始・停止
起始:鎖骨(内側前方1/2),肋軟骨(第1-6)とその胸骨部
停止:上腕骨の大結節稜
この起始と停止さえ分かれば、今後解説していく機能(どの方向に収縮し、動くのか)を紐解くことができるので、個別の機能を覚えなくても問題ありません。覚える量を少なくして考え方を導き出せるようにすれば、自動的に大量の知識を頭に入れることができます。
トレーニングを考える際も、起始と停止を一言一句知っている必要はないので、ザックリ捉えて頂いてOKです!
■ 機能って何?
・機能...筋の起始と停止を近づける動きのこと
筋肉は縮む(収縮)ことが仕事で、自らの力で伸びることはできません。
なので、それぞれの筋肉がどんな方向で縮むのか、どんな仕事をするのかを機能解剖学では”機能”と呼んでいます。
つまり「起始と停止を近づけたらどうなるのか?」を考えることが、機能を導き出すヒントとなります。
■大胸筋の機能とは
大胸筋の起始である胸骨や鎖骨は筋肉が収縮しても動かすことはできないため、停止のある肩関節(上腕骨)の動きが機能として存在することになります。
筋肉は、またいでいる関節以外は動かすことができません。
大胸筋であれば、肩関節しかまたいでいないため、どんなに強く大胸筋が力を出しても肘関節の屈曲を起こすのは不可能ということになります。
・肩関節の機能 → 屈曲、伸展、内転、外転、内旋、外旋、水平伸展、水平屈曲
この中のいくつかの機能が大胸筋には備わっています。
1つずつ見ていきましょう。
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