見出し画像

仲間とともに大きな目標へ――津田雄一

2020年末に第1弾が発売されて以来、
いまも連日、読者の皆様から感動の声が寄せられている
「1日1話、読めば心が熱くなる365人の教科書」シリーズ。

わずか1ページの分量でありながら、
一つひとつのお話には、
胸が熱くなる感動が詰まっています。

全部で730あるお話の中で、
皆さまの心に最も深く残ったのは、どのお話だったでしょうか?

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の教科書」シリーズの中から、
特に心に残った記事と、その感想をシェアしていきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「読めば心が熱くなる教科書二部作スペシャルBOXセット」
2023年1月31日まで10%オフで販売中! 詳細は写真をクリック

「読めば心が熱くなる教科書二部作スペシャルBOXセット」

――――――――――――――――――――――
仲間を信じ、童心を忘れず、科学に徹する
津田雄一 「はやぶさ2」プロジェクトマネージャ
――――――――――――――――――――――

物事を成就する人とできない人の差はどこにあるかというと、
自分たちはできないとちゃんと自覚することだと思います。

もちろん我われはきちんと
ミッションを果たせるように「はやぶさ2」をつくりました。

ただ、こういう障害があったらできないよねとか、
あるいはパーフェクトな人間が操作すればできるかもしれないけれども、
我われはパーフェクトな人間じゃないよねって。
人間はミスをするものだし、100%完璧というのはあり得ない。
「はやぶさ2」のチームにはそういう自覚が醸成されていました。

だからこそ、過信せず驕らずに謙虚であること、
常に現状に安心したり満足したりしないで、
よりよいものを探究し続けていくことが大切ではないでしょうか。

それと同時に、チーム全体が高い目標に向かって
強いモチベーション、目的意識をきちんと持っていること。
言い換えれば、仕事を楽しむ。
隙さえあれば面白いことをやってしまう遊び心がなければ
物事は成就できないと思います。

プロジェクトマネージャとして歩んできた5年半、
常に思っていたのは仲間と共に前に進むことですね。
そのために、リーダー自身がまず摂理に忠実になること。
物事を思いだけで決めるのではなく、論理で決めていく。

もちろん根底には「はやぶさ2」で
こんなことをやりたいっていう自分自身の強い思いがあるんですけど、
それを実現する方法って何十通りもきっとあって、
何を評価基準とするかで良し悪しは変わっていきます。

なぜこの選択をしたのかっていう時に、
「それはリーダーの津田が決めたから」ではなく、
「物理現象としてこうだから」とか
「探査機の設計がこうなっているから」といった論理で決めていく。

そしてそれをチームに共有することで、
リーダーだけが判断するのではなくて
チームの個々のメンバーが正しく判断できる。
あるいは判断をしていいんだという雰囲気をつくることができる。

「はやぶさ2」のプロジェクトは決して一人ではできない仕事で、
いろんな人の思いを乗せて進んでいく大きな事業ですから、
仲間と共に進む、論理で決めていくことが不可欠だと思います。

そういう意味を込めて、
「仲間を信じ、童心を忘れず、科学に徹する」というのが私の信条です。

振り返ると、私はここ10年間くらい、
「はやぶさ2」のミッション成功を夢見て、がむしゃらにやってきました。

関わり始めた頃はまだ若手で、
宇宙工学の知識もいまと比べて全然ありませんでしたが、
とにかく自分で目標を設定して、
その目標に対してとことん深く追求していく日々でした。

その一所懸命さが伝わると仲間が増えていくんですよね。

自分一人でひらける運命って高が知れていると思うんですけど、
仲間と共に歩めば、もっと大きな運命の扉をひらくことができる。

だから、自分自身がどれだけ仕事にエネルギーを注いだか、
どれだけ深く追求したか、
その一所懸命の先にしか運命はひらけないのではないでしょうか。

……………………………………………………
1日1話、私のイチオシ
致知出版社 経理部 石井勝代
……………………………………………………

以前に講話を見せていただいた時に、
ここまでやるのかと、とても感動しました。

そして、この一文の冒頭に
「物事を成就する人と出来ない人との差はどこにあるかと言うと、
自分達は出来ないとちゃんと自覚する事」とあります。

これほどのことをされた方でも、
謙虚であることの大切さをこの言葉が教えてくれます。

私は目に見えない世界が
目に見える世界を作っていることを実感しているので、
自然や宇宙、そして人の意識と目に見えないものを大切にすること、
その前に自分は謙虚でありたいと思っています。

今私たちは『致知』日本一という大きな目標をいただいていますが、
目の前にあることに感謝し、仲間と切磋琢磨し、
目標に向かえることがありがたいと思っています。

出来ないことがあるからこそ、
仲間を大切にすることや、努力することや、
感謝の気持ちがより深まると思っています。

また日本一という、まだ見ぬ世界へ立った時、
私は、私たちはどのような姿や意識になっているかも
楽しみにして思いを馳せています。

そして、科学するという言葉のように、
目の前の現実を冷静に見、
毎日の仕事に真剣に取り組むこと、
これを大切にしていくという思いで、この言葉を選びました。

【投稿募集】
◆募集内容
 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』もしくは、
 『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』の中から、
  最も強く心に響いたお話と、その理由(250字程度)を
  下記の投稿フォームよりお送りください。

◆投稿に当たっての注意事項
 お送りいただいた内容は、
 弊社から配信しているメールマガジンやSNS、
 月刊『致知』誌面などで紹介させていただくことがございます。
 フォーム上で、掲載可、匿名なら掲載可、掲載不可を選択ください。
 ※感想をお寄せくださるだけでも結構です。

◆応募特典
ご投稿いただいた方全員に、
「読めば心が熱くなる1週間の言葉カレンダー」
(PDFダウンロード形式/非売品)を
プレゼントさせていただきます。

【応募フォームはこちら】

「読めば心が熱くなる教科書二部作スペシャルBOXセット」の
ご購入はこちら

―――――――――――――――――――――――
シリーズ累計39万部のベストセラーとなっている
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
『1日1話、読めば心が熱くなる365人の生き方の教科書』
は、人間学を学ぶ月刊誌『致知』から誕生しました。

『致知』は1978年に創刊され、
以来、「いつの時代でも仕事にも人生にも
真剣に取り組んでいる人はいる。
そういう人たちの心の糧になる雑誌を創ろう」
を創刊理念に、一流のプロフェッショナルの
生身の体験を伝え続けてきました。

書店では手に入らない定期購読誌でありながら、
44年間、口コミで増え続け、11万人に購読されています。

【『致知』の詳細は表紙をクリック】

『致知』2023年2月号特集「遂げずばやまじ」には柔道家・阿部詩選手が登場します。